446.私にとっても「心に残る名作」の一つ。この舞台は未来なの? 過去なの?と思わせる不思議な設定も、刺激的だったと思います。確か「キン肉マン」との併映で(あまりの落差に、よく考えると笑える!)、小学校低学年だった息子と、混雑した映画館の冷たい床に座り込んで見ました。まだ本作を知っている人は周りにほとんどいなかったように記憶していますが、何かスゴイ宝物を見つけたような気がしたものでした。当時のちょっとした評判を聞き逃さなかった私ってエライ、なんて勘違いしてましたが、よく考えると、単に息子がキン肉マンを見たがったから出かけたのかもしれませんね(笑)。テレビでも何度も見ましたが、ものすごく衝撃的だった冒頭のシーン(シナリオとしてうまい。映像、音響にここは特に力を入れたことがわかる。その点でも実写並。どころか、それ以上です)の、あのとぎすまされた感じはテレビ画面だと正直、イマイチ。もう一度大スクリーンで鑑賞してみたいものです。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-08-10 22:58:20) |
445.アニメ映画の中で最も優れた映画だと思う。強い意志を感じる。 【cogito】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-08-04 19:08:57) |
444.レンタルDVDで、片山一良と庵野秀明のコメンタリーが楽しめる。もちろん監督・宮崎駿のことばかり。この映画の演出助手と原画を担当した二人だから、アニメ技術をメインに、宮崎駿への(愛ある)悪口大会が楽しい。当時の思い出を語り合う、親友としか思えない二人。まさに言いたい放題で楽しい。■画作りに関するコメントが多くてタメになる。絵コンテ片手に観るとさらに面白い。撮影処理、演出法など、「こうすれば、こう伝わる」というのが分かる。撮影処理法(ダブラシ、スーパーなど)が一瞬で分からないとアニメの監督は務まらないのだろう。「庵野秀明はアニメ監督なんだな」と感心した。片山一良の人柄も分かった気がするし、アニメの裏方が好きな人には「有意義なDVD特典」だと思う。■プロデューサーの高畑勲。その、現場での印象が生々しかった。やはり高畑勲は「怖い」。★コメンタリ―に10点! 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-02-12 00:33:02) |
《改行表示》 443.後に製作された『もののけ姫』のほうを先に観ていたが、それとテーマがよく似ている。 公開当時に観ていれば印象も全然違ったかもしれないが、自分にとっては新鮮味のないテーマでハッとするようなものがなかった。 原作は未読だけれど、独特の設定や世界観を十分伝わるように表現するには2時間では足りないような気がする。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-02-02 21:41:35) |
《改行表示》 442. 昔見たときはいたく感動し、その感動が失せることはないと思った記憶が有るのですが、今観ると愛とか平和、文明の定義が現代のそれとものすごくずれている。2013年末に放送するにはその主義は間違った信仰のように人の心を毒す。 80年代的な「アニメ独特の愛」がカルト宗教的な思想を帯びてしまっており現代の認識では、そんなことで何か大きな諍いが解決するわけがないのになと一瞬で理解できてしまう。なぜそうなるのか登場人物達の心情理解に対してなんとなく拒絶感を感じないこともない。 巨大な恣意と暴力で、思い思いに人を蹂躙する。トルメキアの兵士は武装を間違った意識で使うし、それを殺害するテロリズムという最悪の方法で自己実現するサブキャラ達の存在もどうしようも無く不愉快だ。テロリストであるアスベルに至っては、ただ殺人を楽しむ理由を合理的な理由に落とし込めてすらいない。 風の谷の人間は政治や社会構築を見下しているようで、現代の基準の誠実な人間ではとても、ない。そして虫達は虫たちで有り、愛の象徴である理由などどこにも無い。悪意や怒りが原動力の蹂躙や殺戮をする人や虫の気持ちを害しないように、自分を殺害させておもてなしをする気持ちの悪さは七十年前から四半世紀前の日本に蔓延していた、ある種の 破滅願望では無いだろうか。 今の欧米や日本には存在しないこの信仰心は役割を終えた。 一方、非常に安価に手に入るマンガ版はこれよりもずっと洗練された話になっている。当時のアニメ映画に携わる人たちの、主義や教養の限界というものが見えないでもなく、後に主張や寓意を別の作品で昇華させずっと高い完成度に持って行くことが出来たことを見ると、必ずしも宮崎駿が本作のような宗教的諦観主義者ではないのであろうと言う事がわかり、映像メディア産業の病根のようなものが見て取れる。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2013-12-28 15:01:32) |
