映画『インセプション』の口コミ・レビュー

インセプション

[インセプション]
Inception
2010年上映時間:148分
平均点:7.20 / 10(Review 281人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-07-23)
アクションサスペンスSF
新規登録(2010-03-08)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2024-07-20)【イニシャルK】さん
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監督クリストファー・ノーラン
演出鍛治谷功(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストレオナルド・ディカプリオ(男優)コブ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(男優)アーサー
エレン・ペイジ(女優)「設計士」アリアドネ
トム・ハーディ〔男優〕(男優)「偽装師」イームス
渡辺謙(男優)サイトー
キリアン・マーフィ(男優)ロバート・フィッシャー
トム・ベレンジャー(男優)ピーター・ブラウニング
マリオン・コティヤール(女優)コブの妻 モル
ピート・ポスルスウェイト(男優)ロバートの父 モーリス・フィッシャー
マイケル・ケイン(男優)マイルス教授
ルーカス・ハース(男優)ナッシュ
テイラー・ギア(女優)コブとモルの娘 フィリッパ(5歳時)
ティム・ケルハー(男優)痩せた男
マイケル・ガストン(男優)入国審査官
内田夕夜コブ(日本語吹き替え版【ソフト】)
土田大アーサー(日本語吹き替え版【ソフト】)
渡辺謙サイトー(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
五十嵐麗コブの妻 モル(日本語吹き替え版【ソフト】)
三木眞一郎ロバート・フィッシャー(日本語吹き替え版【ソフト】)
石塚運昇ブラウニング(日本語吹き替え版【ソフト】)
小川真司〔声優・男優〕マイルス(日本語吹き替え版【ソフト】)
木村雅史ユスフ(日本語吹き替え版【ソフト】)
丸山詠二ロバートの父 モーリス・フィッシャー(日本語吹き替え版【ソフト】)
諸星すみれフィリッパ(5歳時)(日本語吹き替え版【ソフト】)
浪川大輔コブ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松田洋治アーサー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
冬馬由美コブの妻 モル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
白石涼子「設計士」アリアドネ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
平田広明「偽装師」イームス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
江川央生ユスフ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小山力也ロバート・フィッシャー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
谷口節ブラウニング(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
糸博マイルス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
納谷悟朗ロバートの父 モーリス・フィッシャー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金田朋子ジェームズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
釘宮理恵フィリッパ(5歳時)(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
恒松あゆみブロンドの女(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
勝杏里ナッシュ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ハンス・ジマー
挿入曲エディット・ピアフ"Non, je ne regrette rien"(水に流して)
撮影ウォーリー・フィスター
製作クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
製作総指揮トーマス・タル
制作東北新社日本語版制作(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクジョエル・ハーロウ
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術ガイ・ヘンドリックス・ディアス(プロダクション・デザイン)
フランク・ウォルシュ[美術](美術監督スーパーバイザー)
衣装ジェフリー・カーランド
編集リー・スミス〔編集〕
録音リチャード・キング[録音]
字幕翻訳アンゼたかし
日本語翻訳アンゼたかし
あらすじ
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、夢に入り込み、潜在意識から貴重な情報を盗むことを生業としている。絶大な富と権力を有するサイトー(渡辺謙)から情報を盗み取ることに失敗したコブであったが、反対にサイトーから競合相手を貶めるため、ある人物の潜在意識に考えの芽を植え付けることを依頼される…。
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💬口コミ一覧(10点検索) [全部]

