映画『日蓮と蒙古大襲来』の口コミ・レビュー

日蓮と蒙古大襲来

[ニチレントモウコダイシュウライ]
1958年上映時間:138分
平均点:6.17 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
ドラマ時代劇特撮もの歴史もの伝記もの
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監督渡辺邦男
キャスト長谷川一夫(男優)日蓮
市川雷蔵(男優)北条時宗
勝新太郎(男優)四条金吾
淡島千景(女優)吉野
中村鴈治郎(二代目)(男優)道善(清澄寺住職)
志村喬(男優)弥三郎
千田是也(男優)重忠(日蓮の父)
東山千栄子(女優)梅菊(日蓮の母)
黒川弥太郎(男優)日昭
叶順子〔1936年生〕(女優)萩江
村瀬幸子(女優)尼御前
河津清三郎(男優)平左衛門尉頼綱
浦辺粂子(女優)弥三郎の女房
見明凡太朗(男優)四条兵衛
香川良介(男優)北条実政(九州探題)
田崎潤(男優)依智の三郎
永田靖(男優)極楽寺入道重時
左卜全(男優)老兵
島田竜三(男優)河野通有
羅門光三郎(男優)蒙古の使者
伊達三郎(男優)竹崎季長
松本克平(男優)宿谷入道則光
杉山昌三九(男優)少弐資能
林成年(男優)日朗
梅若正二(男優)比企小次郎
沢村宗之助(男優)東条景信
石黒達也(男優)比企大学
千葉敏郎(男優)平景信
荒木忍(男優)良寛
舟木洋一(男優)浄観(道善の弟子)
浜世津子(女優)白拍子
花布辰男(男優)八郎左衛門
原聖四郎(男優)浄顕
上田寛(男優)道慧(通訳)
若杉曜子(女優)長屋の女
石原須磨男(男優)村人
天野一郎(男優)町人
大美輝子(女優)新潟の女
脚本八尋不二
渡辺邦男
音楽山田栄一
撮影渡辺孝
製作永田雅一
企画辻久一
税田武生
配給大映
特撮黒田義之(特殊技術 助監督)
築地米三郎(特殊技術 撮影)
今井ひろし(特殊技術 撮影)
中岡源権(特殊技術 照明)
美術上里義三
編集宮田味津三
照明伊藤貞一
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💬口コミ一覧(6点検索) [全部]

2.ネタバレ 題名の人物の生涯のうち、安房での立教開宗から元寇までを扱っている。冒頭説明には「歴史の事実から飛躍して自由に創作した」とあったが、実際はよく知られたエピソードを抜粋した感じになっていて、この人物の伝記としてはそれほど荒唐無稽でもないと思われる。主に元寇の部分で、主人公がわざわざ博多まで出向いていったこと、及び神風を吹かせたのが主人公だったことが飛躍+自由な創作ということかも知れない。
なお仏教映画なら白黒でもいいだろうと思うがカラー映画で、鎌倉武士の衣服や敵味方入り乱れる合戦場面がカラフルに見えた。鎌倉幕府の宏壮な御所も目を引いた。

主人公は個人的に馴染みがない人物だが、最初からやたら自信満々なのは引いてしまうものがある。親にも似ていない。
法華経の教えの何が人々を引き付けたのかこの映画ではわからなかったが、奇跡や予言でこの人物は本物だと思われたということはあるらしい。信者の病気が治るなど現世利益も期待されていたようだが、一方で主人公に仇なす人物が次々死んでいくのはやりすぎかと思った(これが常識なのか)。やたら災難が降りかかるのは、世俗的にいえば主に本人の言動のためだろうが、迫害されること自体が「法華経の行者」であることの証明というのはなかなかうまい説明だと思った。
歴史的な面では北条得宗家の専制体制が固まるとともに、得宗家の御内人が権勢を誇る様子が描写されている。また元寇では、元・高麗連合軍(むくりこくり)の非道の描写は控え目で、人の手に穴を開ける場面もなかったが、戦いになればちゃんと「てつはう」が爆発し、敵船団壊滅の場面もなかなかの大迫力だった。有名な竹崎季長がどこに出ていたかわからなかったが、戦にかける鎌倉武士の心意気は少し見えていた。
宗教関係の映画として見た場合、無関係者の立場としては共感できたともいえないが、要は冒頭の言葉に出ていた「熱烈な愛国の先覚者」による国防映画だったとすればわからなくはない。個人的には「日本海大海戦」(1969)を思い出したが、製作時期や名前の感じからすると(見たことはないが)「明治天皇と日露大戦争」(1957)のようなものかと思った。

以下は感動した台詞:
・比企大学(若侍の父)「他宗の一切を罵倒し、一天四海みな妙法に帰すべしとまで極言すれば、政事を司るわれらとしては、軽々にこれに賛同するわけにはいかん」…現代の一般論として、特定の主義主張により他者を罵倒し従えと迫るのでは社会の分断を生む恐れがあり、民主主義国の主権者としても賛同できない。
・主人公「この大難に当たるには、およそ日本人(にっぽんじん)たるもの、一人残らず心を一にして、国を守らねばならん」…戦後でも、まだこんな台詞をあからさまに言える雰囲気があったらしいのが感動的だった。安全保障ではみなが一致できないと困る。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-14 21:31:53)
1.ネタバレ 元軍が暴風雨のために壊滅してくシーンはおそらく日本の特撮史において特筆すべき圧巻です。実写と特撮を短いカットでつないでいくことで極めて迫力あるシーンとなっています。そのつなぎは決して不自然ではなく、例えば実写にて船上で水と火に翻弄される元軍兵士を映し、次に特撮で船から多数の兵士が海に投げ出されている等、壊滅のプロセスを丁寧に描いています。確かに、前半は日蓮のエピソードがうざいほど語られて、ややストーリー的にも平板な感は否定できません。しかし、あくまでも特撮映画としてみるとき、ここで試されたスキルやテクニックがやがて「大魔神」につながっていくことを考えれば、東宝や東映とは異なる独自の立場を確立しているということは言えると思います。(この作品を民族的な視点で評したり、神風を扱っているから荒唐無稽としたり、あるいは特定の宗教的立場で論じたりしたとしても、本作の魅力を語ることにはならないと思います)。
pascal649さん [DVD(邦画)] 6点(2015-09-05 17:09:00)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.17点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5233.33%
6233.33%
7116.67%
8116.67%
900.00%
1000.00%

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