《改行表示》 84.何のエンターテイメント性もありません。 それが非常に良い味を出していると思います。 ここまで淡々と描けるのはこの監督だったから、と私は思います。 【tamami】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-26 15:18:40) |
83.考えさせられる、よく出来た作品だと思います。僕は周防監督の作品は大好きで、自分でもつい言いそうになる身近な親近感のあるセリフや雰囲気が好きでした。この映画は周防監督じゃなくても作れるような気がしました。 【ホースケ2号】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-10 00:06:53) |
82.人が人を裁くということはとても難しいんですね。他の国がどうだか知らないけど、とりあえず日本は警察しかり裁判官しかり問題があることはよ~くわかった。にしても満員電車怖いですね‥ 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-05 02:12:14) |
《改行表示》 81.サラリーマンを始めた頃、満員電車に乗り込んだ際の体制が不自然で、もぞもぞと体を動かしたら近接する女性から形容しがたい視線を送られたことを思い出しました。 憤慨したのが警察と検察の取調べのシーン。勉強になったのが日本の裁判制度の実情。最も大きな問題は司法が独立した権力になっていない現実(三権分立の意味を改めてWikipediaで確認してしまった)。出世の為に無罪判決を出さない裁判官って何ですか?! 冒頭から最後まで緊張感をもった展開が続き、周防監督の演出力を改めて確認させてもらった。日本の映画でここまでストレートに社会問題を扱って破綻していない作品はあまり記憶にない。 見ごたえは満点だけど、10点を付けられないのは、やっぱり映画はエンターテイメントであって欲しいと思うからです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-01-08 15:32:11) |
80.ひたすらリアルです。義務教育でも体育の授業の1時間を、護身術及び誘導尋問回避テクニックに費やすべきでしょう。 |
《改行表示》 79.実に怖い。やってもいないことで罪になるなんて。 この映画をきっかけに少し調べたのですが、痴漢冤罪の場合、駅長室まで連れて行かれたら名詞を残して一時去るか、つれてかれる前に振りほどいて逃げてしまうのがいいらしい・・・。警察に突き出されたら例えやってなくても無罪を勝ち取るのは困難。 【甘口おすぎ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-15 15:53:08) |
78.日本の現代社会なんてこんなものだろと改めて痛感した映画だった。この腐った社会を変えてほしいが某首相はアメリカの言いなり。政界の連中はあほばかり。みんなこの映画を見ろ。 【ばっじお】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-06-25 15:23:54) |
77.いやはや、いろいろ考えさせられる映画でした。 【K】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-05-11 20:27:23) |
76.ある意味「パッチギ」に似た監督の思い込み的プロパガンダ臭がだめでした。ただ「パッチギ」よりはまともに作ろうとしている姿勢が見えたので、この点数です。あと、かなりミスリードを誘う映画かなあ、とも。殺人を犯しているのに無罪になった殺人犯が再度殺人を犯した事例や、強姦で執行猶予ついた犯人が執行猶予中に強姦殺人を犯した事例、痴漢冤罪被害者の会の会長が痴漢を犯して現行犯逮捕された事例(いずれも日本の実例)について、周防監督が映画を作ったらどうなるのかな、とちょっと考えたり。でも、周防監督は、ちょっとだけ泣かせるようなコメディタッチの作品の方がやっぱりいいなあ、と再認識しました。 【えんでばー】さん [地上波(邦画)] 2点(2008-04-24 01:47:01) |
75.こわかった。そんじょそこらのホラー映画より,ほんまに怖かった。国っていったいなんなんやろ。。新しくできた保険制度も,未解決の年金も,道路族も・・・。ってな具合に,およそ映画とは関係のないさまざまな問題が,ブワーッて小星の中をかけめぐった。24時間後,普通に日々を生きてる2・3時間後に,檻の中にいてるなんてコト,このノーテンキな小星に想像できるかな?いや,やっぱ実感わかないッス。。それでも,この映画が現実を描いているなら,せめて,ビビらずに向きあえる知識を身につけよう。臆病な小星でも,前を見れる知識を。・・・・って,思わせてくれたこの映画,すげーおもしろかったデス。 【小星】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-04-16 22:14:21) |
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《改行表示》 74.なにか憂いの残る後味ですねえ。こんなに問題点が多いのに、もうすぐ裁判員制度が始まるなんて大丈夫なんでしょうか。これまでよりずっと裁判にかかわる人が多くなるんですから、国の制度改革に注目していこうと思います。 明日から電車乗るときは気をつけなきゃ… 【黒めがね】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-13 16:03:14) |
73.最初からどんどん引き込まれました。ホラーですよ、これ。 【eureka】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-03-29 13:15:23) |
《改行表示》 72.この監督さんは一流の職人さんだと思う。 司法の理想と現実 それを美しい構図と構成に纏め上げている。 【准将】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-03-24 16:13:50) |