26.この脚本はものすごい。天才だと思います。緻密に計算されているし、何よりこの映画の所々に出てくる発想に脱帽です。ティーンエージャーから人気のある俳優を使ったりと役者のチョイスも良い。今のところ2010年のベスト映画でしょう。
トニー・モンタスキューさん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-20 11:52:59)
25.ネタバレ パンパンの期待で観に行ったのですが、その期待を完全に超えていました。知的で、そして燃える映画。私は完璧に満足しました。難解な映画と言われていますが、物語の骨子は大して難しくありません。ただし映画の雰囲気作りのため、小難しいセリフ回しや情報を提示するタイミングの操作によって観客をわざと混乱させる仕組みになっています。なかなかイヤらしい作りではあるのですが、これはキューブリックやリンチも用いている立派なストーリーテリングの技術だし、積極的に物語を読み解くことを要求された観客は、映画を理解する喜びを得ることができます。これは単純明快な娯楽作では得られない感覚であり、アート作品ならともかくSFアクションでこの感覚を得られたことは貴重な体験でした。また、監督は遊び心も失っていません。哲学的な作品ではありますが、007の大ファンだという監督は本作を燃えるアクション大作として撮っています。産業スパイが困難なミッションに挑む、そしてミッションはどんどん悪い方へと進んでいく、このミッションは成功するのか?高級なスーツを着込んだディカプリオが様になった構えで銃を撃つ姿はまんまジェームズ・ボンドであり(子供の名前もご丁寧に「ジェームズ」)、アフリカからNY(と思われる都市)、そして雪山へという舞台のバリエーションも007を思わせます。この監督のアクション演出は冴えに冴えていて、銃撃戦やカーチェイスは本家007を超えるほどの迫力とかっこよさ。そんな見ごたえ十分のアクションにSF的設定が突如割り込み、空間がビニョーンと歪む中での見たこともない格闘には大興奮なのでした。夢と現実では時間の流れが異なるという設定を活かしてタイムリミットサスペンスにしたこともアクションのスパイスになっており、制限時間が迫る中での戦いには本当にハラハラさせられました。そして素晴らしいのがラスト。詳しくは書きませんが、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかの判断を観客に委ねた素晴らしいラストには鳥肌が立ちました。本作にはその他にも解釈の分かれる点があり、そもそも現実として描かれているパートが現実である保証もないわけで、ビルから飛び降りた奥さんの判断が正しい可能性だってある。観客に多様な判断を楽しせる余裕まで与えた本作は、後々にまで語り継がれる映画になるはずです。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-23 17:21:34)
👍 2
24.ネタバレ イームス(トム・ハーディ)がイイ(^_-)-☆(笑) で…本篇の評価。ええ中1日おいて二回観ましたよ。だって監督の意地悪というかいたずらで、ビジュアルや意味深な台詞回しの迷路に嵌められて、まるで押井守の映画を観ているように観客を置いてきぼりにするが、「ミスター・チャールズ」辺りから一本道で相当に雄弁に現況を語る映画になる。で、気になったのがサイトーを救出するためにカブが海辺で目覚める4層目。導入部のシーンがきっとラストに繋がるだろうとこは初見の時でも薄々想像ができたが、2回目は「えーと?これってどっちの夢?」と…。「そろそろサイトーが落ちてくるはずだ」とカブの台詞から、あぁ、そーかそこってカブの夢?でも違う気がするし。あそこはサイトーのlimbo世界なのか?どちらなのか理解しようとしたがわからんかった。うーむ…。と言うことで良作は観客を「あちら側」に引き込むべしと持論に従い10点。 ちなみに、字幕では虚無としていたが、limboはちょっと違うんでねぇか?ということでご参考まで:《名-1》辺獄,未洗礼の人の死後の地,地獄の辺土,キリスト教において,洗礼を受けていない死者が行く場所,地獄と天国の中間的な場所,【参考】limbo infantum ; limbo patrum,《名-2》拘留所,刑務所,監獄,拘禁,《名-3》忘却,【@】リンボー,【分節】lim・bo
crushersyuさん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-26 06:22:03)
23.ネタバレ 今年最強の映画ではないだろうか?

