3.ネタバレ――TOO CLOSE TO PARADISE――何度も何度も観ていた映画だけど…最近、DVDで購入した逸品をもう一度。タイトルは…男の夢と哀愁を誘うこの作品と、そう…あの曲。――パラダイス・アレイ(1978年)まぁ、正直に言うとBlu-rayでは売ってなかったのでDVDで観直したんだが、気づいてなかった(もしくは忘れていた)事がある。なんと……アレだ!DVDの日本語吹き替え版が存在していたって事だ!ヒャッホー!やっぱ初めて観たのはTV版だったので、余計に胸に来るぞ!思えば…独りぼっちで深夜の時間帯。帰宅の母親を待ちつつ、俺はあの映画にハマっていた。まだロッキーを完全に把握すらまだだったのに、スタローンだけじゃなく兄弟にまで魅せられた。ああ、カルボニー兄弟と(日本語の)キャストたち…。ロクデナシの兄、「シルヴェスター・スタローン(玄田哲章)」と……病気になりつつも仲間を護る「アーマンド・アサンテ(羽佐間道夫)」。そして身体は最強でも優しい性格の「リー・カナリート(タイガーマスク)」が末弟で、あの”佐山サトル”の優しい声が、あの映画のシーンには……うん、燃えて来るじゃないか。3人の人生の佇まい…まだうまく把握できないくらいの人生だが、俺は常に彼らを愛している。思えば、次兄であるスタローンを演じたのは「玄田哲章」さん、そして長兄(アーマンド・アサンテ)が演じて、何故か羽佐間道夫さんの声で「ランボー」で演技してたのもあり少し笑えちゃう。更には、末弟のリー・カナリートが「タイガーマスク」の吹き替えまで演じていたのが再度、素晴らしい。正直、タイガーマスクにとって、この演技は上手なのか下手なのかってのは良く解らない……だが!あの優しい感じの雰囲気が、ただ異常に似合ってる。闘ったレスラーのフランク・マクレー役は「ビッグ・グローリー(今西正男)」さんの黒人巨漢ファイターも人間味が厚いじゃないか。昔、その後にアンブリンで「ニューヨーク東8番街の奇跡」を観たが…うん、温和だけど優しくて強い黒人が大好きだった人。そして作曲 は素晴らしき音楽を奏でる「ビル・コンティ」だ……そう、シルベスター・スタローンが、あの"TOO CLOSE TO PARADISE"で強く胸を奏でた名曲だ。あの敵役なのに”憎しみを感じさせない「フランキー(西尾徳)」”を演じた男……そう、屈強なテキサス・ブロンコ「テリー・ファンク」の永遠も…。彼の復活、そしてあの演技を…ただ忘れない。いや、忘れてはならない。 * *闘うだろう人は、ずっと永遠だ。例え、魂の永遠が終わると知っていても。――生きて欲しい。それは”勝利”や”敗北”ではなく…”闘い続ける”為に。悔しくても明日を捨てずに…”生き続けて”欲しいのだ。それは男が生き続けるために…今はずーっと。生きて欲しい。生きて欲しいのだ…!辛くて困難でも…ただ、人は生きて欲しいんだ。.