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ジョゼと虎と魚たち(2003) - ひろすけさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ジョゼと虎と魚たち(2003)
レビュワー ひろすけさん
点数 9点
投稿日時 2004-02-04 18:15:38
変更日時 2004-02-04 18:15:38
レビュー内容
 観終わって5時間以上経っているのに頭の中はこの映画のことでいっぱいです。 久しぶりです、そういうの。この作品に共感できるかどうかは、おそらく男性の人なら主演の妻夫木くんに共感できるかにかかっていると思われます。映画館を出てからしばらくそのことを考えていたんですが「もう自分は主人公の妻夫木くんに共感できるようになってしまったんだ」ということですね。中高生のときの自分だったら仮にこのような作品に触れたとき主人公の「弱さ」と、誰しもが望むハッピーエンドとはならない非ハリウッド的な普通すぎるラストを見せられたら「何だこの男は!だらしがない」となっていでしょう。しかしこの作品を観ながら自分の過去の恋愛や別れと気付かぬうちに照らし合わせていて、結果的に彼女から離れた「ずるい自分」「情けない自分」を共感しないまでも許容できるようになってしまっている。男性は一度は、かよわい女性に憧れます(ちょっと変なニュアンスかもしれませんが)。「守ってあげたい」とどこかで思ってしまうのかもしれません。自分よりも弱い立場の人を守ることで自分の「弱さ」から目を背け、傲慢で臆病な自尊心を育てることができる。ジョゼは歩けないという最大のハンディキャップを持っています。そして外の世界からは隔絶した毎日を送ってきた。そこで共感できる男性の観客は自分を主人公に投影し、かつて成し得なかった「か弱き女性の王子様」へと自らに置き換える(それが最近目にする「萌え」なのかもしれません。よくわかりませんが)。しかし終劇の恒夫とジョゼのコントラスト。次へと歩き出しているのになぜか涙が止まらない恒夫とあんなに嫌がっていた車椅子(しかも電動)に乗りながら颯爽と歩道を通り抜けるジョゼ。「なにいつまでも王子様気取りの馬鹿なこと考えているの?」と自身が問いかけられているかのようです。「慈しみ」かもしれないけれど、全体を流れる障害者に対するへんてこな優越感や「守ってあげたい」という甘い感情はこのラストで否定された気がします。弱さも強さもそれは身体的なものからはこないということですね。そんな、いまさら当たり前なことを感じました。どっぷり感情移入して観た映画でしたが、作品としてもバランス感覚はピカイチです。ちょっと女性の裸が多すぎたかなとは思いますけど・・・だからそれで点数高いわけじゃないけど(ぉ。でも観終わった後にとても残る映画ですね。
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