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タイトル名 |
ブエノスアイレス |
レビュワー |
R&Aさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-03-01 17:14:28 |
変更日時 |
2006-03-01 17:14:28 |
レビュー内容 |
別れてはよりを戻すことを繰り返す二人の男が地球の裏側、ブエノスアイレスに何かを求めて旅立つ。コツコツとお金を貯め、生活の基盤をしっかりと持つファイ。対照的に奔放で、だれかれかまわず寄生することでしか生きることが出来ないウィン。ファイは異国の地であっても帰る場所を確保する。一方、どんなに離れようとしてもウィンにとっての帰る場所はファイでしかない。しかしファイにとっての帰るべき場所は、第三の男によって香港であると気づかされる。そして疎遠であった父にウィンのお決りの言葉「やり直そう」が告げられる。この年、香港は中国に返還された。しかしそれ以前もそれ以降も香港は香港でしかなく、愛すべき場所、帰るべき場所として存在し続ける。そのことに気づいた男と気づかない男の破局の物語、、と、とるのは穿ちすぎでしょうか。ラストの「会いたいときにいつでも会える」は帰る場所を見つけた男の幸福感から放たれた言葉のような気がしてならない。 |
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