5.この映画が名作なのは、全ての人に子供時代があり、その記憶が思い出となり懐かしさへと変わった時、この映画を観て人は自分の子供時代を照らし合わせて逝ってしまう記憶に涙し、感動するからだと思う。僕が子供の時にこの映画を観て感動しなかったのはその為だろう。そして、大人になった今、この映画を観て涙する。ノスタルジック映画の頂点に達すると思う。 【あろえりーな】さん 9点(2001-11-22 17:23:57) (良:9票) |
4.キングの作品では、理想的な親子像とはいえない親子の関係が描かれる事が多い。この作品では、ゴーディの両親は優秀なスポーツマンである兄を亡くした事をあからさまに嘆き、テディの父親は戦争の英雄であるのに頭がおかしいといわれ、クリスは自分の家庭は悪いから自分はろくな大人にならないと冷静に判断するような環境である。しかし胸がしめつけられるのはそんな両親でも子どもにとってはかけがえのない家族だということ。憎んでいても子どもにとっては自分から切り離す事のできない親。虐待を加えられても愛してやまない存在。ゴーディの哀しさも両親を愛すればこその痛みだと思う。この作品は友情を描いているけれども、少年達を結びつけていたのは、どうにもならない家族に対する切ない想いがあったからではないかと思う。ちっぽけな世界しか知らない無知で無力な子どもにとっては広い世界や知識や強い力をもっているはずの大人であっても、実は不完全な弱い人間であることに何の変わりもなく、自由にできるお金や知識や地位でそれを埋め合わせているに過ぎないのではないだろうか。子どもというのは純粋でかわいくて天使のような存在だとは思わない。冷静で鋭く賢い。ゴーディの父親は残された息子に対しとても残酷なことを言うが、それを言わしめたのは彼の思慮深さや人間的な奥行きがあったからではないか。そんな態度に直面させられた子どもは大変な責め苦を負わされる事になるが、実際ゴーディは素晴らしい友人との親交や様々な経験で少しづつ満たされない想いを埋め合わせていったのではないかと思う。冒険から帰ってきた朝、世界の全てだった街がちっぽけに見えたその時から、大きな存在であった大人達もちっぽけに感じはじめたのではないだろうか。そのようにして少年・少女時代の無邪気な淡い夢は終わりを告げるのかもしれない。 【宝月】さん 9点(2004-03-09 01:06:13) (良:3票) |
3.こちらもすでに自分の一部となっている(と勝手に思っている)ような映画なのでとても冷静に評価できる気がしないが、あえてこの映画を一言で表すとするならばやはりevergreenということになるだろう。初見時はまさに主人公たちと同じ年代だったので、彼らと同じ目線で観ていた。今回改めて観直すと、いつの間にか自分がリチャード ドレイファスの目線に近づいていることに気づいた。何れにしても、どれだけ時が経とうと映画の中の彼らはこれからもずっとあの時のままだろう。そして、何と言ってもこれだけ内容が詰まっていながら上映時間がたったの88分というところが凄い。「たった二日間離れていただけなのに、戻ってくると街は前とは随分と違って見えたーちっぽけに感じた。」というセリフが個人的には気に入っている。今でも旅行などから自分の住む街に帰ってくると同じことを思う。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2018-05-23 10:44:35) (良:1票) |
2.私の中のロードムービー№1映画です。理不尽なもの、割り切れないもの、そういったわだかまりを抱え、何もかもに反発していた少年時代を思い起こさせてくれました。決して押しつけがましくない、深い余韻の感動が尾を引きます。 【K】さん 9点(2004-06-02 20:20:51) (良:1票) |
1.テレビでやってるのを久しぶりに見たけどやっぱりいいね。びびったばつ! 【だいぼう】さん 9点(2000-01-08 01:55:02) (良:1票) |