映画『天国と地獄』の口コミ・レビュー(2ページ目)

天国と地獄

[テンゴクトジゴク]
HIGH AND LOW
1963年上映時間:143分
平均点:8.21 / 10(Review 219人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-03-01)
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪ものミステリー刑事もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-02-01)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督森谷司郎
松江陽一
出目昌伸
大森健次郎
キャスト三船敏郎(男優)権藤金吾
仲代達矢(男優)戸倉警部
香川京子(女優)権藤伶子
山崎努(男優)竹内銀次郎
三橋達也(男優)権藤の秘書・河西
佐田豊(男優)権藤の運転手・青木
木村功(男優)荒井刑事
志村喬(男優)捜査本部長
藤田進(男優)捜査一課長
東野英治郎(男優)年配の工員
石山健二郎(男優)田口部長刑事
土屋嘉男(男優)村田刑事
加藤武(男優)中尾刑事
伊藤雄之助(男優)馬場専務
中村伸郎(男優)重役・石丸
田崎潤(男優)重役・神谷
江木俊夫(男優)権藤純(ノンクレジット)
沢村いき雄(男優)横浜駅の乗務員
千秋実(男優)新聞記者A
菅井きん(女優)阿片窟の女
田島義文(男優)監守長
山茶花究(男優)債権者A
西村晃(男優)債権者B
浜村純(男優)債権者C
織田政雄(男優)税務署執行使A
名古屋章(男優)山本刑事
清水元(男優)内科医長
三井弘次(男優)新聞記者B
北村和夫(男優)新聞記者C
藤原釜足(男優)病院の火夫
島津雅彦(男優)青木進一(ノンクジット)
清水将夫(男優)刑務所長
松下猛夫(男優)税務署執行使B
野村浩三(男優)刑事
大村千吉(男優)病院の外来患者
大滝秀治(男優)新聞記者(ノンクレジット)
常田富士男(男優)麻薬街の男(ノンクレジット)
古谷敏(男優)
加藤和夫【俳優】(男優)鑑識課員
堤康久(男優)(ノンクレジット)
橘正晃(男優)
清村耕次(男優)魚市場の事務員
鈴木和夫(男優)(ノンクレジット)
梅野泰靖(男優)新聞記者(ノンクレジット)
児玉謙次(男優)
熊倉一雄魚市場の事務員
原作エド・マクベイン「キングの身代金」(早川書房刊)
脚本小国英雄
菊島隆三
黒澤明
久板栄二郎
音楽佐藤勝
撮影中井朝一
斎藤孝雄
原一民(撮影助手)
加藤雄大(撮影助手)
玉井正夫(応援撮影)
上田正治(撮影助手)
逢沢譲(応援撮影)
製作菊島隆三
田中友幸
東宝
配給東宝
美術村木与四郎
録音下永尚(整音)
矢野口文雄
照明森弘充
その他野上照代(記録)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
製靴会社ナショナルシューズの専務・権藤金吾(三船敏郎)が会社の持株買収を画策していた所に舞い込んだ一本の脅迫電話。ソレは「お前の息子を誘拐した。返して欲しくば3000万円用意しろ」という内容であった。果たして息子の純は無事だったのでイタズラかと思われたが、お抱え運転手の息子が同時に行方不明となっていた。犯人は間違えて誘拐してしまったのだ。しかし犯人は不敵にも「人違いだろうと構わない、お前が身代金を払え」と権藤に迫る。果たして誘拐犯は何者なのか??
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💬口コミ一覧(10点検索) [全部]

