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96時間 リベンジ - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 96時間 リベンジ
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 6点
投稿日時 2013-02-25 00:28:54
変更日時 2013-02-25 00:28:54
レビュー内容
映画館に行き損なったので、英国版ブルーレイにて鑑賞。。。
前作『96時間』は稀に見るアクションの傑作でした。アクションなどやらなさそうな演技派俳優をヒーローに仕立て上げることで、使い古されたプロットに新たな魅力を与える。その試みでは奇跡的な化学反応が起こり、製作費の10倍以上も稼ぐ大ヒットとなりました(DVD売上を含めると、収益はその倍以上に!)。。。
一方続編の本作には、前作の偶然を必然に変えなければならないという難題がありました。果たしてベッソンはこの難題をどう乗り越えるのかが最大の注目点だったわけですが、その結果は“可もなく不可もなく”といったところでした。『エイリアン2』以降、アクション映画の続編は「とにかく派手に、豪勢に」が定石となっており、『ダイ・ハード』も『リーサル・ウェポン』もその方向でどんどん個性を失っていきましたが、嬉しいことに本作では見せ場のインフレが避けられており、前作の長所はきちんと引き継がれています。前作を楽しんだ観客は、ある程度は本作も楽しめるような仕上がりとなっているのです。ニーソンが敵をバッタバッタとなぎ倒す様には相変わらず見応えがあるし、車での移動距離と環境音から敵の拠点を割り出すという頭脳プレーには感心させられました。街中で手榴弾を爆発させることでおおよその距離を計測するという荒技には笑うしかありませんでしたが(破壊されるのは犯罪者と無関係な一般の建物や車両)、こういう真っ直ぐな部分こそがまさにブライアン・ミルズ。前作とお変わりなくて何よりです。。。
ただし、エモーショナルな面では前作に及んでいません。若い女性をさらう人身売買組織という問答無用の悪党たちと比較すると、本作の悪役には直感的な嫌悪感が薄いのです。さらには、前作では観客が悪人に対する嫌悪感を忘れないよう、随所に残虐な描写が盛り込まれていましたが、本作ではその手の演出も手薄となっています。また、悪党による復讐劇である手前、“「マズイ相手を怒らせた」と吠え面かく悪人たち”という構図も失われており、全体として痛快さに欠けます。ラスト、ニーソンが敵の親玉に説教するくだりなんて必要ないでしょ。自分の家族に手をかけようとした者には容赦なく鉄槌を下す、言い訳は一切聞かない。我々が見たいのはそういう男の姿なのです。
ザ・チャンバラ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-07-30IT イット “それ”が見えたら、終わり。55.60点
2018-07-17オールウェイズ46.46点
2018-07-09黒い家(1999)74.31点
2018-07-09ストリート・オブ・ファイヤー47.43点
2018-07-04復讐するは我にあり76.67点
2018-06-26愛と死の間で34.85点
2018-06-26スイッチバック46.00点
2018-06-22ゴースト/ニューヨークの幻87.02点
2018-06-22ビバリーヒルズ・コップ266.23点
2018-06-18危険な情事76.47点
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