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冒険者たち(1967) - タケノコさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 冒険者たち(1967)
レビュワー タケノコさん
点数 10点
投稿日時 2017-10-08 20:35:56
変更日時 2017-10-13 22:26:04
レビュー内容
鉄クズの山は積み重ねる空虚な日々。旋回を続ける飛行機は持て余す若さ。海に沈んだ財宝は人生のロマン。果てしなく青い海は、永遠に続くように思える若さのきらめき。その海に沈んだレティシアは青春の藻屑。冒険の先にそびえ立つ、夢の残骸のような要塞島。ストーリーが全編にわたって象徴的に意味を持っていて、それはまぶしいほどの映像美とともに、観る者たちを冒険の世界に誘い、そして残酷なほどにあっけなく突き返され、現実に連れ戻されます。レティシア亡き後に二人が彼女の故郷を辿る旅から、彼女が歩んできた人生の孤独を感じとり、マヌーが戻った都会の冷え切った描写からは、彼も結局は孤独であることを強く実感します。孤独からの現実逃避、でもそこは思い描いた理想郷ではなくて、また現実に戻ってやがて孤独を受け入れる。この映画自体が、若者が大人になるまでの通過儀礼を象徴的に描いた物語とも言えるでしょう。長い曲折を経てマヌーが凶弾に倒れた時、二人が交わした会話が心を打ちます。そして私はいつもこの場面で在りし日のレティシアの姿が浮かび、涙を禁じ得ない。ここまでたどり着いて今さらながら気が付くことになる。三人が探し求めていたのは金銀財宝ではなくて、ただ人間らしく生きていくための愛や友情だったことに。若さゆえに遠回りして探し求めて、あとわずかでつかみ損ねたその見果てぬ想いを、私はこの先も忘れることはないでしょう。
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