30.ネタバレ 黒澤作品の現代劇のなかではこれが一番面白い。後半は原作と全く別物になってたのが逆に良かった。あと、山崎努を泳がしている最中に三船と会うシーンで「あれ?三船はグルなの?」と一瞬思ったけど、あれはそう思わせるために入れたのかな・・・?
ボーリックさん 10点(2003-12-24 00:05:58)
29.最初から最後まで無駄な台詞やシーンが全く無く、見る者の心をわしづかみにしたまま物語りを進める監督の力量に感銘をおぼえる。
また、登場する全ての俳優からは現在の映画では感じることのできない
「役者魂」を感じる。単なる娯楽作品というよりも、一級の芸術作品。
この映画を超える邦画にまだ出会ったことはありません。
北の空からさん 10点(2003-12-24 20:31:32)
28.満点以外は考えられない作品。スピード感溢れる展開、ぐいぐい惹き込まれる構成……素晴らしいの一語に尽きる。人情味ある刑事やマスコミらもいい味を出していた。みんな漢だね~。
Kさん 10点(2003-12-30 17:19:05)
👍 1
27.一番最初に観た黒澤作品だけに、思い入れがある。
練りに練った脚本に、最高水準の映画技法、強力な俳優陣、
効果的な音楽など、すべての要素に文句のつけようがない
第一級のサスペンス。題名も、いい。
サラウンダーさん 10点(2004-01-09 18:30:31)
26.展開に無駄なところがないです。
三船の演技も去ることながら、当時新人の緒方拳が名演です。
途中、煙突から出てくる煙がピンクで、白黒で表現して欲しかった
と思うところですが、それを差っぴいても10点です。
T-zenさん 10点(2004-02-03 14:32:35)
25.ネタバレ 
映画ってやはり残るのは映像、演出なのだと思いました。

長い間記憶に残っていたのは、パートカラーの煙の画面。
それを見たさに見出し、あれっ忘れてるこの人たちは誰?と
映画が進んでゆくのですが、面白い。
自分で思い出しながら推理していきます。
見たのに忘れてる、忘れてるけど見覚えはある・・
なかなか楽しく前半が過ぎた後、気がつきました。
グリコ・森永誘拐事件に似てないか?
他にもこんなのあったような・・?
昔の日本のモノクロ技術ですから、海外のモノクロとは
全く画像の質は違い、黒い部分はつぶれ非常に見にくい。
しかもすごい人数が出てて誰がしゃべってるかわからない。
カメラワークも3場面をひとつに撮るから、
よけいわかりにくい。前半の、大広間の主人公、廊下の刑事、
二階から降りる家族を奥行きを持たせ、
1カットで撮ってるんです。字幕を利用しました。
これでセリフに名前も書かれ、理解しやすくカメラも楽しめる。

病院での窓を枠にし、窓の手前には刑事。
向こうに階段を上る犯人と手のアップ。うまいよね~!
もちろん特急列車のトリックもスピード感たっぷりで、
外の風景の誘拐犯がリアルで感動しました。

煙突の煙の色はずっと暖めてきた記憶のせいか、
えっ?こんな色だった・・?とちょっとガクリ。
後半のモノクロはかなりごちゃつき黒がつぶれてた。

肝心のお話についてですが、見終わった後いやな気分になり、
こんな後味の悪い映画だったかなあ・・と。
でもその気持ちを問い詰めすっきりしたいために考えました。
犯人は権藤をなぜ呼んだのか?罵倒してほしかった。
そうすれば救われるのでは?救われなかった犯人は、
ラストのシャッターにより境をつけられる。
天国から地獄に高台の金持ちを落としてやった。
自分は地獄のままの位置にいる。ののしり罵倒しろと。
だが権藤は地獄から天国に這い上がろうとする
自身の希望を説く。貧困の問題でなく、心の位置なのだ。

前半から中盤までの高台の屋敷の中で、
被害者でありながら主人公の位置が変わるのが面白い。
十二人の怒れる男を思い出しましたよ。

私がすごいなと思ったのは、この作品に恐ろしいくらいの
庶民性を感じることです。
時代は違えど、日本のどこでもあるかもしれない風景に。
高台の金持ち、電車(江の電がいいね)、新興住宅地の
影に隠れたアパート・・

