映画『ジョニーは戦場へ行った』の口コミ・レビュー

ジョニーは戦場へ行った

[ジョニーハセンジョウヘイッタ]
Johnny Got His Gun
1971年上映時間:111分
平均点:7.34 / 10(Review 99人) (点数分布表示)
公開開始日(1973-04-07)
ドラマ戦争もの医学ものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-04-17)【S&S】さん
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監督ダルトン・トランボ
キャストティモシー・ボトムズ(男優)ジョー・ボナム
ジェイソン・ロバーズ(男優)ジョーの父親
マーシャ・ハント(女優)ジョーの母親
ドナルド・サザーランド(男優)キリストと呼ばれる男
エドュアルド・フランツ(男優)ティラリー軍医
ダイアン・ヴァーシ(女優)4人目の看護婦
チャールズ・マックグロー(男優)マイク・バークマン
ロバート・イーストン(男優)医師
アンソニー・ギアリー(男優)赤毛の兵士
デヴィッド・ソウル(男優)兵士
ダルトン・トランボ(男優)能弁家
トム・トライオン(男優)(ノンクレジット)
松橋登ジョー・ボナム(日本語吹き替え版)
二木てるみカリーン(日本語吹き替え版)
家弓家正キリストと呼ばれる男(日本語吹き替え版)
大木民夫ジョーの父親(日本語吹き替え版)
京田尚子ジョーの母親(日本語吹き替え版)
原作ダルトン・トランボ「ジョニーは銃を取った」
脚本ダルトン・トランボ
音楽ジェリー・フィールディング
撮影ジュールス・ブレンナー
製作総指揮トム・トライオン
美術ジョージ・R・ネルソン(セット装飾)
衣装セアドラ・ヴァン・ランクル
字幕翻訳清水俊二
その他ジェリー・フィールディング(指揮)
あらすじ
ジョニーは第一次世界大戦に参戦したアメリカの兵士。戦場で砲弾にやられ、四肢、視聴覚、発声を失った状態で軍病院に収容されている。それでも周囲で何が起こっているかは想像でき、自分の意思を首の上げ下げで伝えることができる。彼が夢の中で想い出す過去、そして現在、伝えようとする意思とは…。第一次大戦のイギリス将校の実話をもとに、作られた映画だそうです。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

24.当時、中学生だった私は映画好きの兄に連れられて観にいきました。映画館に入場する前から「さすがダルトン(当時はドルトンと発音していました)・トランボ!60歳過ぎて初監督作品!」などと興奮していたのを覚えています。もし自分がジョニーだったら・・と考えると悲しく、また恐ろしくなった記憶があります。戦争という狂気により無残な姿となってしまったジョニー。意思表示は頭を僅かに動かすモールス信号だけ。しかも、それが伝わっているのかさえも明確には自覚できないのかもしれない。五感で残っているものは僅かだ。それも不完全な形で。そう、生きているのか死んでいるのかさえ自分ではわからない状態なのかもしれない。30年以上経った今、映画を回想してふと思うのは「ジョニーの気持ちは本当のところ誰もわからない。なった者にしかわからない。つまりはどんな場合でも相手の気持ちは相手にしかわからない。だからこそ相手を尊重しなくてはいけない。すべての人間は、命は尊重されなくてはいけない。ましてや戦争のような狂気に人間が、命が巻き込まれることは許されない」ということです。この30年の間にも戦争はくりかえし起きています。今もジョニーはいるのでしょうか。
天地 司さん 8点(2003-05-15 12:35:09)
23.第一次世界大戦で傷病兵となったジョー(ティモシー・ボトムズ)の悲惨な運命と、彼が想い出す楽しかった過去の美しい風景を織り交ぜ、戦争のもたらす悲劇と、人間の尊厳を訴えた名作ですね。わたくし事として、今年(2003年)の夏以降に一時的に歩けなくなったり(今は回復)、トイレに行くのも苦労した経験からして、あんな状態になったらどうしようと真剣に考えてしまいます。
オオカミさん 8点(2003-12-02 01:32:58)
22.戦争の悲劇というものは、作家の手にかかればいくらでも誇張しえるものだが、
ヴィジュアルといい脚本といい、常軌を逸しているといえばよいのか、とにかく他の戦争映画とはまるで違うのである。悲劇が全編を貫徹している映画だけに、その重さ、苦痛、衝撃といったら半端なものではない。戦争に関するプロパガンダとしてはなるほど一見の価値はありそうだ。しかし、残念な点も同時にそこにある。戦争の悲劇という一元的な世界で徹底された映画など、どこに映画的な価値があろう。よって10点を付けることが相応であるはずがない。
ノマドさん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-25 14:57:31)
21.ネタバレ 二度は観れない映画です。これ以上の反戦メッセージがあるでしょうか。
ぷー太。さん 8点(2004-03-21 21:52:57)
20.ここのレビューでこの作品を知っていつか見ようと探していた作品。いつも行くレンタル店でずっと探していたのだが何ヶ月もみつからなかった。しかし先日同じレンタル店で偶然みつけて早速レンタル。日本もそろそろ終戦60年、作品の内容といいこの時期での偶然の発見といい大袈裟かもしれないけどこれも何かの巡り合わせなんじゃないかって思う。不可能かもしれないけど世界から争いがなくなることを切に願う。
ゆきむらさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-06 11:55:53)
19.ネタバレ 非常に衝撃を受けた作品です。

