映画『博徒解散式』の口コミ・レビュー

博徒解散式

[バクトカイサンシキ]

1968年【日】 上映時間：91分

平均点：7.00 / 10点(Review 1人) 

公開開始日（1968-02-09）

（ アクション・ドラマ・シリーズもの・ヤクザ・マフィア・バイオレンス）

監督	深作欣二
キャスト	鶴田浩二(男優)	黒木徹
	丹波哲郎(男優)	唐沢栄治
	岡田英次(男優)	前田利一郎
	渡辺文雄(男優)	唐沢栄治
	万里昌代(女優)	あき子
	山本麟一(男優)	片腕
	曽根晴美(男優)	イサオ
	小松方正(男優)	金山
	関山耕司(男優)	権藤
	室田日出男(男優)	小池
	八名信夫(男優)	どさ
	関敬六(男優)	タコ
	日尾孝司(男優)	もっそう
	河合絃司(男優)	原口
	河津清三郎(男優)	岩崎正義
	相馬剛三(男優)	刑事
	佐藤京一(男優)	刑事
脚本	神波史男
	長田紀生
音楽	冨田勲
撮影	星島一郎
企画	俊藤浩滋
	矢部恒
配給	東映
美術	藤田博〔美術〕
編集	田中修
録音	小松忠之
照明	梅谷茂

💬口コミ一覧

★1．『解散式』(67年)とは一応、直接の繋がりは無い、ということになってるんでしょうけれど、博徒シリーズの名を借りた「解散式シリーズ続編」と言ってもよさそうな。昔気質のヤクザが、新しい勢力に押し潰されていく姿を描いている点は共通しており、丹波哲郎が何のために出てきたのかワカランところまで、同じ。いや、何のためであろうと、こういうサブストーリーが活きてるところが、深作欣二らしいと言ってよいかどうか、とにかく作品の魅力の一つとなってます。
それに比べると、死んでも放置されて誰も構ってくれない室田日出男の扱いの悪さ。
かつて連想ゲームとかのテレビ番組に渡辺文雄が張り切って出演してるのを見てた時には、まさかこんなワルい人だとは思わなかったのですが、いやはや今回もあくどいのなんの、意地悪いのなんの(←あくまで役の上の話)。そんな彼に、時代遅れの鶴田浩二とその舎弟たちが、次第に追い込まれていく、無力さ。
終盤の殴り込みの場面も、過去に行われた派手な殴り込みシーンを回想として交えつつ、それと対比するように地味な描かれ方となってます。鶴田浩二と渡辺文雄との間に交わされる長い会話は、殴り込みというイメージには程遠く、もはや男と男が意地や名誉を賭けて対決するような時代ではなくなった、ということか。
虚しさだけが、残ります。

【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点（2022-06-07 23:10:49）

【点数情報】

Review人数			1人
平均点数			7.00点
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