アルメイダさん 10点(2004-04-29 07:44:02)
👍 1
24.サスペンスフルとはまさしくこの映画の事ではないでしょうか。誘拐という卑劣な犯罪、こだまの疾走感、がんばる神奈川県警、三船をはじめとする役者の演技すべてが混ざり合わさって出来た日本を代表するサスペンス映画です。
一番星☆桃太郎さん [DVD(字幕)] 10点(2005-01-26 00:42:43)
23.ネタバレ もう何度観たか分らないぐらい観てるけど、全く飽きない。これは黒澤明監督のダイナミズム溢れる力強い映像とそのスケールの大きな物語とが見事なまでに描かれている本格派の大傑作サスペンス映画です。とにかく演出から脚本、役者の演技まで何もかも完璧です。前半の密室での緊迫感のあるストーリー展開といい東海道新幹線こだまを使っての現金受け渡しの場面のスリルといいサスペンスの盛り上げ方の上手さときたら完璧です。サスペンス映画のお手本のような見事なまでの大傑作であり、また主演で被害者役の三船敏郎と犯人役の山崎努の2人の人格の描き方も素晴らしい!犯人逮捕までの悪を追い詰めるまでのせめぎあいもお見事!文学や音楽などでも表現の出来ない。正に映画でしか表現出来ない映画だけの醍醐味があります。こんな素晴らしい映画を次々と撮って見せてくれた黒澤明監督は日本人の誇りであると言えよう!
青観さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-02 18:24:38)
👍 1
22.ネタバレ 黒澤作品を見始めてまだ間もない頃に見たのだけど、すごく面白かった。最初に見た時、前半と後半で主人公が三船から仲代に入れ替わるのがけっこう新鮮だったし、ハラハラドキドキの展開に一度もだれることなく一気に見れた。犯人を演じている山崎努の若い頃を初めて見たのもこれなんだけど、今の渋みが全くなくてかなり驚いた。でも、「マルサの女」の権藤と同じく、印象に残る役柄だと思う。この映画が事実上黒澤の単純に楽しめる最後の娯楽映画となってしまった感はあるが、黒澤作品の現代劇でいちばん好きな映画である。
イニシャルKさん [ビデオ(邦画)] 10点(2005-10-20 23:09:28)
21.ネタバレ さすが黒沢!こんなにリアルで緊迫した映画をつくるなんて!ところで、僕はこの映画には非常に深刻なメッセージが含まれていると感じました。警部が犯人を死刑にしようとする設定はごく自然に挿入されています。この展開に疑問を感じる人は少ないと思います(疑問を感じた人ごめんなさい)。そして我々は、自然に、優秀な警部と気の毒な権藤に感情移入することによって、犯人を死刑にしてやると思ってしまうのです。ジャンキーの女性が実験台になって殺されるあたりからある種の疑問を感じ始め、警部が犯人を追い詰めて「これでお前は死刑だ!」というあたりで疑問は確信に変わるのです。「この警部、やばくない?」と。さらに、山崎努の最後の迫真の演技により、「そういえば俺もこいつを死刑にしようとしていたよな?」と我々の持つ自身の残酷さにこの時はじめて気づくのです。
この映画は我々の残酷な面を映す鏡なのではないでしょうか?
ジャザガダ~ンさん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-28 03:28:37)
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20.ネタバレ 犯行の動機が少々幼稚に思えたが、こういう金持ちに対する妬みみたいなものは、どんな時代の人も持ち合わせてるものじゃないかなぁ等と考えてしまった。
weberさん [DVD(邦画)] 10点(2006-04-13 18:15:56)
19.ネタバレ これは10点つけるしかない。
最初の重役との会議から一転して誘拐が発生。身代金を払ったら会社を追い出されると分かっているのでその間での苦悩。そして身代金の受け渡し。ここまでが前半戦。
そして今度は子供が帰ってきたので警察が執念の捜査。ホームズやコロンボみたいに誰か一人が天才的に解決するのではなく、みんなが足で稼ぐ。そうした地道さがたまらない。あの有名なピンクの煙、そして犯人のめぼしをつけてからの徹底した追い込み。そしてあのラスト。犯人の絶叫、シャッターが下りて終わる映画。
サスペンスとしても人間ドラマとしても楽しめる一品。
θさん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-05 11:55:03)
👍 1
18.実に面白かった!100点満点です!