 すべての感覚を失い、死ぬことも許されず、人間として生きることも許されず、医者の研究材料のために、生命を持った肉の塊として放置される主人公の姿はあまりにも痛々しいです。

 最後に画面に出てくる言葉が非常に寒々しく感じました。
TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 21:31:21)
18.ネタバレ なんとも・・・・レビューしにくい映画でした。
「戦争により世の中は良くなっていく・・・」
こんな風に肯定的に言わないとやってられないってとこありますね。
最後の主人公の望みは叶えられたんでしょうか。
一つだけ分らなかったんですが、物語の中では主人公は「ジョー」って
呼ばれてましたよね。でも題名は「ジョニー」 
どっちなの?
あずきさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-21 13:45:57)
17.私はこの映画をMETALLICAのOneで知ったクチです。当時は今以上に自分勝手なイキった考えの小僧で(まぁ、そんなことはどうでも良いのですが)、MTVでPVを流すことがアーティストの戦略になってきた時代で、あのMETALLICAがとうとうPVを作りよったと、さぁてどんなもんなのかと観てみたときに、この映画の断片的な映像とそれをモチーフにした歌が流れてきました。視聴後、かなり凹んで、部活休んで不貞寝した記憶があります。後日、ビデオをレンタルして全編観ましたが、やはり頭上に暗く厚い雲が立ちこめて覆ってしまう、そんな気分になりました。この映画を知らないほうが、より楽しい人生が送れるかも知れない。特にこの平和な日本に運よく産まれついた者には。頭の悪い私はそう思うときがあります。でも、存在を知ってしまったら、観てしまったら、この映画の意味や伝えたかったことを考える必要があるのだろうと思います。主人公が徐々に自分がどういう状況か知っていく様がやりきれない。自らの生命を断つ選択を与えることすらも民主主義とやらのさじ加減ひとつということでしょうか。
製作:ジャッキー・トリホーンさん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-22 04:15:39)
16.モノクロとカラーの使い分けなど詳細にも力を入れ、ジョニーの心境をこれ以上ない形で表現していく。名作。
あるまーぬさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-01 02:10:40)
15.ネタバレ 恥ずかしながら、レンタルショップに無かったため某動画投稿サイトにて吹き替えで観賞。予備知識は「重い戦争映画なんだよな」ぐらいしか無く、結構軽い気持ちで観始めたのですが…。90分後、余りの衝撃的なラストにモニターの前でしばらく放心状態に。
死ぬ自由すら与えられないジョーの想像もつかないほどの絶望。それだけに中盤のカラーのジョーの回想シーンや陽の光を浴びてジョーが歓喜するシーンが重い…。2回目を観賞することは自分には絶対に出来ません。中盤のシーンを涙なしで観れる自信が無いから。それも感動とは違う種類の、もっと自分の奥底から沸きあがってくるような種類の涙。
bolodyさん [インターネット(字幕)] 8点(2008-08-23 01:21:37)