441.独自のファンタジー世界で展開されるストーリーはそれ単独で十分に魅力的。それにカリオストロの城と比べて、全体的に作画が高密度になり、また奥行のある絵も増えた気がする。しかしてこの様な高度化高密度化の一方でなお作画の繊細さは一部も失われていない事こそが宮崎駿最大の美点だと思う。冒頭の王蟲の暴走、中盤の大王ヤンマ、終盤のユパの格闘・戦車戦・巨神兵、いいね 【よいしょ】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-09-07 21:17:44) |
440.原作が名作すぎるので、どうしても低評価になってしまいます。2時間の映画にまとめるのは難しい題材かと思います。 【レッドデヴィル】さん [DVD(邦画)] 1点(2013-08-02 02:14:59) |
439.腐海とかオームとか巨神兵とか、1人乗りの飛行機みたいなんとか、世界観が馴染みのないものなので、もう少し丁寧に描かれないとついていけないんです。丁寧に描こうとすれば時間は足りなくなるでしょうし・・・3時間の映画でも良かったのでは? 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-07-09 20:58:40) |
《改行表示》 438.小さい頃見たときは、単純にナウシカのまっすぐな正義感というかイノセントな部分に憧れて、大好きだった。 この作品を見たから、弱きを助け強きをくじくという精神と自然は大いなるもの、ということを学んだ気がする。 原作とは内容が違うけど、やはり子供のころから親しんだ映画版の方が好きだな。 【レゲエラム】さん [地上波(邦画)] 10点(2013-06-01 11:33:51) |
437.腐海を焼き払うのではなく、共存していく。怯えずに大きな自然体系の中に組み込まれよ。以後、ずっと続く監督のモチーフが大きく語られた最初の長編。風の谷より腐海のほうが美しいのは、その底で生まれつつある新世界が清浄な冷たさを持ってるからなんだろう。ただストーリーがちょっとごちゃごちゃし、もっとスッキリ語ればいいのにと思った感想は、以後の監督作品で少なかれ続くことになる。腐海の生物たちの動きが素晴らしく、オームの触角に包まれる動きは、まあ泣けた。巨神兵は最初は余計じゃないかと心配してたが、ドロドロに崩れ続けていく凄味が圧倒的で、近代科学の化身そのものだったなあ。もうちょっとユーモアがあっても良かったんじゃないか。(オールディスのSFの古典「地球の長い午後」を読むと、しばしばイメージが重なる) 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-03 10:00:11) |
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436.初めて観た時はびびったなぁ。なんだこのアニメの世界観は!って。もののけ姫のメッセージ性よりも好きな訴え方です。でも思い出すと安田成美が脳内で歌ってくるのがたまにきず…。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-30 18:58:10) |
《改行表示》 435.完成度の高さに度肝を抜かれますね、初期を越える作品がなかなか、、と思うのは、やはりインパクトの強さではないでしょうか。。約三十年前ですよ!!先生。 【HRM36】さん [地上波(邦画)] 9点(2012-05-21 17:02:58) (良:1票) |
434.コミック版はさらに混沌としたハードボイルド作品だが映画化にあたって簡潔にカオス部分を削ぎ落としメッセージ性よりもファンタジー性を全面に押し出している。クシャナの扱いなどコミックのほうが魅力的な部分も多いが、映画としては明らかに正解で、圧倒的なオリジナリティの世界観をもって20年以上経った今なお終末映画の無二の傑作として君臨している。 【Arufu】さん [地上波(邦画)] 9点(2012-05-16 22:20:25) (良:1票) |
《改行表示》 433.宮崎監督の金字塔ですね。 (カリオスもしかり)一大スペクタクル。実写で観たい。 ただし、毎回、女性(ヒーローヒロイン)が頭良くて、男を演っていることと、 空を飛んでいるものを”船”(ふね)と言わせてるのは、もっともらしくって非常に鼻につく。はっきり言って大っ嫌いだ! 船じゃねーだろうが!! 目が悪りーんじゃない? 変更!10点ではない。7点だ!追加!うーん!マンダム!もとい!うーん、また見てしまったヨ!これだけしょっちゅう民放でやると、たとえば、傷害で、務所の出入りの激しいチンピラさんが、シャバに出るたびTVをつけ、たまたま”これ”がまた、やっており、なんか、コレ、毎日やってんなああ?オレの気のせい??と、デジャブを起こすので、かわいそうなんじゃないでしょうか、、、、、、、、、(おおきなお世話か、、、) 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-05-14 21:23:15) |