プロット、ストーリー、キャラクター、苦悩、特技、それから映像。全部一級の構成。これだけ面白くすべてが美しくそろう映画は数年に一本しかお目にかかれない。ハリウッドにしか不可能な技を2時間半も掛けて1800円で観ることができるなんて、まさに今年最強の娯楽だ。

階層ごとの時間感覚の構造や、キャラクターの技能とその制限が実に理路整然と造られていてその完成度とフォーマットへの親和性には驚きがわかない。自然すぎて驚けない。見終わった後よく考えると、ハリウッド的な制限を完璧に回避しつつ、それを気づかせないギリギリの複雑さと嘘加減には舌を巻かれすぎてもつれるほど。

これを文章や漫画などのメディアで表現したなら、たとえばご都合主義であるとか、掘り下げが、とか無駄かも知れんが言ってしまえるかもしれない。仮に文章媒体であれば簡単に表現できてしまう状況を、画で見せる困難さを軽やかに超えて圧倒してくるのはノーラン兄弟の芸の域に達している。後出しやオマージュの類は、漫画や文章で簡単に表現されるだろうが、多くがおそらく陳腐でひどくつまらない物になるだろう。それほどの個性と構造だ。現時点では他媒体には無理だ。

自分の知る他媒体に一度変換しないと斜に構えてみせるができないほどの「映画としての完成度」には痺れる以外何もできない。何度も言うが今年最強のハリウッド映画だ。
黒猫クックさん [映画館(字幕)] 10点(2010-08-23 17:37:47)
22.ネタバレ 10点です!過去のベスト3に入るかも。と言いつつ4層目の説明にはリアルタイムでついていけなかったけど…
ラストは手を合わせて祈ってましたが、嬉しくて思わず口元がほころんだのが一つと残念だったのが一つ。エンドロールの後にでも倒れて欲しかったなあ…
あっ女の子がかわいかったです!
waさん [試写会(字幕)] 10点(2010-09-04 21:56:22)
21.ネタバレ 面白かった。「メメント」テイスト全開で作られていて、ミステリ系映画が好きな身としてはたまらない。間の無重力戦闘とかもなかなかきれいで見ていて面白かったし。

■単純なエンタメ(アクション・サスペンス)として見た場合、「夢の中の夢」「夢の階層構造において時間の経ち方を大幅にずらす」「夢の中だからご都合主義や派手すぎるアクションも大目に見れる」といった要素が大きく、アイデア勝ちだと思う。

■話の構造としては同監督「メメント」に近い。「メメント」と「インセプション」の違いは、まず前者が純粋にミステリーとして構成されていたのに対し、後者はアクション・サスペンスとして一般受けしやすい構成になっている点。あと、前者が大枠の謎解きをラストにしてくれたのに、後者は謎解きしなかった点かな。特に後者は本作を解読する上で大きい。それと、メメントはストーリー追うだけでも頭が死んだのに対し、本作は一応おおよそ話は全部追えるように作られているのは観客にとっては良心的。

■【以下激しくネタバレ】ラストのあまりにご都合主義的にすぎる展開と「監督はこの作品の脚本に10年かけた」という記事を読んで、ラストはフェイクで「すべてを描かなかった」という理解に変えた。

ラストの解釈で、希望的なハッピーエンドととる人が多いようだが、必ずしもそうではないと思う。とりあえず冒頭で、トーテムについてサイトーは「見ている」し「見たことがある、と発言している」し、「倒れたら現実、と自身が解説しているシーンがある」のだからトーテムについては相当怪しいというか、これ自体偽の記憶の可能性が十分ある。

あと、ラスト近くの電話してから1時間そこいらで罪が全部もみ消せる(し、それがパスポート・コントロールまで情報が行きつく)のかよという問題や、なぜ父親が迎えに来ているのかという問題もある。

