みんなのシネマレビュー
ハーヴェイ・ミルク - パブロン中毒さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ハーヴェイ・ミルク
レビュワー パブロン中毒さん
点数 7点
投稿日時 2011-02-03 15:47:40
変更日時 2011-02-03 22:24:39
レビュー内容
84年のアカデミー賞ベストドキュメンタリー受賞だそうです。
ハーヴェイの生い立ちに詳しく触れていないとか、彼の政治活動について通り一遍の説明しかしていないとか、彼の恋愛関係について全く触れていないとか、金銭問題はなかったのかとか、ドラッグはやっていなかったのかとか、消化不良の点はいっぱいあるが、まあこれは殺されてしまった哀れなハーヴェイへの追悼映画、ということである程度美化されても仕方ないのであろう。美化することで、実物よりもつまらないハーヴェイ・ミルクになってしまったのではないだろうか。
申し訳ないけど私はハーヴェイ・ミルクよりもダン・ホワイトにほうに、激しく興味が湧く。
私なりにダン・ホワイトの犯行を分析してみますと、これは「失敗した無理心中」ですね。
ダンは市長とハーヴェイを道連れに死のうとしたのです。
彼は「世界が終わった」と感じ、1人で死ぬことができずに無理心中しようとしたのだった。
見るからに虚勢を張っていて、建て前ときれい事しか言えず窮屈で余裕のなさそうな、まさにコロンボドラマの犯人役に出てきそうなダン・ホワイトにとって、何が「世界の終わり」なのかというと、「家庭の崩壊」です。
具体的には、妻から離婚を迫られたのです。
理由にはいろいろな可能性があるが、たとえば、言いなりの条件で離婚に同意しなければ、妻への暴力について被害届を出すと脅されたら、元警官のうえ有名人である彼は相当追い詰められたのではないか。
妻に捨てられたという事実は、ダン・ホワイトにとって決して他人に知られたくない恥部なので、自ら語ることは絶対になく、こうなった以上は妻も隠すでしょう。
実際にダンは85年に自殺したそうですから、もともと「自殺志向」だったのです。
また、ダンはハーヴェイ個人を嫌っていたわけではないと、私は思う。「自分に対していつも誠実(オネスト)に接してくれた」と言っている。
けれど、学歴でも収入でも人気でも〝恥ずべきゲイ〟であるはずのハーヴェイより劣ることになったとき、ダンが唯一勝てるものだった「ファミリー」が崩壊して、彼の中で「世界」は終わったのです。たぶん。
ダンの妻がインタビューに応じたこと自体が不思議であり、なにか自分の「アリバイ作り」的なものを感じるし、妙に落ち着いていて怖かった(分かる人は分かるよね)。
パブロン中毒 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-13オアシス87.36点
2012-05-20フィリップ、きみを愛してる!85.88点
2012-05-20瞳の奥の秘密77.27点
2012-05-13渇き(2009)86.35点
2012-05-05プレシャス85.66点
2012-04-10シェルター54.42点
2012-04-06人生万歳!76.75点
2012-01-15ブエノスアイレス95.84点
2012-01-03ハンサム★スーツ55.95点
2011-12-19リダクテッド 真実の価値55.94点
ハーヴェイ・ミルクのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS