61.こういう夢も希望もない、見た後ひたすら暗くなるようなアメリカン・ニュー・シネマは嫌いです。映画ってそもそも嫌な日常から、観客が逃避するための一つの手段でもあると私は思っているので、せめて作り話の映画の中だけでも明るくあって欲しいです。でもこの映画は、現実って辛く、悲しいものなんだよね~~としみじみ観客に伝えるメッセージ性を含んだ名作だと思います。ハッピーエンドばかりの古き良きアメリカ映画を否定したような60年代のニュー・シネマを代表する映画の一つ。ジョン・ボイトのバカな田舎者、ダスティン・ホフマンの汚さの塊のような男。30年以上前の映画ですが、決して今でも色あせるような作品ではないと思います。バスでのラストシーンが切ない。それからジョン・ボイトくらいの顔でヒモになれるなら、男は誰も苦労しないよっ!!
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60.所々に挿入される斬新、というより意味不明な映像はいらなかったんじゃないでしょうか。リズムを乱してまで入れるほどのものとは思えなかったです。ただ、それを外してしまってシナリオだけで見ると、悪くはないけど微妙な出来に…。男同士の友情はいい感じなんですがちょっと軽いように感じます。余談ですがこのころのダスティン・ホフマンはルイ・コスタに似ている。 【虚学図書之介】さん 5点(2004-07-03 14:32:00)
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59.ニューシネマの傑作。若者がマスコミの垂れ流すコマーシャルに踊らされることへの警告であり、物質至上主義に偏るアメリカ社会への強烈な皮肉。途中、日本の映像を挿入し、日本社会にも同様の嘲笑の眼差しが向けられていることを恥ずかしく思う。金持ちで、流行の最先端を気取ったステレオタイプのスノッブしか生き残れない社会。こんなに魅力的で可愛い若者が、その実こんな醜悪で頭のおかしい連中に抹殺されてしまうという悲痛なメッセージは、私に、どんなに物質的に恵まれなくとも、自分のスタイルと夢を捨てず、魅力のない肉体を宝石で飾り立てるような滑稽な婆あにだけはなるな、と教えてくれた。この作品は若者に、狡く立ち回って生き残る術を教えている作品では決してないと思う。自分らしく生きられないなら死んだほうがまし、そんな皮肉なメッセージが込められた衝撃作だ。 【ちか】さん 9点(2004-06-21 11:53:05)
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58.筋肉少女帯が歌っていた・・・。とても痛い映画。痛くて痛くてイタタタターン(byアンジャッシュ)。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-18 18:26:31)
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57.これが、理想と現実の難しいところなのか。見終わった後、ジョン・ボイド演じる主人公に立派に生きろよって応援してしまいました。しみじみと心に伝わるものがありました。
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56.そりゃーそんなに甘くないわよね。しかし、ツライ・・・。言いようもないつらさが残る映画。 【桃子】さん 6点(2004-06-03 17:31:03)
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55.アメリカン・ニュー・シネマといっても撮ったのが異国人となると一味ちがいます。「ボニー&クライド」や「ブッチ&サンダンス」「イージー・ライダー」も確かに暗い作品ですが、彼らのあの生き様にあこがれる人も多い。しかも、エンタテインメントとしても十分楽しめる作品に仕上ている。ところがこの「ジョー&ラッツォ」には同情しても共感できない部分がありますね。前述した3作のような衝撃のラストシーンも無いしね。でも、だからこそ妙にリアリティを感じます。それにしてもアメリカン・ニュー・シネマの主人公達ってみんな純粋無垢で、そこが魅力的ですよね。 【nizam】さん 8点(2004-05-21 12:55:21)
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54.アメリカン・ニュー・シネマの中では最も心の痛いところにきた映画。ジョン・ボイトは一世一代の演技をしていると思う。 【ヒックス111】さん 9点(2004-03-27 19:30:33)
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53.最初、このタイトルを見たときは「はっ?何??」と思って見たら、「なるほどホストの話だったのかぁーーー!」と気がついた。あとダスティン・ホフマンの繊細な演技力と主題歌のニルソンの♪うわさの男が絶妙にマッチしていて素晴らしい!7点献上します。 【ピルグリム】さん 7点(2004-03-23 23:09:51)
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52.テーマが暗い。ジョン・ボイドが絶望的なアホで殴りたくなる。ダスティン・ホフマンの油汗がヤバイ。キツイ要素ばっかりだけど深くて考えさせられる。 【モチキチ】さん 7点(2004-03-13 22:55:55)