71.被告側の視点に立った話だと理解はしているが、体の中が震えるてくるほど腹の立つ作品でした。駅員に押し込まれるほどの満員電車に乗ったことのある人(大勢いるでしょうが)なら判ると思いますが、故意にしろ過失にしろ何が起きても不思議ではないあの空間は、本当に異常です。もう随分前ですが、ある日の車内で僕の後ろにいたOL風の女性が突然、「いつまでさわっとんじゃ!ボケ!!」と大声でまくし立てたことがありました。当の女性はそれだけ言うと素知らぬ振りをしていたのですが、その女性を取囲む男性陣(6~7人)は僕も含め穏やかではありません。離れている乗客たちは、(どいつやどいつや)という風にこちらを興味深げに覗っています。そして次の瞬間、僕ら男性陣の下ろしていた手がもぞもぞとゆっくり上げらてゆく光景は、緊張感の中の変な可笑しさと(あ~みんな考えるのは同じなんだな)という妙な連帯感を感じた忘れられない体験でした。そんなこともあり、ちょうどTVなどで騒がれていた痴漢犯罪の問題は予備知識としてもっていたので、一方的とはいえこの作品の進め方に異論はありませんし、警察の体質や裁判の在り方に問題があるとは思いますが、裁かれるべきは何が起きてもおかしくないあの通勤ラッシュの殺人的混雑に元凶があるような気がしました。そんな特殊な空間での難しい犯罪だけど、改めてこういうことが起こっていると今一度“傑作”として仕上げ、世に送り出した本作の功績と静かで熱い演技をした役者たちには素直に拍手を送りたいものです。最後に一言いわせて下さい。日本アカデミー賞のバカヤロ~! 【カリプソ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-22 18:27:12) (良:1票) |
70.この国に住んでる男性は全員観ておかないとコレ。 【エムラ兄妹】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-03-21 16:32:53) (良:1票) |
69.凝っていて、リアルティもあるんで、どんどん引き込まれました。ただ最後まだまだ進行形っていうのが、スッキリしなかったです。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-03-16 02:24:25) |
《改行表示》 68.ちょっとダルいかな。でも、このダルさが 見ている観客と、映画の中で実際にノロノロと 動いている日本の裁判の現状を照らし合わせているのだと思うと、 まぁ、これはこれで良いのだと思う。 雰囲気も邦画っぽくて良いし、日本の裁判について 何も知識が無かった自分にとっては勉強になったと思う。 だけど、このゆったりとしたペースで 2時間越えはキツイかな。 【幕ノ内】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-03-13 15:41:22) |
67.タイトルの通り『それでもボクはやってない』・・・その一言に尽きる映画でしたね。というかそれしかありません。緊迫感がずっと続き、全然長く感じませんでした。素晴らしいです。とにかく周防監督の素晴らしい手腕と、たまにエルレガーデンの細美に見える加瀬亮の演技に本当に拍手を送りたい気分です。邦画もまだまだ捨てたモンじゃないですね! 【ピルグリム】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-12 22:44:18) |
66.民法での放送後いっきにレビューが増えました。そのなかにやけに監督の向けた日本の裁判の問題点や現状に対しての批判が多い気がします。監督がこの作品でスポットライトに当てた日本法曹の現状はあくまで一角であり、全ての角度から日本を眺めた作品を作るならば某三部作以上の超大作にさえなりかねません。でも逆にコレだけの人たちの裁判に関する関心や興味を起こさせただけで充分な作品なんでしょうね。ただ、あくまで一角です。罪のないニート君が日本法曹の有罪率99.9%の悪循環に飲まれた一件です。この映画が捉え切れていない死角の部分が果たして僕たちを救うほど重要なものなのかは定かではありませんが 【よーじろー】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-10 20:12:12) |
65.裁かれたのは痴漢行為ではなく、やっていないのだから「やっていない」とあくまでも主張してやまない西洋的近代個人主義精神なのである。そしてさらに左遷という形で裁かれたのは自分自身の判断で裁判を行う裁判官の西洋的近代個人主義による精神なのである。つまり個人の本心にもとづいて行動するアイデンティティはこの国では排斥され、場の空気を読め、と常にみんなが期待する役割を演じることが強制されるのである。だから交通事故をおこしたら被害のない方が、悪くなくてもまず謝り、不祥事を引き起こした省庁は、関係のない新任の大臣がまず国民に謝るのである。そもそもこの国の裁判制度は、もし無罪が乱発されたら、みんなが裁判で決着をつけるようになり、そうなると制度的に機能しなくなる貧弱なつくりになっているのである。そもそも西洋の正義なるものは未だに通用していないのに、形式的に西洋の正義が機能しているふりをし、学校でもそのように教えながら、実は個人を徹底的に圧殺する場の空気が支配する人権後進国なのである。年金さえ自国民の政府では管理できず、役人たちが食い散らかしてしまう公認汚職は裁けない社会制度後進国なのであり、ごまかしだらけのGDPによる偽装先進国だったのである。だから個人が個人の良心にもとずいて声を上げる精神は、制度の根幹に関わるとして統治機構により圧殺されるのである。よくできた脚本なので社会的示唆に富む映画になっていると思う。 【マンフロント】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-03-09 22:00:26) (良:1票) |