みんなのシネマレビュー
ミッション:8ミニッツ - 一般人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ミッション:8ミニッツ
レビュワー 一般人さん
点数 8点
投稿日時 2012-08-20 21:20:39
変更日時 2012-08-20 21:25:44
レビュー内容
先ほど観終わりました。

この作品の新しい点は
・主人公が自分に適合する死人の脳内の記憶(或いはデーター化された記憶???)
の最後の8分間にハッキング(或いは脳潜入)を掛けれる。(これはドラマ・フリンジでもちょっと使われてましたが)

・その8分間は実際に起きた出来事、つまり現実の過去と全く同じである。

・そしてハッキングを掛けた主人公は基本設定(列車、乗客、犯人、車掌、爆弾、乗降駅)に関与出来
新しく得た記憶を蓄積する事が出来る。
(これが斬新で新しい)

ただちょっと引っ掛かったのが

悪徳所長は「パラレルワールドへの入り口」
と、言っていましたが、これは矛盾がある気がします。

高校教諭の脳の8分間の記憶、或いは脳その物にしても
それは現実にいま存在していて
「現実に違う過去へアクセスしている訳ではない」

あくまで、死ぬ前の最後の8分間の記憶(それも主観的な記憶)が
残っているだけです。
「なのに、何故、他の乗客と関われるのか?」これも矛盾です。

フリンジでは死人の主観的記憶の外側には関与出来ないとされていて
この点が合理的に説明されています。

それとも死んだ全ての乗客の脳から最後8分間の抜き出して
既に全部データー化しているのか???(でも、犯人は途中下車して逃げ延びている。これも矛盾)

この辺りの合理的設定と説明がちょっと曖昧なのが残念です。

或いは人の時間の認識や空間の認識は
脳感覚(味覚、視覚、嗅覚、触覚、痛覚、聴覚、そして無意識)の産物であると仮定すれば
自意識の外側にもアクセスが可能(ユング的な集合的無意識領域??シュレーディンガーの猫?)なのか???

またこういう設定には
「我々が居る現実なるのものが果たして本当の現実であると誰が定義証明できるのか?」
という、疑問にブチ当たります。(押井守監督は一貫してこのテーマ(荘子的な現実と虚構)を描き続けている)

要するまだ人知の及んでいない超現実の事ですが

もし、この作品がその領域まで踏み込んで(まあ、最後の展開は踏み込んでいるとも言えなくはないですが)
合理的に仮説を立てて、作品を描いていたとすれば、私は文句なしに10点付けました。

今回はちょっと曖昧で余りに即物的(人命救助、事件解決、出世欲)で有り過ぎたので
残念ですが8点にさせて頂きます。
一般人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-11-14キャビン76.35点
2013-09-1696時間 リベンジ55.77点
2013-01-12コクリコ坂から35.70点
2012-11-29最後の忠臣蔵85.82点
2012-10-24ALWAYS 三丁目の夕日‘6486.78点
2012-08-20ミッション:8ミニッツ87.44点
2012-08-19ドラゴン・タトゥーの女56.82点
2012-08-16月に囚われた男86.91点
2012-04-01リクルート46.11点
2012-04-01完全なる報復35.45点
ミッション:8ミニッツのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS