16.ネタバレ 昨今はいろいろ騒がしい世の中になっていますが、日本の寿司を最高の料理としていたり、所々に日本語を入れてきたりとつまらないお国同士のイザコザなんかにゃー興味がないよ僕は面白い映画を作るんだという監督の懐の深さが見えて良かったです。まあとんでも映画といわれれば否定はしませんが、監督もそんなのはわかりきった上で作っていてきっちり面白いものが出来てるいるので何の問題もございません。他の監督が撮ったら流されるようなシーンでも見せ場に変えてしまう技量はすごいですね。あの扉を開放するための突入のシーンはなかなか迫力があってよかったですし、一週回ったよ記念のシュールな場面や列車のカーブを利用した銃撃戦など印象深いシーンが結構多かったです。全体的には大満足の作品でしたが、エド・ハリスはいらんかったかな。エド・ハリスで少し引っ張りたかったのかあそこだけなんかやたらダラダラしちゃってるんですよね。(非常に気持ちはわかりますがw) ラストはああいうベタな感じでもいいですが、個人的には列車が脱線して人類滅亡みたいなシュールな感じの方が好み。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-12-21 21:29:21)
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《改行表示》 15.ネタバレ 佳作。絶賛してる人がいたので期待していたが、よくできたB級映画という程度。その意味ではB級映画として見れば楽しめるかもしれない。【ネタバレ注意】基本的な設定に無理がありすぎ、それをカバーするほどのストーリー性がなかった。プロテインブロックの原料はゴキブリのように見えた。強い生命力の象徴としてゴキブリを出してきたんだろうが、北海道にはゴキブリがいないというくらい、寒いところにはいないのだ(そもそも外部から調達する仕組みはなさそうだが)。前方のセレブゾーンの隙間(室内)にいるのかもしれないが、食料をまかなうほど大量にいるわけがない(→その原料となる以上の食材が無駄に捨てられていなければ、“サイクル”が成立しない)。小さな子どもを部品に使う(そのために後部車両を残している)という設定も、効率が悪すぎるし、そもそも、あの狭い空間で食事と排泄はどうしてるのかとか考えてしまう。いや、そもそも後部車両はどこにトイレがあるのだろう。そして、何より働いている人が少ない。あんなに大勢が贅沢できるほどの食材をあんな狭い空間、かつ少人数で作れるはずがない。年に2回しか使わない寿司バーがあるとか、どんな余裕の作りだというのか。しかも、マグロやサケを誰がどうやって養殖しているというのか。最後もアダムとイブを気取ったのかもしれないが、望みはないでしょ。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-11 02:33:43)
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14.ネタバレ 予想通りのトンデモ系映画でしたが、思ったより良かったです。悪夢を見てるかのような映像のオンパレード。ただし珍味なんで見るならばそれなりにお覚悟を。難点としてはクライマックス前に主人公の長いお語りが入ってスピード感が損なわれる事と、途中いくつかあった伏線らしきものが回収されてない事と、ラストの「この先どうすんの?一体?(笑)」と言うところでしょうか。と言うかこの列車良く17周も回ったよ。どう考えても無理あり過ぎと言うのもトンデモ系の醍醐味ですね。見て損はしなかったです。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-09 14:09:49)
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《改行表示》 13.ネタバレ ドラえもんの『どこでもドア』に、『いや、どーゆー原理やねん。』とつっこむ人がいないように、この映画もそーゆー目で見てあげれば問題ありません。 世界観やシチュエーションは、個人的にはモロ好みでした。 はまる人にはハマる映画だと思います。 2031年って、あと6年後じゃん、ってところは笑っちゃいましたがww。 舞台は近未来。地球温暖化を食い止めようと世界が頑張っちゃった結果、世界は氷漬けになりました。かろうじて生き残った人々は、ノアの箱舟的近未来列車に乗り込みました。その列車ではカースト制度が導入されました。最後尾にいる最下層の人々とそれ以外って感じです。 最後尾の人たちは、ゴキブリ原料のプロテインバーしか与えられませんでした。ときどき子供を連れていかれました。気に入らないことがあると、腕を凍らされて叩き割られました。不満が募り、反乱を起こすことにしました。っていうお話・・・。 こーゆー反乱とか革命とか、どう転んでも面白くなりそうなのに、なぜ終盤こんなにもつまらなくなってしまうのか不思議。 序盤の反旗を翻すところ良かった。 中盤の大乱闘も良かった。 いろんな車両が見られるアイデアも良かった。 それぞれの車両で思い思いに楽しむ人たちが、最下層で生活している主人公たちとの格差を感じさせて良かった。 それだけで十分面白かったのに、ラスト何をグダグダと・・・。 あとこれだけ引っ張るんだったら、『実はウィルフォードなんて人物はいませんでした。』みたいなオチを期待してしまいました。 ギリアムとウィルフォードの実は仲良しサプライズなんていらん。 それだったら、『実はわしがウィルフォードなんじゃよ・・・』ってギリアムが最後出てくるどんでん返しのほうがなんぼかマシです。 そしてみんな死んじゃうラストも、まさに絵に描いたように放り出された感じがして最悪。 何もない寒空に子供二人放り出されて、これからどうすんのさ。 ラストにさしかかるまではずっと楽しかっただけに、このオチは残念でありました。 ぜんぜんスッキリせんぞー。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-10 06:31:06)
