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キル・ビル Vol.2 - トマシーノさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 キル・ビル Vol.2
レビュワー トマシーノさん
点数 6点
投稿日時 2004-05-10 18:53:36
変更日時 2005-09-23 02:34:31
レビュー内容
結論から言うと1より2のほうが満足できた。て言うか、この2作が結局一つの映画なんだと今更ながら納得したって感じかな。分割上映になったせいで、1は客寄せの宣伝色がどうしても強くなり、単体としてのまとまりを欠くことになっちゃったんじゃないかな。もし5時間1本の映画として編集されたならば、消化不良の1と消化されまくりの2の中間で丁度良い満足を得られたような気がする。1の投稿でも書いたが、私としてはDVDでのスペシャル・エクステンデッド完全版が出ることを期待している。分割上映による弊害を全て取り除き、『ゴッドファーザー・サーガ』の様に全てのエピソードを丹念に見せてもらって初めて私はこの作品に満足できる気がするからだ。それを邪道だと言う人もいるかも知れないが、『キル・ビル』の物語はそれだけの魔力に満ちた細部を持っている。是非タランティーノには次作までの時間にその編集をやってほしい。そして完成された通しの『キル・ビル』こそが監督の夢(妄想?)を具現化した傑作となることを信じている。最後に、1を観たとき正直「タランティーノもそろそろヤバイかな?」と思った自分が浅はかだったことを認めなくちゃならない。ビッグ・ネームになり、裕福になった彼が今もなお老成せずに“若々しい勢い”を保っていることには、素直に感心してしまう。その“勢い”がある限り、多少せりふ回しや選曲が退屈になったりしても、私は彼の作品を支持したいと思う。
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