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14.ジョニーと看護師さんのあの場面は……愛情と同情からのことでしょうけれど、何とも言えない気持ちになります。「エレファント・マン」で有名なJ・メリックのように、体のある部分だけは損傷を免れているというのがかえって残酷な気がします。クリスマスを恋人と過ごすために立ち去ろうとする彼女が、ジョニーを振り返って見る眼差しが忘れられません。
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-29 01:08:38)
👍 1
13.ネタバレ これは、この映画の監督からの怒り、ジョニーの怒りの映画だ!全てが正に怒りとなって胸に突き刺さる。戦争によって、足も手も顔も皆、人間とは思えないほどの無残な姿となってしまったジョニーの怒り、但し、その怒りを言葉によって大げさに叫んではいない。静かなまでの怒りがやがてあのラストへと繋がる。「祖国に命を捧げることは美しい」というテロップは戦争を引き起こし、自分をこんな無残な姿へと変えてしまった国に対する嫌味と感じることが出来るし、夢のシーンでの美しいカラーと現実のシーンのモノクロのシーンとの物凄いギャップによる恐ろしさ、全てが何とも怖くて、もう一度見ようて気分にはとてもなれない。しかし、間違いなくこの映画はそんじゃそこらの戦争映画にはない怒りが伝わってくると同時に人の命って何だろう?何もしてあげられない被害者の身内や恋人の苦しみ、刹那さ、そういったものがきちんと描かれている反戦映画として、また人間ドラマとして見応え十分、色んな意味で本当に悲しくも恐ろしい映画である。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-04-22 21:31:28)
12.ネタバレ このストーリーはあまりに残酷だ。戦場で顔をすべてえぐられ、四肢を失い、何もできない状態で、しかし死ぬことすら許されずに生き続けなければならない地獄。正視できない。二度見る気には到底なれない。そのぐらい重く、そして強烈な作品だ。

■ジョニーの生きがいはもはや「自分をさらしてそれを世間に知らしめること」にしかなりえなかった。なぜならそれしか彼にはできないから。だから「見世物にしろ」という、普通ならばあり得ないことを彼は望んだ。だが彼の夢の中の見世物小屋でもお金の音だけして観客が一人もいなかったように、結局彼はどこにも出ていけないし、彼自身本当はそれを望んでいないのだろう。

■この映画は反戦映画として有名らしい。しかし、ジョニーの悲惨な状況をすべて戦争に結びつけるのはあまりに安易な気がする。確かに顔がえぐれたのは爆撃によるものだろうが、四肢は「治療が面倒だから切る」という医療現場の判断だし、ジョニーの最後の「殺してくれ」という悲痛な訴えが無視されて生かされるのは医学実験のためである。とすれば、本当の悲劇を引き起こしているのはむしろ医療の方であって、戦争のそれではない。「ジョニーの悲劇=戦争の悪」と短絡的にとらえて感傷に浸る(or戦争への嫌悪感を強める)のは、一見美しく素直に見えて、実は複雑で難しい現実を逃れて、わかりやすさ(「戦争=悪」というコードはあまりに分かりやすい)に逃げ込んでしまう怠惰さなのではないか。