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12.ネタバレ 永久機関(?)で走り続ける列車内という円筒形の空間だけで展開する『マッドマックス』だと思えば、間違いない。いわゆるディストピアものではありますが、すべてをノアの箱舟みたいな列車内だけでストーリー展開させるアイデアは、なかなかユニーク。だけどお話し自体が『マッドマックス』の持っていたようなヒャッハー要素が無いので、ただ暗いだけのSFという印象は否めませんね。唯一ヒャッハー感があったのは相変わらずの怪演を見せるティルダ・スウィントンぐらいですかね、でも最後まで残れなかったのは残念至極です。導入部から暫くはモタモタした展開なので「ババを引いたかな?」と思いましたけど、反乱が始まってからの展開でかなり持ち直してきました。なんでここにソン・ガンホが顔を出しているの?と思ったら、監督はポン・ジュノだったんですね、そりゃ出ますわ。ラスボスがエド・ハリスでなんか『トゥルーマン・ショー』を思い出してしまいました。もうちょっと拘って欲しかったのはSF的なディティールで、列車が永久機関を動力にしていることはまあ理解しますけど、その部品として小児が手動でなんかしないといけないというところは、まったく意味不明でした。ラストで生き残った二人が見るシロクマは、果たして希望と絶望のどちらの象徴だったんでしょうか、こういう一見投げ出したような幕の閉じ方は好きです。 この映画の中ではやたら片腕を失う話が出てきますが、切り落とした腕を喰わせる老人の話しなんかもあり、これはキリスト教的な寓意があるんでしょうかね? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-12 22:26:36)
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《改行表示》 11.ネタバレ 僅か一瞬ですが、路線図が映ったシーンが有りましたのでそこは当然一時停止してからの、そしてガン見です。 ところがどうして、ふむ、なになに・・ アジア横断の際にはロシアから海を跨いで北海道に入り、日本国中を横断した末、東シナ海に入り、尖閣諸島の辺りからフニャッと中国入りですか。 ふむ、そらならそれでいいんですけどね、オホーツク海とか東シナ海には鉄道が無いんでござるが、そこはどうしたもんですか。ビックリいたしましたさ、ホンマ。そこは大きな声じゃ言えんがワープなんじゃろな。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-28 01:04:51)
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《改行表示》 10.ポンジュノまずはアカデミー作品賞受賞おめでとう。 ここでは場違いか(笑) 虫の未来食プロテイン棒はまあ現実的であるが、そこ以外はとても現実的とは思えない未来フィクションで特に詰まるものも無かったな。 人もバッタバタ死ぬし、キャラクターに個性がない。窮屈な列車の空間が無理。サウナやダンスクラブを抜けて先頭列車とか無理すぎる。 この世界に娯楽なんて必要あるか?それよりも人間として生命維持ができる列車が必要でしょ。富裕層の寝床も気になるわ。 クライマックスに期待したがそこも残念ながらの結果。
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9.取り残された人類どうする?ってのは『復活の日』のようなパニック系でもあり、車両毎に戦う相手が変わるのは『死亡遊戯』のようなアクションでもあり、設定は中々面白いだのが、社会階層的な政治思想も出てきたり、アレコレ詰め込み過ぎなのか、粗も目立つし消化不良。でも、決してツマラナイわけでもないので、色々と惜しい作品ではある。
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8.氷河期で住めない地球を走る列車。しかも18周。描くなら1周目を描きなさいよ。18周してる設定だからツッコミどころが山ほどでるじゃないか。この列車の設定自体は悪くないのでもったいない。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-04-05 23:47:26)
