8.映画という表現スタイルは、つくづく「タイムスリップもの」と相性がいいんだな、と気づかされました。俳優は基本的に一人の人物を演じるわけですが、タイムスリップする度にまったく違う性格に変化しないといけないし、もちろん衣装も変わる。部屋の内装もそれに合わせて変化するし、タイムスリップする特殊効果も必要です。こういう視覚的な楽しみって、映画でしか表現できないものですね。だから、映画に携わるすべてのパートのスタッフたちが総力をあげて取り組まないといけないので、作ってる人たちはやりがいがあったのではないでしょうか。そして、この映画は、すべてのパートの成果が見事に結実した作品だと思います。演技、衣装、美術、CG、そのほかすべての要素が映画の「表現」に貢献しています。これは凄い。 あと、他の方のレビューを読んでいると、過去作との比較を交えたものが多くて、しかもそのラインナップがそれぞれレビュアーさんごとに違うのが読んでて面白かったですね。それほど、この映画は過去のタイムトラベル映画の様々な要素を受け継いでいる作品なのでしょう。個人的には「恋はデジャブ」「ミッション8ミニッツ」「時をかける少女」などを思い出しました。「思い出」が一つのキーワードになる作品ですが、見ている観客の「映画の思い出」も刺激されてるような気がします。それでいて、マンネリも感じさせず、何か新しいモノを見せられたような充実感がありました。 自分の人生のために他人を振り回すのは良くないですが、「あいつのせいでオレは人生を棒に振ってしまった」とも思いたくないですねえ。辛いことから逃げてはいけない、というようなメッセージでもあったのかな。この映画で描かれる「辛いこと」がハンパないレベルなので、そういう生き方も大変そうですけど。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-19 03:12:14)
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7.主人公はストーリーが進むにつれ、過去を変更するためには何かを犠牲にしなければいけないことを学び、その結論があのラストの選択になっています。 ちょっとの選択が人生を変えることは、とても多いけど、その選択で不幸感を味わっても、別のもっと悪い場合を考えれば、実はよかったことではないのか・・と考えれる映画になっています。 過去に戻って人生をやり直したいと思わない人はほとんどいません。この映画はそんな人たちのカンフル剤となると思う。実際過去を変えても、いいかどうかなんて誰にもわかんないですからね。 (持論ですが)人生に必要なのは努力と適切な選択。過去を変えるよりも、今からちょっとよくしていこうと自分は思います。でも今日も後悔してばっかりだ。
【ヒナタカ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-12 19:44:52)
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6.なんか 切ねえ 【くまさん】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-01-28 12:59:50)
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5.内容としては結構使い古されたネタですが、展開の多彩さ、いい感じのどんより具合、そしてラストにグッときました。都合の良い話ですがね。暗いバックトゥーザフューチャー。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-11 18:21:16)
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4.「ホントお前頑張ったよ」って主人公に言ってあげたいくらい主人公頑張ったよ、ホント。ダークな人生送った主人公が状況を良くしようとすればするほど逆に悪くなっていっていくのがもう何とも言えないくらいに切なかった。はぁ~ 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-25 19:49:38)
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3.余りに後悔が多すぎるため「あ~あ、昔に戻ってやり直したいな~」などと思うことも無くなりました。私には修正すべき過ちが多すぎてとても過去などと言うものを相手には出来ないのです。思い出すという行為は既に重度の苦痛と悲劇しか生みません。むしろ今は現在という過去を後悔にしないよう必死で生きるだけです。未来などもう見えません。真っ暗です。過去も真っ暗です。私はどこにいるのでしょうか・・・。 【taron】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-18 19:09:11)
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2.「切ないハッピーエンド」という宣伝文句に全く偽りなしの傑作映画。凡人には100%思いつかないであろうストーリー展開の巧みさは流石の一言!ネタ切れでリメイクに頼ってばかりのハリウッド映画に希望の光をともしたことでしょう。あとキャストも魅力的。デミ・ムーアの旦那というイメージばかりが先行してる感が否めないアシュトン・カッチャーも初めてのシリアスも堂々とやってて好印象ですね。相手役のエイミー・スマートも無名というのが信じられないくらいの存在感があって素晴らしい。綺麗なんで是非とも売れて欲しい女優さんである。オデブな親友、“どS”すぎる兄貴も良い仕事したよね。あと多くの方が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』っぽいと書かれていたので、軽いノリのコメディタッチなSF映画かなと思って見てたら、全く違ったのにも驚きましたね。意外にもPG-12級の暴力シーンが大半を占めており、けっこう意表をつかれた気分です。僕的には全然OKですけど暴力描写が苦手な人やソフトなラヴストーリー映画を期待した人は観るのを辞めるべきです。後悔するでしょう。ちなみに僕もエンドロールのオアシスの“Stop Crying Your Heart Out”が流れると涙腺が崩壊しました。サビなんてD→A→Em7→Gという単純なコード進行(エアロスミスの某曲にも似たの有り)なのに・・・やっぱりシンプル・イズ・ベストって事なんでしょうかね? 【ピルグリム】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-11 21:23:11)
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1.カオス理論っていうの? タイムパラドクス? よくわからないけれどそれは実生活でもイメージがわきますよね。「あのときこうやっておけば」とか「あの人に会っていれば(会わなければ)」とか・・・ふう。ま、そんな感じです(意味不明)。バタフライ効果といっても『オールドボーイ』じゃないですよ。どちらかというとシリアスな感じの 『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』かな。一瞬だけ過去に戻れて「そのとき」をリロードすることができるから。でもこの手の映画ではつきものですが「こちらに立てばあちらに立てない」。必ずうまくいかないものです。友人が凶暴になっていたり、誰かが死にそうになっていたり。もう本当に疲れます。トラウマ要素が連発なんだもの。そしてラストは・・・。WIN WIN WINってほんとなのかな? 何かが誰かが犠牲になる。それは誰も気付かないところでかもしれない。悲劇は自分だけ知っている。とても悲しいね。そしてエンドロールにかかっていた曲はオアシスだった。そこでまた泣きそうになりました。いい映画でしたね。ちょっと重いけれど。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-06 21:17:42)
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