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51.前半はテンポものろくて主人公もアホで、はっきりいって退屈だったのですが、終盤の切なさで何とか持ち直しました。 【Olias】さん 5点(2004-03-06 04:56:55)
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50.人生を安易に考えている若者二人.. だが、そううまくはいかない.. 田舎者ジョーと社会から取り残されたラッツォ..の荒んだ生活.. なんとか生きようとする姿は、哀れで..情けない..そして二人の結末は... 人生のどん底を見せ付けられ、なんとも言いようのない人生観.. この映画は、見た者に教訓にしろと言いたいのか... 【コナンが一番】さん 5点(2004-02-26 12:30:15)
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49.“東京へ行けば刺激的な出会い(要はやらせてくれる女)が待っているんだ”と信じて上京し、あてもなく深夜の歌舞伎町を彷徨った山出しのバカ者(オレのことだよ)にとっては身につまされる作品。そんなことをしていても寄ってくるのは、同性愛者の方々と宗教の勧誘というところまで一緒。よくこんな地味な題材を退屈させずに描けるものだ。しかし田舎者が都会に持つ幻想は毛唐も変わらないのだなぁ・・シミジミ 【皮マン】さん 9点(2004-02-24 18:55:02)
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48.明るい映画では無いのに、なぜか後味は良い。それは主人公たちが善人でも努力家でもないところだろうか。努力すれば報われる、幸せは自分でつかむなどという綺麗事は一切無い。努力しない人間にも夢を見る権利はあるのだ。そして友達が側にいてくれるということは本当にありがたいことだ。最後に、ジョーは本当に頭が悪いと思った。 【ラーション】さん 8点(2004-02-07 03:49:41)
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47.孤独な二人の若者の友情と愛を描きつつも、彼等の夢と希望ははかなくも消え去るという物語りで、思い出すたびに胸が締め付けられる。ニューヨークという大都会で、金持ちの婦人を相手に金を稼ぐというジョー(ジョン・ヴォイト)のセコい発想には笑えるが、世間知らずもいいところ。田舎出の若者がありつける仕事といえば、皿洗いぐらいがせきの山。おおよそ大都会で、最底辺から這い上がるというのは並み大抵のことではない。ややもすると病院にも行けないという極貧層から抜け出せず、ラッツオ(ダスティン・ホフマン)の光り輝くマイアミ目前でのラストは余りにも悲し過ぎる。ニルソンの主題歌「噂の男」が空しく響く…。切ない青春ドラマの名作です。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-02-05 10:58:11)
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46.都会の冷たさを叩き付けられながらも、どん底から這い上がろうとし、夢を追いかける男たちが切ない。ダスティンホフマンって上手いと思いました。 【アトミック】さん 7点(2004-01-05 01:39:09)
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45.ジョン・ボイト演じる青年のバカさ加減に呆れるばかり。
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44.暗くてとっても寒い寒い作品ですね。観てる僕も凍えそうになりました。そのぶんラストのマイアミがとっても暖かそうにかんじました。 【ケジーナ】さん 5点(2003-12-14 20:24:18)
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43.60~70年代に作られたニューシネマというジャンルの映画は、表向きは軽快な旋律にのせて人の生き方を描写してますが、その実態というのがみな陰気なものばかりですね。まあ、社会からドロップアウトした人々の生き様を描く事により、どん底に居ながら必死に生き、這い上がろうと努力するところにある種の生きる活力を感じさせられると思います。【卒業】のダスティン・ホフマンの演技力も手伝って今見ても全然古さを感じさせない作品ですし、結果は決して救われるものではないにしろ、自分の人生を自分のやり方で生き抜こうとする主人公や、どん底にいながら夢を追い続ける事によって人生に意味付けをする相棒の生き様など、人生の1つの生き方を物語っている作品だと思います。
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42.じゅんのすけさんの指摘は鋭い。そうなのですよ。病んだ個人主義の徹底した冷たさ、病んだアメリカ社会。どこまでも救いのない映画なんだけど、それだけに二人の友情がかけがえのないものとして心に残る。だから内容の悲惨さにひきかえ後味が爽やかだ。 【ひろみつ】さん 10点(2003-12-06 22:50:28)
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