283.ネタバレ 中盤まではずっと、単純なやりとりを単調に流しているだけで、患者たちの個性もあまりあるように見えなくて、面白味に欠けると思っていたのです。しかし、びっくりしたのは、どんちゃん騒ぎの後に現場に赴いた際のルイーズ・フレッチャーの一連の演技。滅茶苦茶になっている(部外者までいる)現場を見て、これはさぞかし婦長激怒かと思いきや、彼女は、噛みしめるように、一言一言、3人の看護士に向かって冷静で的確な指示を出す。無表情の影で頭が超高速回転をしているのがよく分かる。しかし、そんな彼女も、唐突に発生した患者の自殺という事態には耐えきれず動揺し、「言ってはいけない」一言をつい発してしまい、自らの生命の危機を招く(このときの失神しかかっている表情も凄い)。その後のシーンで、少し穏やかで愛想もなくはない様子が描写されているが、あの首のコルセットは、これから彼女が背負い続ける十字架の象徴なんだろう。それと、パーティの最後の、数秒間続くニコルソンのアップは、何とも意味深。彼は、自分が脱走という大事の実行など実はできない人間であることを知っていたのではないだろうか。婦長に襲いかかった彼の行動には、自分に対する怒りも含まれていたのではないだろうか。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-17 02:08:42)
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282.ニコルソンの演技にやられました。 邦題の意味がわからず、長年疑問に思っていましたが、エピソード・小ネタ情報で判明し、合点がいきました。どうもありがとう。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-11-08 00:41:17)
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281.ネタバレ 精神病棟の様子が淡々と、写実的に描かれていました。ラストは切ないと言うより衝撃でした。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-30 00:21:08)
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280.ネタバレ 何て表現すれば良いのかわからない作品。動→静、静→動の展開が目まぐるしく冒頭から見入ってしまいました。見終わった後は、後味悪いはずなんだけど、それを打ち消すぐらいにラストは美しかった。 【コスッタルイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-25 12:54:09)
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279.人間が「真に生きる」とはどういうことなのかを考えさせ、何度も色んな観点から楽しめる名作。 直接的に精神病院というある意味特殊な閉鎖社会の特異性と問題点をテーマにしつつ、管理という名の閉塞、秩序を大儀にした異質排除、それらを内包した権力社会の構造を、説教くさくなく描いていて秀逸。 とりわけ、生の躍動感にあふれた前半ジャック・ニコルソンの演技は素晴らしく、結末の残酷さを一層引き立てる。 また、ルイーズ・フレッチャー演じる看護婦の狂気の善人ぶりもお見事と言うほかない。 人間の尊厳が奪われるということは、死ぬよりも恐ろしいことなのだと感じた。 余談ながら日本でも数万の人が受けたと言われるロボトミー手術の発明者にはノーベル医学賞が与えられているそうだ。何が正しいのか結構間違えちゃうんだよね、人間って。などということを考えながら観ると恐ろしさもひとしお。 【poppo】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-09-14 00:16:18)
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278.うーん…面白くなかったです。ただ主人公が延々と自分勝手な行動ばかり取っているだけで、人間的に成長するわけでもないし。病院側が何か悪いことをしたとでも? 病院側に逆らうことが何かのメッセージになっているとでも? とてもそんな風には感じられませんでした。 【K】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-08-27 17:33:47)
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277.面白かったです。笑えるシーンが多々ツボにはまって良かったです。あのラストもグッときました。 【あらひろ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-23 22:59:40)
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276.ネタバレ ジャック・ニコルソンの名演技が光った名作。狂気な感じも、ロボトミー後の演技も最高。彼がいなければ他と何も変わらない精神病院に嵐がやってくるわけだが、もし自分が看護婦側だったらこんな患者は真っ先にぶん殴ってただろう。それくらいムカツク野労だが、彼がいたからこそ一言もしゃべらなかったチーフが人間としての力を得られた。マクマーフィーほど狂気ではないが、私も身の回りに変化を与えられる人間になりたい。 【超甘味王】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-28 17:29:14)
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275.ラストまでの長いフリのような感じがした。話もおもしろいし、精神病院が舞台なので キャラの個性もよく出ていたけど、途中でちょっとダレてしまった。胸をはっておもしろいと言えるけど、なんかモヤモヤが残る映画でもあった。 【アフロ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-04-22 23:15:14)
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274.たぶん、数ある映画の中で私の一番好きなのがこの映画です。ジャックニコルソンは言うまでもないですが、ほぼ無名と言える他の精神病患者の演じる役のリアリティに驚かせられ、また腑抜けとなっている患者が精力をだんだんとつけていく様子にとても感動できます。私は中でも、ジャック・ニコルソンがテレビに写ってもいないのに、さもそこで野球を見ているかのようなジェスチャーをして、皆でバカ騒ぎをしているところがスキです。そしてラストではチーフがジャック・ニコルソンに「Let's go」と言って、「一緒に」ここから飛び出そうとしてるんだと思うと、泣けて泣けてしょうがないです。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-03-30 01:31:40)
