120.名作中の名作。パンフォーカスは見事。空間をうまく使っていると思った。素晴らしい映画。素晴らしい映画なんだけど好きかと言われればそうでもない映画。 【CPA】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-03 04:20:38) |
119.「バラのつぼみって何よ?」と親に聞いたら「お前が判らないものを私が判るワケないだろ」と一蹴されてしまいました。若くしてこの作品を作ったオーソンウェルズが凄い人という知識は持ちましたが、イマイチ終わり方が理解出来なくて残念でした・・・。 |
118.ネタバレ 観おわって感心。 そうですか~そういうことなんですね。 「薔薇の蕾」とはケーンが失い取り返せなかったもの。 この言葉によって観客を飽きさせない展開も脚本も素晴らしかった。 そして、私にとって一番印象的だったのはオープニング。 子育て中なのでとても参考になりました。 たとえ子供が小さくとも、ウソついて手放してはいけません。 出世してもお金持ちになってもこんなに寂しいのであれば・・・ 不憫だなと胸がきゅんとしました。 名作の誉れも高い本作ですもの、モノクロ作品としては驚きの美しさ、切れの良さに感心しました。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-09 21:05:37) |
117.ネタバレ すべてを手に入れ、そして失った新聞王が、(失ったことを)いちばん惜しんだものが最後でわかる展開。人間どう生きるべきか、をそれとなく教えてくれる作品。「謎が解けるのはいまか、いまか」とハラハラさせる展開もすごいけど、ジャーナリズムへの勇気ある批判も素晴らしい。(主人公の)最期の言葉をネタにしてセンセーショナルな記事を書こうとする記者に、「人間の人生はジグソーパズル。最期の一言だけで彼の一生を表現するなんてムリだ」と諭すシーン・・・。イェロージャーナリズム批判と、独自の人生論を同時に展開してのけるという、オーソンウェルズの技量の高さがわかる。好きになるかはともかく、傑作であることは間違いない。 【九寨溝】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-06-05 21:00:44) (良:1票) |
116.なるほど、これがあのアメリカ映画史上最高評価される誉れ高い作品「市民ケーン」か!評判通りスゴイカメラワークにウェルズの圧倒的な演技力。納得納得。だいたいこういう風にカメラワークが評価されてる古典って、今見たら理解できないことが多々あるけど、これは理解しまくりで、感心させられまくりでした。ひとつひとつのカットに映像的な意味をを持たせて過剰な説明をさけるやり方はまさしく映画のバイブル。「ゴッド・ファーザー」にも通じるところがありますね。そしてヒューマンドラマに隠されたミステリーとその最後のタネ明かしはなかなか素晴しく、「あっ!」っとさせられる。26歳のウェルズの天才っぷりには本当に脱帽、脱帽。でもなんだかここのレヴューでは案外低評価。やっぱりカメラの知識とかがないと楽しめないのかな?感心できないのかな?巨万の富を得たがゆえに周囲の人から理解されないケーン氏と同じく、この映画も技術的なことにこだわりすぎたがゆえに現代の人に衝撃を与えにくくなっているという皮肉。悲しいかな・・・。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-31 18:22:39) |
115.ネタバレ 超ネタバレ(になるかな?) O・ウエルズは、ケーンのモデルとなったウィリアム・ランドルフ・ハーストとは後妻の歌手の友人から脚本家を通じて合っていたらしい。伝記映画を作るとの事で。 ある日この映画のあらすじを知ったハーストが怒り出して、協力を断り資金援助も無し。 そして圧力をかけてきたそうです。 ここまでは良く書かれていますが、どこかでこんなことが書かれていました。 『「ばらのつぼみ」とは後妻の歌手の「ナニ」の部分を表す、ハースト夫妻同士の隠語』 。。。ホントかよ? そういう情報を仕入れた後見たら、、、なんだかケーンがかわいそうになってきました。 女で苦労したんだよなぁ って 撮影技術や脚本については文句ありません。いろんな見方があっていいんですよ。だから8点! 【亜輪蔵old】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-30 19:13:47) |