黒澤監督の作品で一番好きかも
norainuさん [DVD(邦画)] 10点(2008-03-06 01:54:44)
17.黒澤映画の中でも完成度の高さは1,2を争うのでは?と思わせるほど質の高い作品。前半の室内だけで展開されるドラマがまったく飽きさせない。飽きさせない為の工夫がそこらじゅうに散りばめられている感じ。緻密で繊細に計算されたがゆえのこの完成度。逆にいつもはスクリーンから飛び出しそうな三船敏郎が思ったほど存在感がない(ちょび髭はやして違和感ありまくり)。俳優の生の魅力に頼らずに、完璧な脚本を元に完璧なこの映画を作ったともいえるかもしれない。この後、赤ひげ以降だんだん映画を発表する間隔も開いていき、黒澤最後の傑作といっても差し支えないでしょう。赤ひげはやたらと時間をかけた長時間映画だが、私は全然だめでした。1940年代から毎年のように作品を発表していた時代も次の「赤ひげ」で一旦終了。黒澤の苦悩の時代が始まることになります。これまで数々の傑作を作ってきた黒澤が、1963年にこの傑作をまた作れた事実が凄いのかもしれません。昔の巨匠は代表作が1作だけでない。小津、溝口、チャップリン、ヒッチコックみんなそうですよね。10点満点あげたい黒澤作品のうちの一本です。
仏向さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-05-18 15:42:22)
16.ネタバレ むか~し中学生か高校生の頃に一度観てます、その時は年齢のせいもあるけどあんまり真剣には観てなかった。で、ん十年ぶりに再見しました。
これは無茶苦茶面白い、素晴らしい映画です。
個人的な恨みがあるわけではなく、自分より恵まれていると思われる人間に対する憎悪、でも恵まれていると思うものは表面的なものでしかない。この浅はかさね。
その他、善悪問わず人間の色んな思惑がちりばめられていて興味深いです。
かばんに細工をするシーンは秀逸、劇中の刑事たちだけではなく、観客もあのシーンで権藤さんの人となりを見せられ彼への印象が変わる重要なシーンだと思う。
そしてピンクの煙なんて、当時は衝撃的なシーンだったんだろうなぁ。
印象的なシーンは数限りなくあるけど、焼却所のシーンと花屋ですね、きっちりユーモアもはずしてないの。「誰か花買いに行け!」「あいにく花を買うようなツラはいません!」これは笑いました。張り込みする刑事さんはツイストも踊れないといけない、大変な仕事です。
事件は犯人の極刑確定で解決したわけだけど、だからといって誰も喜んでいないし、それで救われた人がいるわけでもない。犯罪、暴力ってこういうものですね、ラストでそれがいやというほどわかりました。わめき散らす犯人に対してこれといった感情も見せず淡々とした権藤、いかに一方的であったかもわかる。
罵ることも恨みごとも言わない権藤さん、単にそんなことをしてる場合じゃないんですね、犯人に対しても興味ないの。貧富の差は「きっかけ」にすぎず、基は人格、心、精神性の差です。
envyさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-10-19 00:03:01)
👍 2
15.ネタバレ たとえば捜査会議のシーン。もちろん今では珍しくも何ともないが、一旦情報を箇条書きのごとく整理し観ている者の頭に叩きこむ。  この映画は紛れもなく教科書なのだと何度見ても思う。
monteprinceさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-12-02 02:48:14)
14.この143分てのは『生きる』と同じ長さなんだ。どちらも同じ二段構えで。何かを描くのにちょうどいい長さというものが、作家には固有にあるらしい。でもこれは私には『赤ひげ』とセットになっていて、ヒューマニズムの人としての総まとめが『赤ひげ』なら、サスペンス作家としての総まとめが本作だと思っている。そしてあちらに善の医者、こちらに悪の医者、と対になっている。黒澤は多くの作品で医者を描いていて、生命に密着した職業ということを越え、魂の治癒者といった役割りを持たされている。その医者がこの映画では、魂を沈下させていく。高台の権藤邸に憎しみの目を向けつつ、黄金町の魔窟にまで沈んでいく。こういう世の裏側の感じは、『野良犬』の楽屋裏なんかにも通じて黒澤が好んだ形而上学的な世界構造だ。この世界には一つ奥の暗い場所が隠されている、って。医者はそこを往還する職業なんだ。善い医者は下から上へ、悪い医者は上から下へと、魂を運んでいく。