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マッカーサー - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 マッカーサー
レビュワー S&Sさん
点数 4点
投稿日時 2020-04-27 19:26:01
変更日時 2020-04-27 21:09:25
レビュー内容
第二次世界大戦における有名な米国の陸軍将軍を三名あげると、それはアイゼンハワー・パットン・マッカーサーとなることは間違いないでしょう。アイゼンハワーは軍人としての能力よりも政治力・外交力が秀でていて、パットンはその正反対で根っからの実戦型ファイターで政治力はゼロ、この二人の特性を兼ね備えていたのがマッカーサーということになるでしょう。ある意味この三人中でもっとも複雑な人間性を持ちドラマチックな人生で映画の素材としては申し分ないのですが、凡庸な脚本のおかげで退屈超大作となってしまいました。ジェリー・ゴールドスミスを起用したりして『パットン大戦車軍団』を意識しているのは明瞭ですけどその出来は比べ物にはならないレベル、そりゃ『パットン』の脚本はフランシス・フォード・コッポラの傑作ですから分が悪いですね。演じるグレゴリー・ペックはジョージ・C・スコットのパットンほどではないにせよそれなりに雰囲気は出ていました。ペックは尊大で傲慢な人物を演じさせたら間違いはない俳優だったと感じます。ストーリーテリングはマッカーサーの言動をただなぞっただけで、映画としての見せ場は乏しかったと思います。原爆投下で日本が降伏したので日本進攻作戦がなくなり「原爆は悪魔の兵器だ、使う必要なかった」と毒づいたのに朝鮮戦争では「満州に原爆50発落とさせろ」と主張したり、フィリピン時代は人種偏見が(アメリカ人としては)ないように見えたのに“I shall return”のためにはフィリピン民間人がどれだけ死のうが意に介さなかったり、ボンヤリ観ていると矛盾した言動ばかりでさっぱり人物像が伝わってこないでしょう。そりゃあ「俺は戦争が死ぬほど好きだ」の単純なパットンの方が理解させ易いでしょうが、マッカーサーのより複雑な人格に斬りこめないのだったら映画化した意味はないです。 米国は伝統的に功績のあった軍人や大統領の名前を軍艦名や兵器の愛称に使いますが、アイゼンハワー(原子力空母)パットン(戦車)と違って未だにマッカーサーの名は使われていません。ここら辺に米国政界や軍の彼に対するある意味冷ややかな評価が垣間見れるのかもしれません。
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