他にも、モルの自殺がコブのいるビルではなくその向かいのビルから飛んでいる点、コブとサイトーがどうやって戻ってきたのかという点など、不審な点は多い。

そう考えると、ラストは希望的な「現実」という答えより、「夢」の方が正しそうな気がする。

θさん [映画館(字幕)] 10点(2010-09-15 01:27:10)
👍 1
20.ここまで凝られた設定、ストーリーなのに、説明が少ない。これぞノーラン映画。
人は物事に対して発見や解析をし喜びを感じる生き物。ノーランはこの人間の習性を良く分かってるんだろう。1から100まで説明して見せるのではなく、1から60まで見せて残りの40を見てる側に見つけさせたり、解釈させたり、または想像させて楽しませてくれる。ボーっと表面的な面白さを見てるだけじゃダメだ。集中し考えながら内面的な面白さを見ないと映画の本質は分からない。エンドロール、興奮覚めあらぬ状態の我々に彼は言う、「さぁ起きろ。現実がはじまるぞ」。そこに響き渡る「目覚めの合図」
関白宣言さん [映画館(字幕)] 10点(2010-09-23 02:14:53)
👍 1
19.この映画を見て以来、日常生活における全ての思い込みを『誰かにインセプション(「植え付け」)されたんだ!』と言い訳して過ごすようになりました。
たいがーさん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-09 22:08:45)
18.打・投・極全てにおいて優れた映画。古今東西、あらゆる映画好きを唸らせたその出来栄えは、まだ見てない人は一見の価値ありです。メメントといい、ダークナイトといい、この監督、どこまですごいんだ・・・この監督にめぐり合えて本当によかったです。
みーちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-24 17:04:03)
17.ネタバレ クリストファー・ノーランすごいです。メメントでもすごいなあって思ったけど改めて思ったよ。誰もが何となく頭に思い浮かぶアイディアなんだけど,ここまで上手くまとめられないから誰もできないし,誰もしていないのだと思う。ノーランがこの映画でまとめて見せてくれるので「ああ,こんなの夢オチじゃん」「だいだいこんな感じのストーリーだよな」なんて思うけど,文章でまとめて,話の辻褄を一応合わせて,映像化できるっていう,この才能がすごい。2番煎じのような,どこかで聞いたこと見たことあるような設定だけど,よくよく考えてみると誰もしていない。少なくとも,私にはこの映画を作るの(脚本を書いて,映像化)は無理だわ。きっと途中で勝手に盛り上がって,自分にしか分からない映画になりそうだもの。そして,無理やり「最初っから全部夢でした」てオチをつけてしまいそう。自分に才能がないのは分かっているがノーランの光る才能がほんとうに素晴らしいです。もしかすると,「メメント」でも似たようなコメントを付けてるかもしれない・・・
蝉丸さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-27 02:42:36)
👍 1
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16.難しいような難しくないような、わかったようなわからないような しかしながら画面に釘付けになってしまった。
くまさんさん [インターネット(字幕)] 10点(2011-01-02 03:34:13)
15.ネタバレ 2010年公開の映画の中で私的No.1だった作品。
この映画のコンセプトのひとつが、いわゆる夢の世界の映像化である。そこで描かれる夢は、一見して現実と区別がつかないが、何かのきっかけで破綻し、崩れていく世界。そういう夢を人工的に作り出すというアイディアは特に新しいものではない(『クラインの壺』とかがある)けど、そこで作り出される夢が、夢の中の夢という括りにより何層にも積み重ねられるという構成(これまでは並列的世界が多かったと思うけど、これは階層的)と、それを「設計」するという発想は面白いと思った。

人間の意識について、ホーキング博士はこう言っている。「人間くらいの大きさのエイリアンであれば、1兆の1000兆倍もの粒子を含んでいるので、たとえエイリアンがロボットであったとしても、方程式を解いて、その行動を予言することは不可能でしょう」

これはロボットにも自由意志が持てる可能性があることの言説だが、その前提として、意識は人工的に創出可能で、その拡散度合にはほぼ無限の(人間が推算できる以上の)可能性があることを示している。夢や仮想現実の世界も、宇宙と同じように量子論的探究が可能な世界であり、そこに様々な想像を加えることで実際的なサイエンスフィクションの対象となりえるのである。(夢だからといって何でもアリというわけにはいかないでしょう)