そういった世界観が黒澤にはあるのだと思う。この映画のサスペンスのうまさを今さらいちいち挙げてもしょうがない。好きな女優さんをひとりだけ挙げさせて。これを見るたびに印象に残るのは、山崎努と踊りながらヤクを受け渡しする女のそれらしさ。今村昌平作品なら主人公になれるような顔で、生き物の臭いはプンプンさせていながら生活臭のない女。ストイックな黒澤さんはきっとこういうタイプが嫌いなんだろうけど、それだけに見事に存在感を示していて、私はあのシーンになると異様にドキドキしてしまうのだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 10点(2008-12-24 12:23:52)
13.ネタバレ なにげなくチャンネルを替えるとBSでやってました。もう何回目だろうかと思いつつ、やっぱり引き込まれて最後まで観てしまいました。わざとらしい演技と説明セリフ、犯人医学生で将来安泰だし医学部に入れたぐらいだから抜群に頭が良いか金持ちのはずなのに何を怒ってるのか?とかいろいろ文句を言いながらも抜群のおもしろさ。これが黒澤明の力なのか。調べたら、三船42歳、仲代30歳、山崎26歳、と以外に若いのに今の役者にはない異常なまでの存在感がありますね。
SAS30さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-03 11:54:14)
👍 1
12.私ごときが黒澤監督をどうこう言うのは大変おこがましいことですが、とにかく凄いと思った。何が凄いかって、やっぱり何をやるにも先駆者であるという事。貸切列車で一発勝負撮影のリアリズム、緊張感。事件の説明をこれまたリアルな捜査会議という形で見せる手法。どれも現代サスペンスドラマでは当たり前となっている事もこの時代に黒澤監督がやっていたから凄い。それでいて根底にあるのは、最も単純で最もスタンダードな「勧善懲悪」の世界なのである。しかしやっぱり新しいのはここに出てくる「悪」が今までに無いタイプの悪で、常識では考えられない形で身代金誘拐をやろうとする。これは原作のアイデアなのだが、その原案には無い犯人の人物像や、人間味溢れる警察の捜査など、膨らませていて、原作よりも断然面白くなっている。若き日の山崎努演じる犯人のラストシーンは本当に鬼気迫るものがあり、勧善懲悪から一瞬だけ悪に感情移入させられる瞬間が用意されているという終わり方も凄い。
ちゃかさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-03-31 18:23:15)
11.前半部ではほぼ部屋の中だけの展開にもかかわらず、人間描写の巧みさ、キャストの力強い演技でぐいぐい引き込まれる。台詞が圧倒的に多いのに、全く複雑さや飽きを感じさせない演出は本当に見事。
現代のサスペンス映画に比べても全く劣らない、先が読めない緊迫した展開で、画面に釘付けになった。

山崎努の鬼気迫る演技、
三船はもちろん、警部役の仲代達矢の存在感も凄い。

映画の雰囲気、スケールともに、何だか日本映画というより海外の映画を観ているような気分にさせられた。国内外ともにこの映画が与えた影響ははかりしれないでしょう。

黒澤映画の中でも特に見応えがある部類だと思います。
おーるさん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-21 07:00:31)
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【点数情報】

Review人数 219人
平均点数 8.21点
000.00%
100.00%
210.46%
310.46%
441.83%
583.65%
6188.22%
72310.50%
85826.48%
95625.57%
105022.83%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.40点 Review20人
2 ストーリー評価 8.57点 Review28人
3 鑑賞後の後味 7.30点 Review26人
4 音楽評価 6.75点 Review16人
5 感泣評価 4.31点 Review16人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1963年 21回
外国語映画賞 候補(ノミネート)(外国映画賞として)

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