θさん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2010-08-21 00:23:41)
11.ネタバレ 妻投稿■いろんな意味で惨い映画であることは間違いない。この映画が描き出す恐怖は「もしこんな風になっちゃったらどうしよう」というものであり、その方針も間違ってはいないはずだ。■だが、私はその恐怖よりも大切な恐怖があると思う。それは「こういう人を前にして自分はどうするべきか」という恐怖と葛藤。それを医者や看護婦は体現仕切れていない。戦死者、戦傷者はこの映画を見れない。故にこの分野の映画の恐怖は、生きる者に向かうべきである。
はち-ご=さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-26 07:06:02)
10.ネタバレ 反戦的な内容などという言葉で括られることが多い本作ですが、そんな言葉では到底覆えないような恐怖がギッシリ詰まった私のトラウマ製造映画です。想像の世界で生きるしか無くなったジョニーが、家族と恋人が自分を見世物として興業している悪夢を見る場面は本当に観ていて辛かった。またこの映画を観た後に原因不明の熱と吐き気に襲われたこともある意味でトラウマである理由の一つでした。勿論映画とは関係が無いですが、何か映画の内容と因果なものを感じましたね。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-21 20:39:39)
9.ネタバレ 反戦映画であることはもちろんのこと人にものが伝わらない、今自分がどういう状況に置かれているかわからない状態の恐怖や悲しさがこたえた。
そんな中での「MERRY CHRISTMAS」でガツンとやられた。
CBパークビューさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-04 01:28:09)
8.「腕があれば自殺できる」、「脚があれば逃げられる」、「声があれば叫んで救いを求められる」。耳もない口もない鼻もないそして死にたくても死ねない、何もできない自分のこの怒りをどうすることもできないこの歯がゆさ、地獄すぎます。国為にしぬことはとても名誉なことではある。だけどもこの言葉を最後に聞くと絶望の淵に落とされるような感覚に落とされるのは自分だけか。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-14 01:17:00)
7.ダルトン・トランボ渾身の一作です。公開当時ベトナム戦争は続いていました。戦争をニュース映像で知ることはあっても、別の世界の出来事に感じられたものです。この映画を見たときは戦慄が走りました。その後、戦争に対して以前のように無関心ではいられなくなりました。
ジャッカルの目さん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-02 20:55:00)
6.ネタバレ タイトルは第一次大戦当時の「ジョニーよ銃をとれ」との志願兵募集のプロパガンダに対する痛烈な皮肉だという。事故や病気と違い、戦争は国家が起こす。国家が国民を守ってあげるかわりに、国民も命をかけて国家を守らなければならない、という論理が普通に説得力を持った時代にあって、忠誠を尽くしたその国家から想像を絶する苦痛を与えられた若者の悲劇である。DVDが安価で再販されたこともあり、本サイトのレビューに刺激され鑑賞に至ったが、こちらのレビューの印象が強烈だったためか、本編からの衝撃は予想したほどではなかった。それは顔や手足を失った主人公の姿そのものの描写が想像したより控えめだったからかもしれない。これは直接的な残酷描写をあえて控えることで、より本質的な残酷さを際立たせようとの意図だろうか。いずれにせよ、本作の主人公と比べれば、この地球上に存在するいかなる人間もまだ幸福といえるかもしれない。「死ねないのであれば、見せものにしてほしい」とは、悲しい人間の本質だと思う。なぜならどんな形であれ、他者に貢献することで人間は幸福を感じる生き物だから。戦争とは?国家とは?人権とは?人間の尊厳とは?様々に考えさせられる映画だった。
田吾作さん [DVD(吹替)] 8点(2012-10-29 15:13:07)
5.重いです。点数は作風に対して。観る人の想像力がかなり必要な映画。
movie海馬さん [地上波(字幕)] 8点(2013-09-19 16:06:55)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 99人
平均点数 7.34点
022.02%
100.00%
211.01%
300.00%
444.04%
51111.11%
61010.10%
71717.17%
82424.24%
91717.17%
101313.13%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.81点 Review11人
2 ストーリー評価 7.72点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.63点 Review11人
4 音楽評価 6.16点 Review6人
5 感泣評価 7.81点 Review11人

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