432.世界終末時計なるものがあって、1981年に4分前、1984年には3分前を記録した。冷戦、核兵器、環境破壊…ナウシカはそういった時代背景から成り、人類に警鐘を鳴らす。壮大なスケール、作画レベル、声優陣、素晴らしい音楽、ほとんどパーフェクトな作品だと思っている。 【リーム555】さん [地上波(邦画)] 10点(2012-05-01 12:14:25) |
431.登場人物が多く物語も複雑で難解、アクションシーンも好きでない。久石譲の音楽は良いのだけど・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-01-22 10:54:34) |
430.ナウシカってさ 例えばクラスにいたら必ず学級委員で板書の字も書写のお手本のようにきれいなはず。でも今ひとつ冗談がかみ合わず、こちらが放った渾身のギャグも真面目に問い返されて大ケガしそうな、つまりなんか付き合いづらいひと。 【tottoko】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-08-17 00:01:19) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 429.ヒロインを主役にした、いわゆるヒーロー映画。 独特の世界観、創造力、絵の完成度、テーマ性と、 どれを取っても、他の日本のアニメ作品とは次元が違う。 映画として評価できる作りではあるが、 個人的にはどうにも好かない。 ロリコン趣味丸出しの安直なヒロイン像はまだしも、 彼女を引き立たせるための過剰演出の連続は まさしく昔の古いテレビアニメの手法。 特に終盤からラストにかけては顕著で、 生理的に受けつけないし、ベタベタでシラけるばかりだった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-07 03:20:57) |
《改行表示》 428.「なんどめだナウシカ」(C)TRICK。 今回はデジタルリマスター版だしHD放送だから放送する価値はあった。 【MASS】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-04-24 02:19:52) |
《改行表示》 427.先日、「スタジオジブリ物語」という特別番組を見た。 ジブリ映画の各作品における製作秘話も面白かったが、それ以前に、宮崎駿や高畑勲らスタジオジブリの創始者たちが、数々の名作アニメ映画に辿り着くまでの過程と葛藤が、とても興味深かった。 必然的に、各ジブリ映画を観たくなり、まずは何を置いてもこれからだろうと思い、「風の谷のナウシカ」を観た。 子供の頃、自宅には親が録画してくれた今作のVHSがあった。僕と三歳下の妹は、決して大袈裟な言い回しではなく、何十回も繰り返し繰り返し観続けた。当時妹は、この映画の全台詞を覚えて空で言えるくらいになっていた。 それから自分自身が成長していく過程で、幾度も見返してきた映画の一つだが、驚く程にその面白さは色褪せない。 何度も何度も観ているシーンで、同じように感動していることに気付く。 「風の谷のナウシカ」には、宮崎駿自身が描き出した原作漫画があって、そちらの方が世界観的には圧倒的に緻密で深遠であることはもはや周知の事実だろう。 漫画作品とくらべると、映画作品で描かれるストーリー展開やキャラクター性に物足りなさを感じてしまうことは否めない。 ただ今回僕は、原作漫画を全巻読み返した直後に、この映画作品を観た。 やっぱり面白かった。これはもう理屈ではないと思った。 宮崎駿が作り出したアニメーション自体が、やはり純粋に素晴らしいのだと再確認した。 何度も観たはずのシーンが何度観ても面白いのは、一つ一つのアクションに芸術的なエンターテイメント性が溢れているからだと思った。 ナウシカが暴走する王蟲の前を滑空する。ユパが両手を交差させた独特のポーズで中空から飛来する。テトが何気なくナウシカに頬ずりする。コルベットが雲を突き抜けて追走してくる。 改めて見返すと、ワンカットワンカットが本当に工夫されていることに気付く。分かりきったことだが、改めて宮崎駿というアニメーターの凄まじさを感じた。 原作漫画の世界観すべてを映画作品と同じくアニメーション化して欲しい!という「夢」は、原作ファンのすべての人が持っているものだろう。 残念ながら夢は夢のままだろうけれど、その「夢」を持たせてくれたこともまた幸福なことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-03-28 14:50:35) |