仮想現実を扱った映画といえば『マトリックス』がある。これはシミュラークル的な奇想から発展した荒唐無稽なSF的映画だと僕は思うが、本来、理論的位置づけがそこはかとなくあって、主題が現代思想的にも有意で、なおかつ人間的に必然な要素(恋愛とか利己とか家族愛とか)が絡んでいて、とにかく面白い、というのがSF作品に僕らが求めるところではないだろうか。

そういう意味で、『インセプション』は、SF映画として、想像力を刺激される印象的な作品だと僕は思っている。
onomichiさん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-17 22:10:16)
14.こんな映画をずっと見たかった。この監督、このままいけばキューブリックみたいになるかもね。次作でも凡人のオレに素晴らしい夢を見せてほしい。
Junkerさん [映画館(字幕)] 10点(2011-02-02 17:48:41)
13.ネタバレ 劇場公開時、映画館にて2度鑑賞。現実から開放されるための夢、しかし浸りかけた夢の中において、夢とは現実の副次的なものでしかないことを悟るコブ。それを忘却しようとするモル。現実に引き戻すために自殺をインセプションしことで、結果的に二度と現実に戻らなくなったモル。夢でしか会えなくなったモルに引きずられるコブ。夢と現実が相互に連関しあうSFを見て、しかし観客は現実に夢を見てなんとなく意識が変化した体験を思い出す。現実からの一時の開放である映画の中に観客を強力に引き込むノーランが、逆説的に現実の困難さを突きつける一作
楊秀清さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2011-02-22 00:36:41)
12.これはダークナイトを見たときも思ったことだが、クリストファー・ノーラン監督の映画はただの娯楽映画に止まらず、その中にメッセージ性を含んでいたり問題提起をしたりと一般の娯楽映画とは一線を画すものとなっている。そして今回のテーマは現実と夢、そしてその夢を作り出す過去の記憶がメインテーマとなっており(記憶がテーマとなっている点で監督の出世作であるメメントと通じる部分があるように思える)、夢の中でのアクションをメインとしつつも登場人物の心理描写も同時に手掛ける力量は流石と言わざるを得ない。しかもあの大作ダークナイトの成功というプレッシャーを撥ね退けこれほどの意欲作を作り上げてしまうのだから、彼の次回作にも否応無く期待してしまう。
陽踊り小僧さん [DVD(字幕)] 10点(2011-02-22 09:26:18)
11.今年度の映画界でも最大の話題となった映画。「夢」という人間ならば誰しもが体験する事柄をモチーフにしており、他人の「夢」に入り、アイディアを植付ける産業スパイとその仲間の活劇を描いてます。「夢」の中で「夢」を見て、それが階層になっていて、最初の「夢」の行動が次の「夢」に影響してくるアイディアなんて最高に面白い。「夢」でトイレにおしっこをし、「現実」でお漏らししてたという人にオススメ。「夢」という普遍的なテーマを最大限に遊んだ映画で、多くの人に指示されヒットした理由もそこにあるかと思います。
カイル・枕クランさん [映画館(字幕)] 10点(2011-03-13 23:21:51)
10.ネタバレ ちょっとばかり遅れを取ってしまいましたようで、皆さんの膨大なレビューは全部読めてません。ゴメンなさい。

これは傑作だと思いますよ、素直に。夢や死生観や時間を扱った作品は、最早数え切れないぐらいにあると思います。映画だけでもそんな状況なんだから、小説やら絵画やら、ありとあらゆるジャンルの作品を並べてしまえば途方もない数になりますよね。勿論、だからと言って何でもありというわけじゃありませんが、この作品、断片的にはどこかで観たようなカットやら台詞やらが気にならないわけでもないのだけれど、トータル的には素晴らしい纏まりを見せていると思います。よくぞ破綻することなく纏め上げた。間違いなく賞賛に値します。

ストーリーとしては単純。ライバル会社を潰すために若社長を洗脳する、ってだけですからね。でも、その単純さこそが、この作品の複雑な展開を理解可能にするのに寧ろ必要な訳で、このテーマで複雑なストーリー展開を盛り込んだら、観客は置いてかれてしまって訳が解らず、それこそ「設計者」の「迷路」に入り込んでしまうというものです。だから、このくらい解りやすくてシンプルな物語でOK。それでこそ複雑な作品世界が生きるというものです。