114.ネタバレ 初めて観た時は「何がそんなに凄いねん!?」と関西人でもないのに関西弁で叫んでしまいましたが、何年か振りに見直してみると確かに凄いんです。冒頭の一面雪景色かと思ったら突如カメラがズームバックしてスノードームへと移り変わるオープニングから、全編に亘って繰り広げられる徹底したパンフォーカス撮影、少々やり過ぎなんじゃないかとさえ思える影を多用した照明配置と、このワンシーンを撮るだけでも相当時間掛かってるんだろうな~というスタッフの影の苦労が窺えます。ただ正直言って個人的にストーリー自体は面白くも何ともない…とまでは言いませんが、『アビエイター』のハワード・ヒューズ氏同様、アメリカの富豪のやることには付いていけません(一応こっちはフィクションですが)。この映画の実質上の主人公である記者トンプソンの「私にはケーンが哀れに感じる」という言葉には同感です。結局ケーンは数多くの大事なものを失い、その中でも"薔薇のつぼみ"は取り分け大きくて重要だったということでしょう。とりあえず富と名声さえ手に入れれば人生の"勝ち組"(この言葉大嫌い!)とかになれると思っている人々に是非観て頂きたいですな(笑)。 【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-03 12:23:14) (良:2票) |
113.期待しすぎたかな?んー途中で飽きちゃいました。薔薇の蕾・・・変な事想像してたんですがね。 |
112.途中まで退屈だったけど、後半は面白かったです。養子に出すことを反対していた父親が金額を聞いて納得したように、自分の利益を考えたら愛は得られないってことですね。作品全体から凄みのようなものは感じましたが、技法なんて難しいことはよくわからないし、率直に点数つけるとこれくらいです。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-18 04:44:49) |
111.映画史上最高の評価を受けているのは知っているが、それほど面白いとも思えなかったし、また、好きにもなれなかった。結局最後まで自分が本当に追い求めていたものを手に入れることができなかった悲しさというのは分かるが・・・。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-02 12:41:35) |
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110.なるほど、彼は最後まで薔薇の蕾の頃を追い求めて死んでいったということか。しかしこの映画の評価についてはそこに納得して終わり。パンフォーカスなど何のことやら全くわからない。映像的にはこれより古いバルカン超特急などのほうが斬新であった。他にもこれより古い映画でももっと斬新な、いわゆる「古さを感じさせない映画」は多数ある。この時点で既にマスメディア、政治の本質を啓発してしまっていることが今異常に過大評価される原因だろうか。 【Arufu】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-22 08:38:18) |
109.確かに面白いことは面白い。細かい技術的なことはよく分からないけど、同時代の他の映画と比べると明らかに異質な感じもする。しかし、世界映画史上のベストかといわれるとそれは疑問。パイオニアとしての凄さは認めるけど、そういう付加価値を無視すれば普通の名作としか思えなかった。まだまだ修行が足りないのかなぁ。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-20 20:20:29) |
108.オーソン=ウェルズ恐るべし、な映画であることは間違いなしです。 バラのつぼみってあれなんだ? 何かも手に入れられたはずの大富豪、でも幼少の頃のほんのささいな幸せが最後まで手に入れられなかったんですね。 深い映画です。 現代の感覚に慣れ切った目でみると、さすがにかったるいんですけどね(^^; 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-02 04:48:53) |
107.”薔薇の蕾”って何だろう?と謎解きで見るような映画じゃないですねこれは、、、もっとまっさらな気持ちで見なくては。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-01 09:53:26) |
106.もしかしたら、この映画に一番影響を受けているのはキューブリックなのかもしれない。ありとあらゆる技術を駆使し、観客を驚かすことに全力を注ぐその姿勢はともにご立派。さすがにこの映画に「古さを感じさせない」なんてお世辞はいえないが、結構面白かったのでこんなとこです。 【goose】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-03 23:08:49) |
105.予備知識なしで見ましたが、面白かった。エピソード一つ一つがとても軽快というかなんというか、とにかくだれずに見れました。こういうエピソードで見せる映画は好きなのです。 ラストの意味はそれほど難解じゃないです。 |
