44.本作品に先んじて舞台版の『12人の優しい日本人』を鑑賞したためか、明らかなパワーダウンは否めない。とは言うものの、ストーリーはしっかり練られているので(理論武装している設定の台詞であってもあまり論理的ではないが。。。)、結末や筋書きが分かっているにも関わらず映画の世界に引き込んでいく力はさすがである。間もなく日本でも裁判員制度が開始されるに辺り、この映画で描かれている世界は極めて身近な世界である。人が人を裁く。この責任の重さをしっかりと意識しなくてはならないし、冤罪を発生させないためにもしっかりと議論を繰り返さなければならない。本作品は裁判員制度の入門編の教科書として使えるのではなかろうか。 【いっちぃ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-02 06:40:18) |
43.元ネタを知らなくても何の問題もありません。本作単独で“日本人の性質”を描いたコメディとして完成しています。めちゃくちゃ面白い。ゆえに危機感を覚えます。例えば長州小力。彼の知名度は本家を上回っています。単独で芸人「長州小力」として成立しています。本家を知らずに笑っている人も多い。「長州力」を知らない人にとっては、小力が”オリジナル”です。望む望まざるに関わらず、初めて触れた方が、その人にとっての本物になってしまうという現実。しかも小力は本家より面白い。(注:長州力も別の意味で“面白い”ですけど)。でも彼が在るのは「長州力」がいるからこそ。“パロディとして素晴らしい”“本家を超えている”という賞賛は、まずオリジナルへのリスペクトありきであると考えます。ほとんど小力レビューになってしまいましたが、自分の言いたいことは、ぜひとも“先に”『怒れる男』を観て欲しいということです。これは本作に対する最大級の賛辞でもあります。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-10-06 18:02:27) (笑:2票) |
42.そう来たか!という感じです。前半のだらだらした雰囲気がちょっともったいないかな? 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-29 00:13:22) |
41.名作『十二人の怒れる男』のパロディ。見事にジャパナイズされている。脚本は古畑の三谷だけありB級推理小説並だった本家よりも複雑。しかし様々な「思想」を書ききった本家のような本格社会派映画ではなくあくまでも個人の性格差レベルに留まっている所が本家より劣る。いや、確固たる思想を持たず他人に流されることが多い日本人を描いたのだろう。もともと本家は謎解きは二の次なだけに事件の謎解きを中心近くに置いて逆に深さは無くなった 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2005-08-27 17:05:03) |
《改行表示》 40.あの複雑でよく出来たオリジナルのストーリーを、逆の展開から初めてさらにもうひとり加えて落とす。 やろうという思いつきは簡単だけど、実際にすべての辻褄を合わせて誰もが納得の行く形でオチを付けるのは至難の業。 それをやってのける三谷の手腕は素晴らしい。 ただ、「ダヨーンのおじさん」の件はいかにも三谷的なギャグで、うすら寒い。 【カタログ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-06-20 01:10:44) |
39.*この作品を見て「三谷さんの舞台見てみたい!」と思いました。*日本の陪審員制度も始まるらしいし(所詮、このぐらいの認識しか持ってないのが日本人なのでは?)、ぜひ見ましょう!!*あ、「怒れる男」も同じくらい好きです。 【ハクリキコ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-09 01:52:45) |
《改行表示》 38.うまく和風に味付けされていて,「怒れる・・・」を観た人にもおすすめできる。あちらの硬派な雰囲気もいいけど,こちらのほんわかした雰囲気もなかなか心地いい。 【じゃん++】さん 8点(2004-09-06 12:12:36) |
《改行表示》 37.思ったより面白かった。日本が陪審制度を導入したらこんな風になるんだというのがよく分かる。最後までおどおどして自分の意見を言わない人とかありがち。やはり日本人には、陪審員制度より裁判員制度のほうが合っているのがよく分かる。 二転三転するストーリーもよく出来ていて面白い。 (2020年9月再鑑賞。7点→8点へアップ。) やはり面白い。改めてみると、ものすごくよく出来た脚本なのが分かる。それを演じる俳優さんたちの演技も、演技と感じられないほどの出来栄え。こういうのってすごく難しいことなんだけど、この作品では見事にこなしていて素晴らしい。 各キャラクターはいささか誇張されすぎているが、日本人の特徴をよくぞ描いており感心させられる。人の意見を聞く→自分の意見を言う→妥協点を見出して解決に導くという大事な、しかし当たり前の訓練を、学校や社会で学んでこなかったツケの象徴のような人々が出てくる。対話拒否やらメンツやらでぐちゃぐちゃになってしまうところを、奇跡的にうまくまとめている。しかも笑えるコメディー要素もふんだんに出てくる。傑作。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 8点(2004-07-29 22:56:43) |
36.オリジナルと比べて、動きがあって面白かった。 【たこら】さん 8点(2004-07-11 13:14:10) |