重層化した夢の世界。そこの住人たちは、夢を見ている本人の深層心理を具現化したもの。夢だから何でもありのようでいて、夢の作者の観念世界はある意味良識の世界。だから意図しない限り、とんでもない状況になることもなく(サイコな人の夢だったら大変でしょうけれど…)、極めて現実的に事は運ぶわけですね。そして、その幾重にも折り重なった世界を自由自在に策を巡らしつつ闊歩する主人公たちのカッコ良さ。ひさびさに満足しました。

ちなみに、香港のパン兄弟の作品に「リサイクル」というホラーがあるのですが、そこに描かれている世界観、と言うか「向こうの世界」の表現の仕方と、ある意味共通しているテイストを感じました。テーマは相当違いますけどね。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 10点(2011-05-05 12:20:43)
9.ネタバレ 夢の世界の表現がおもしろい。夢の世界のさらに夢の世界へと深く潜ることができ、潜れば潜るほど、上層世界との時間差が大きくなる。この設定に基づく、クライマックスのアクションが何とも言えない緊迫感となって、映画の世界にどっぷり浸れた。車が水没するまでの一瞬の間に、様々な出来事が起こり、こりゃ癖になる。摩訶不思議な映像表現も癖になる。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 10点(2012-03-12 18:08:26)
8.ネタバレ これは面白い!!自分が認識する世界はどこまで信頼できるのだろうという、「われ思うゆえにわれあり」のような極めて哲学的なテーマを扱いながら、超一級の娯楽作品としても成功している凄い映画だった。人の夢の中へと入り込み、その人が将来、考えつくであろうアイデアを盗むことを生業としているディカプリオ演じる主人公コブ。恐らく映画でしか表現しえないだろう、そんな設定を最大限活かして、クリストファー・ノーラン監督は今まで誰も観たことがなかった世界を見事に映像化してみせた。第一層から第三層まであり、それぞれが全く違う世界で下に行けば行くほど時間の進み方も全く違ってくるという複雑な人間の深層心理の中を、コブたちはどんどんと奥深くへと沈み込んでいく。それを徹底的にスタイリッシュに、しかもアクション映画としても一級の迫力をも備えた映像で描き出す手腕は見事としか言いようがない。そこへ絡んでくる、コブ自身の亡き妻を巡る哀しい思い出もまた切なくて良い。そして最後、コマが止まるのかどうか、その寸前で終わるという、最高に格好良いラスト!!「このまま、コマが止まるかどうか?それを信じるのは君たちしだいなんだよ」観終えたあと、あまりの格好良さにしばらく痺れてしまったよ!!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 10点(2012-07-07 22:16:32)
7.この監督は間違いなく天才でしょう。こんな毎回毎回出来の良い脚本をよく作れると思いますよホント。後渡辺謙が重要な役所を演じているのが個人的に嬉しい。
キリンさん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-27 02:21:58)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 281人
平均点数 7.20点
010.36%
141.42%
241.42%
351.78%
451.78%
5196.76%
64214.95%
77526.69%
85519.57%
94516.01%
10269.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.94点 Review19人
2 ストーリー評価 7.64点 Review42人
3 鑑賞後の後味 7.45点 Review37人
4 音楽評価 7.50点 Review34人
5 感泣評価 5.90点 Review22人

【アカデミー賞 情報】

2010年 83回
作品賞 候補(ノミネート) 
脚本賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
撮影賞ウォーリー・フィスター受賞 
作曲賞(ドラマ)ハンス・ジマー候補(ノミネート) 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞リチャード・キング[録音]受賞 
音響賞 受賞 
美術賞ガイ・ヘンドリックス・ディアス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2010年 68回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
監督賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
脚本賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
作曲賞ハンス・ジマー候補(ノミネート) 

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