104.本作品が現在でも高い評価を得ている最大の理由は、 『人がしたこと・言ったことを実話として表現するために、 当時としては画期的な映像表現を考案し随所に使用しているから』 ということになるのでしょうか。 話の展開など、今でも古さを感じさせません。 【じゃん++】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-17 13:18:40) |
103.最後まで薔薇の蕾の意味が解けずに終わってしまう。そして、俺も頭良くないから意味がわからない。何回か観ないと駄目だろうな~。 【Takuchi】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-02 21:43:24) |
102.ネタバレ 直球のお話でしたね。お金がいくらあっても心が満たされなければ不幸だ、という。でも素直に胸を打たれました。号泣したりはしなかったのですが、後から「薔薇の蕾」という言葉の意味を思い出すたびに胸の奥がしくしくと痛むんです。とくに切ないのは後妻が出て行った後のケーンの描写。怒りに任せて後妻の部屋を荒らすわけですが、目は虚ろで力がなく、足元はふらついていて自分が散らかしたものにつまづく始末。暴れまわっているはずなのに、あまりにも弱々しい。大人の男性というよりは、かんしゃくを起こした子供みたいな。そして召使たちが見守る中、生ける屍みたいになってとぼとぼと歩いていく。あの姿、大勢に囲まれながらも途方もなくひとりぼっちで、傷ついた子供のような姿が目に焼きついてはなれません。攻撃的なビジネス戦略も、莫大な財産の浪費も、選挙運動も、すべて幼い頃に見捨てられた寂しさを埋めるためのものでしかなかった。そして結局最期までその思いは満たされることもない……。哀しく、辛い映画でした。 (ほとんど予備知識なしで観ました。題名は聞いたことがあっても、アメリカ映画一位に選ばれたことも知らなかったし、まったく映画通ではないので技法のこともよくわかりません。他の方のレビューを読んで、素直な気持ちでこの作品を観られたことがすごく幸運だったと思いました。古典とは歴史的な意味合いだけで評価されているわけではなく、現代にも通じる部分があるからこそ残るものであって、それを感じ取ることができればとても良質の作品だと思います) 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-25 23:34:57) (良:1票) |
101.ネタバレ 新聞記者から大富豪となったケーンという人物の生涯を、 最初ドーンと映画の中で映画を見せてくれます。記事にするために。 ところが決め手がない。これではただ生涯を追うだけだ。 最後に残した言葉、「薔薇のつぼみ」これが気にかかる。 で、その言葉の謎をケーンと生前にかかわった人に聞くことで、 本当の映画が動き出すのです。 ホラーが始まるような冒頭から映画の中の映画の紹介。 さかのぼりながら現在までをうまくリンクさせていく、 「羅生門」のようでもあるしサスペンス仕立てで飽きません。 最初の方の雪の中で遊ぶケーン少年が窓の向こうで見える。 それを奥に映し手前で養子(といえば聞こえはいいが)の話をする。 最初の記事にするための映画をうまく使い過去の映画の中に戻るんです。
大きな富を得たケーンが死ぬ間際に握っていたスノードーム。 でもなぜそれが「薔薇のつぼみ??」スノードームは幼いころの雪。 この人は愛情に飢えていることのトラウマで思い出している。 言おうとしてることはスノードームもパズルも同じ、でも違うんですよ。 わかったつもりで見ていたのに急に出てきたのであわてて巻き戻す。 昔の映画はエンディングとオープニングがつながっている。 咲くことのないつぼみ。 けど「薔薇のつぼみ」は女性と思うよね・・ 謎解きの映画のようで真実はそこに転がってるもの。 邦題!市民ケーン・・ 市民、スノードームの中のおうち、市民、咲かないつぼみ・・ 本当は大富豪になって名声を得たかったんじゃなくて、 ただイチ市民の雪の中に舞うおうちの家族のひとりとして、 この人は暮らしたかったんじゃないか・・ 洋画の邦題はセンスが悪いのですが、この映画はそのまま見事な答えです。 それを思うと謎解きに一生懸命になってたのを忘れ感動します。 あと別なところで感動したのが、旧友の送ってきた手紙。 これを見てさらにケーンは意地を張るのです。 これも両方の気持ちがよくわかります。 そしてケーンの最後の妻は、実はケーンにそっくりだということ。 夢が叶わないなら叶わせよう、大衆が認めなくても認めだすかもしれない。 旧友の手紙は自分を見透かされるから、 妻を本物の歌手と世間に認めさせるまで続くのです。 それでも薔薇は開かない。お金や夢や言葉でも開かなかったのです。 それが雪の舞う中に埋もれていたのだから・・
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-03 00:51:06) (良:2票) |