映画『ひろしま(1953)』の口コミ・レビュー

ひろしま(1953)

[ヒロシマ]
1953年上映時間:104分
平均点:7.55 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものモノクロ映画学園もの歴史もの実話もの小説の映画化
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監督関川秀雄
助監督熊井啓
キャスト岡田英次(男優)北川先生
月丘夢路(女優)米原先生
神田隆(男優)千田先生
原保美(男優)伊藤先生
加藤嘉(男優)遠藤秀雄
河原崎しづ江(女優)遠藤よし子
山田五十鈴(女優)大庭みね
利根はる恵(女優)保母
薄田研二(男優)仁科芳雄
三島雅夫(男優)医者
花沢徳衛(男優)幸夫のおじ
信欣三(男優)科学者
梅津栄(男優)錯乱する男
永田靖(男優)
龍岡晋(男優)
河原崎建三(男優)
松山英太郎(男優)
下條正巳(男優)
織田政雄(男優)
脚本八木保太郎
音楽伊福部昭
撮影中尾駿一郎
製作伊藤武郎
美術平川透徹
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

1.敗戦から7年。
GHQによる映画検閲の廃止に伴い、原爆被害の言説に関する厳しい規制がようやく解かれ、新藤兼人監督の『原爆の子』と、本作『ひろしま』が製作公開される。

アピールの形式はそれぞれ異なるが、どちらの作品の画面にも表現の自由を束縛されてきた鬱憤を晴らさんとする作家の情熱と、「記録すること」への意思、そして犠牲者への想いとが尋常でない強度で充溢している。

それを支えたのが、当時第二の黄金期を迎えていた日本映画産業の充実したスタッフワークだ。

3分弱のシンボリックなカットで被爆の状況を表現した『原爆の子』に対し、本作で表象された被爆の図は、美術セットも衣装もメイクも、そして芝居も現在に至るまでに作られた原爆映画の中でも最も凄惨で、迫真的で、生々しいものだろう。
それだけに、戦争犯罪者に対する怒りと糾弾は直截的だ。

が、本作が指弾するのは、原爆投下者だけではない。
「何故か」当日空襲警報を出さず、新型爆弾の情報隠蔽を画策した軍上層部の棄民体質。
過去の痛みを忘れ、次なる朝鮮戦争特需へ向かおうとする世。
原爆症に対する無知。

現在からすれば、「8年しか経っていない」1953年だが、当時からすれば記憶の風化に対する危機感、切迫感が相当にあった事が映画の語りからは伺える。

硬直した作劇と台詞が貶しどころではあるが、その愚直さゆえに止むにやまれぬ思いが
伝わるのも確かだ。
原発事故一年後の現代日本とを重ねずにはおれない。

ユーカラさん [ビデオ(邦画)] 8点(2012-05-29 21:31:54)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 7.55点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6436.36%
719.09%
8436.36%
900.00%
10218.18%

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