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273.最近知ったのだけど、カッコーって自分の卵を他の鳥の巣に産むらしい。それでこのタイトルだったのかー、と勝手に納得。私にはマクマーフィが劇中で話すこと全てが嘘にきこえる。ラストシーンは彼が望んだ結果なのかもしれない。そんなふうに思う。様々な解釈を許す深さは抜群。ただし、ストレスが溜まっている人にはお薦めできない。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-03-29 10:42:42)
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272.ネタバレ 支配と自由。支配する者と支配される者、そして、その両者が持っているはずの自由。そして、その均衡を崩すがために現れたマクマーフィ。どちらかが悪いかと言えば、どちらも正しいし間違ってもいる気がする。そして、その中で出てくる犠牲者。こういう問題は非常に難しい。30年以上前の作品だが、今観ても十分に考えさせる力を持っている。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-15 11:23:11)
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271.劇中の人物に感情移入することも無かったが、ストーリー展開が良かったのか心に残る作品でした 【ucs】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-24 22:45:50)
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270.ネタバレ とりあえず、ジャック・ニコルソンはやり過ぎた部分はありますが、何もロボトミー手術をすることは無いだろうと思いましたね。しかし、ラストシーンの朝日の中を駆けていくチーフの姿は本当に力強く、圧倒されますね・・・・・。(映画史上に残る名シーンの一つだと思います。) 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-15 12:03:56)
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269.随分古い作品ですが、統制社会が一企業単位や一家族単位にこれからも存在し続けるであろう時代に、いい警鐘になりえる佳作だと思います。マクマーフィが勝手すぎたりと少々極端な描写も目につきますが、譲歩を知らない相反する者同士の共存がこういった悲劇を招くというのはそこまで大袈裟な話でもないような気がしました。あと主演の二人見事です。 【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-28 01:17:18)
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268.ネタバレ なんだか、もやっとしてすっきりしない感じです。 マック側に感情移入しがちで観てしまうわけですが、個人的には婦長さんもがんばってる様に見えたのに、ビリーに改善の兆しが見えた瞬間婦長さんが凹ますので、訳分からないです。個人的に婦長さんに好意的に見過ぎ?結構古い映画なので、当時の病院はあんな感じだったのでしょうか?17歳のカルテを先に観ているので、病院側の対応にずいぶん違いを感じますね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-11 17:48:04)
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267.ネタバレ 名作です。 もちろんマクマーフィ(側)に感情移入してしまうんですけど、作品全体を俯瞰する目線が要求されますね。 社会システムとしての「管理統制と自由尊重のバランス点」とはどこなのか。 深く考えさせられます。 行き過ぎた管理体制は人間としての尊厳を破壊するが、同じく行き過ぎた個人の自由は社会全体を危機にさらす。 そして、そのバランス点そのものも右にいったり左に寄ったり、内外の情勢でその位置が変化する。 そんな天秤の傾きをどうコントロールするか、それは人間(社会)に与えられた命題。 精神病棟内を見る目線を、神が人間社会を俯瞰する目線に置き換えてみる。 管理社会と自由社会のせめぎ合い(社会主義と資本主義というのは少し違う気がする)。 どちらかが正しいのではなくて、どちらも正しく、どちらも間違う。 社会の平穏の為に圧制をしく看護士長、自由を勝ち取る為に戦うマクマーフィ、無気力無関心を決め込むチーフ、ただ状況に流されるだけの患者達。。。 全ての人類の「最良の妥協点」とはどこなんだろう。 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-09 13:15:41)
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266.ネタバレ 全然ピンとこない。主人公の勝手な行動が招いたストーリーでしょ。とにかくだるかった。 【十人】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-08-01 03:01:26)
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265.非情に賛否両論分かれそうな深く重いテーマの映画ですね。一人の男が現れたことで、病棟内の雰囲気は良くも悪くも変わっていきます。彼はすごいやつです。ジャック・ニコルソンの演技は演技を超えてもはや実際にいる人としか思えないです。顔はちょっとよろしくないが、魅力ある名優。
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264.難解なはずなんだけど劇中全く目が離せない展開に圧倒された。主演のジャック・ニコルソンも看護婦のルイーズ・フレッチャーも、そりゃオスカー獲るだろうなあと言った圧巻の演技だった。ただ、イマイチメッセージ性が分からないし伝わってこない。個人的にはあの後味の悪さもちょっとマイナスです。でも周りの役者さんも有名な方が多く、そういう意味で観返してもいいかもしれませんね。2度観たら評価が若干変わる映画かもしれません。
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