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メトロポリス(1926) - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 メトロポリス(1926)
レビュワー S&Sさん
点数 9点
投稿日時 2021-12-24 23:31:32
変更日時 2021-12-24 23:31:32
レビュー内容
本作は、アヴェル・ガンスの『ナポレオン』エリッヒ・フォン・シュトロハイムの『グリード』と並んで20年代を代表する三大超大作と称されているそうですが、もちろん有名なのはこの『メトロポリス』でしょう。これぞまさに、『2001年宇宙の旅』に匹敵するSF映画史上に残るオーパーツ的な存在です。でもオリジナルでは三時間近かった上映時間のうち25%のフィルムが散逸してしまったというのは残念なことです。 サイレント映画はさほど観てきたわけではないけど、修復版の鮮やかな映像を観るとその映像の造りこみ方は感嘆するほかないですね。とくにアナログな手法ながらもその合成技術は凄いの一言です。またメトロポリスの都市デザインがとても20年代の発想とは思えないレベル、中でもチラッと映る屋上に五角形のヘリポート(?)がある高層ビルは、『ブレードランナー』に登場するポスターにも使われているビルと映されるアングルまでそっくり、これは明らかにオマージュですね。サイレント映画ですから当然セリフはなし、でも字幕は必要最小限しか使われてなく当たり前ですが映像と俳優の動きだけで十分に伝わるその情報量、一から十までセリフで説明しようとする最近の日本映画界は爪の垢でも煎じて飲みなさい。あの有名なロボット・マリアの登場シーン自体はわずかですけど、ブリギッテ・ヘルムのコピーされた邪悪なマリアの演技が鬼気迫ってます。彼女はスタントでも良いのにラングの指令でロボット・マリアのスーツ・アクターまでさせられおまけに火刑のシーンでは実際に目前で火がつけられ、「二度とラングとは仕事をしたくない」とインタビューに答えたそうです。メトロポリスの歓楽街がヨシワラと呼ばれているのは笑ってしまいますけどね。マリアというかこの映画の根底にはキリスト教的な思想が色濃く感じますけど、フリッツ・ラングと違ってナチスに心棒してドイツに残ったテア・フォン・ハルボウの脚本とは思えない、人って不思議なものですね。 ロボット・マリアはもちろんのこと、うなだれてゾンビの様に隊列を組む労働者やメトロポリスの都市デザインなど、この映画が後世に与えた影響は計り知れないものがあります。やっぱ死ぬまでに観ておくべき映画のひとつでしょうね。
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