《改行表示》 35.二転三転するストーリーも面白い上、進行と共に12人の陪審員のキャラクターも少しずつ明らかになってくる、さらに陪審制度の危うさなども盛り込まれて良く出来た脚本だと感心する。 全員無罪の中、一人「話し合いましょう」と言って有罪を力説して皆を説得する序盤から、畳み掛けるような会話やギャグの数々はいかにも三谷幸喜らしい。 有罪が多数になり決定寸前でなお無罪を捨てない2人あたりからは急激にサスペンスフルな盛り上がって見事な展開になっている。 この経過を見ていただけの私もこの事件が有罪か無罪かと共に考え、結論を出したような気分になっているし、陪審員の立場も裏表共に明らかになっている。 見る者をここまで引き込み、オリジナル以上にひねった話をコメディタッチで見せきったのはうまい。ただもともと芝居向きの脚本だと思うけど、セリフまわしや演技も時に芝居じみてるのが少々気になった。 【キリコ】さん 8点(2004-06-05 11:41:50) |
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《改行表示》 34.前半部分「う~んコメディかぁ。まあ贋作ならこういうのもありかな・・。」 後半部分「うおー!オリジナルを凌駕してますやん!」 ・・で、結局高得点になりました。 【たまごくん】さん 8点(2004-06-01 04:08:05) |
33.最初から最後まで話に飛躍がありすぎると思う。結局何が真実かなんかわからないと言ってる割にはシラフだったとか、自殺だったとか、まるでみんな本当にあったかの様に皆が思ってるんだけど、その可能性の方が低いと思う・・・空想にぶっ飛びすぎな部分があるところに残念さを感じた。有罪にもっていくときの持っていき方も酷く無理があった様に思えて仕方が無かった、ぶっちゃけ最初から皆が有罪向きのスタートの方が良かったと思うよ。逆転に逆転を重ねようとするから最後がぶっ飛ばすしか無かったのだと思う。ま、コメディだから良いのかもしれないけど。 【taron】さん 8点(2004-05-11 17:49:04) |
32.オリジナルの優れた脚本ありき、ではあるが、単に配役を日本人にしただけのパロディではなく、より日本人が感情移入しやすいようなドラマに再構築されている。何より、謎解き部分のクオリティは原作以上かも。仮説が組み立てられては崩されるという、本格ミステリーとしても通用するくらいのドンデン返しが用意されている点が優れている。各人の個性も際立っていて、それぞれが「妬み」「猜疑心」「劣等感」といった、主たる人間性の負の感情を代弁している。原作共々、評決の行方や事件の真相は二の次で、この場に集う人間ドラマを描くことこそがメインなのである。しかし、日本に陪審員制度が出来たら、本当にこんな感じになりそうで怖いなあ。 【FSS】さん 8点(2004-05-02 11:51:08) (良:1票) |
《改行表示》 31.普通に面白い。 まあ、パロディなので設定としては特筆するべき点はないけど、やっぱりシナリオの構成が上手いなぁって感心させられてしまう。 見ているうちに自分も陪審員の1人になってしまうような感覚が好き。 日本でも陪審員制度が導入されることになるようだけど、やっぱりこんな感じになるんだろうなって思えて微笑ましかった。 【もとや】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2004-03-29 03:45:59) |
30.三谷らしさが全開。もともと舞台の人だから、彼はこういう限られた場所で物語を展開させるのが、本当に上手な人だと思う。TVでもヒットしたのは「振り返れば奴がいる(病院のみ)」「王様のレストラン(レストランのみ)」で、舞台を広げすぎた作品は失敗が多いし(新撰組も失敗かな…)。中原監督の起用も正解。彼もまた、女子高という限られた場面しか出てこない「桜の園」という良作を世に送り出した人だし。「本質」に全く拘らない、「議論」が出来ない日本人が良く描けていると思う。2時間飽きさせない展開も◎。 【なおてぃー】さん 8点(2004-03-15 01:26:37) |
29.非常に面白い。舞台はほとんど動かずシンプルで派手さとは無縁の映画ですが、12人の各個性ある人間のかけひきは観ていて飽きません。最後はああいう結末になるとは予想できませんでしたね~ 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-03-04 09:22:18) |
28.オリジナルより面白かったと思います 【亜空間】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-09 18:34:35) |
27. 本家も見たけど、これもとてもよかった。笑えるという点で、こっちの方が上かな。本家は日本人の私が見ても面白かったけど、これは向こうの人が見たらあまり面白くないかもしれません(日本人のなんとも言えない特徴が描かれているため) 【erica】さん 8点(2004-01-30 19:38:34) |
26.これは『12人の怒れる男』をパロッたコメディ映画ではなくリメイク映画。ラストの30分間は中々緊張感があって、原作にも勝るとも劣らない出来。でもやはり、原案である『12人の怒れる男』に一歩譲りたい。 【中岩無洋】さん 8点(2004-01-22 13:16:03) |
25.もう観たのは十数年前。もちろん後になって三谷幸喜の脚本だと知ったのだが、すぐに納得したものだった。あげ足を取るセリフ、どーでもいいことにこだわるキャラなど今と一緒でホント楽しい。各登場人物に味があって、役者さんからすれば、どの役もやり甲斐があるのでは、と思う。近藤芳正がチョイ役なのは個人的にウケた。舞台劇も是非観たいなぁ。きっと役者さんのパワーに圧倒されるでしょうね。 【やすたろ】さん 8点(2004-01-04 17:12:53) |