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7.「設定に無理がある」と言われていますが、そんなことはどうだって良いんです。完成された体制に囚われてしまっている人間社会を表現するのに『列車』がピッタリだっただけです。列車の中で食べ物が供給されるのも現実的に考えたら確かに無理があります。しかし、これも他の生き物や野菜を統制的に飼育・栽培する人間の営みを表現しているに過ぎない。列車内には階級差があり、先頭に行けば行くほど豊かな暮らしが繰り広げられているなんて、めちゃくちゃ分かりやすいじゃないですか。物語は設定や事の成り行きが全てじゃないんです。それらは枠組みでしかなくて、本質を見落としています。これは『革命』の実態に迫った映画です。 【Y-300】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-02 09:25:07)
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6.ネタバレ ポンジュノのハリウッドデビュー作ということで期待してましたが、どうでしょう、彼のこれまでの傑作群と比べたら面白さが大人しめだなと思いました。勿論、新天地での撮影ということで、何かと大変だったのかもしれません。それに本作はこれまでにない設定のSF。格差社会を列車で表現するというアイデアは現実性無視だけども面白いとは思う。なにより、最初は汚くて色の中下位層列車から、カラフルな教室や水族館、ダンスフロアへと移っていく視覚的楽しさが感じられる作りは興味深い。ただ、その展開なり描き方がなんともいえないシュールさを醸し出していて、ある意味カルト的な作品と言える。最後のブルジョアラスボスの会話も饒舌すぎる気がする。シュールなんだけど無難、という、なんともいえない微妙さ漂う作品であった。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-06-16 22:35:06)
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5.ネタバレ 超のつく氷河期のため、外では誰も生きられない設定で、無理やり「人類」を、列車の中に詰め込んでしまうという大変イマジネーションに富んだ作品です。この映画を新聞の広告で知って、久しぶりに映画を鑑賞しようと思いました。最大の見どころは世界観の構築です。列車の扉を開けるたびに、新たな敵と、新たな世界が観客の視界に飛び込んでくる。奇抜な水族館、名勝庭園、なぜか寿司屋、それに学校、そして授業を受ける洗脳されたクソ生意気な生徒たち、次の扉を開けると、どんな世界が現れるだろうかと思わせてくれる。私は豪華客船や、豪華列車に興味がある。それは乗り物というよりも1つの居住空間であり、1つの世界だからです。そんな私の欲求をこの映画は満たしてくれる。同じ人がいたら是非この映画を観るべし。惜しむらくは、ラストが饒舌すぎる点です。親切に説明をするから、揚げ足を取る観客が増えやがるのだ。いっそのこと、こうしたらどうか?「なぜ列車に食料があるのか?」「なぜ武器があるのか?」「なぜ列車は壊れないのか?」「列車を動かす真の理由は?」と、主人公に言わせる。そのうち、観客も一緒になってその謎を考えるようになるだろう。そして、いよいよ主人公が最後の扉を開ける瞬間、エンドクレジットを流してやれ。最後の扉を半分開いたところで映画を終わらせるのだ。支配者も当然のことながら謎のままにしておく。観客ごとき、甘やかさずに、放置するのも1つの手である。過去にそういう映画があった─。ご存じの人もいると思うが、あのカナダ映画です。ただ、実際には、饒舌すぎる支配者が、延々と、主人公と、われわれ観客に、意味不明な演説をぶつわけだ。しかし、列車の中の身分制度のアイデアは世界観を構築するうえで重要だった。列車の中にちゃんと首相まで存在する。もしかして大臣もいたかもしれない。つまり列車の中に「国家」があり、そして「社会」が存在する。このように細かい個所までしっかり描くことで、より一層、この列車は、「人類を詰め込んで走っている」というファンタジックな感覚を、観客は味わうことができるのである。私はこの映画の映像美的センスを買う。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-09 22:57:26)
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《改行表示》 4.ネタバレ ポン・ジュノが監督し、それをパク・チャヌクがプロデューサーとして援護するというものすごい体制で製作された作品だけあって、映画には終始ドえらい気合が満ち溢れていて、一瞬足りとも目を離させません。ハリウッド製SF映画の外面を持ちながらも、中身にあるのはバリバリの韓国製バイオレンス。銃ではなく斧やナイフを武器に殺し合いをするという点に本作の個性があります。また、アクションに入る前の「溜め」の演出も素晴らしく、さらには殺し合いの途中に新年を祝い始める等のパンチの効いたユーモアも楽しく、少なくとも前半部分は、1年間に数本出会えるか出会えないかレベルの面白いアクション映画として仕上がっています。。。 問題は後半部分。「あんたらが起こした革命は、我々が考え出したシステムの一部だったんだよ」と、創造主・エド・ハリスから『マトリックス/リローデッド』みたいな告白を受けた辺りから、映画は訳のわからん方向へと走り出します。今までバイオレンス映画としてやってきた映画が、ここからいきなり宗教的・SF的方向へと舵を切り始めるのですが、SFをやるに足る素地がこの映画にはなかったので、これを眺める観客はポカーンとさせられてしまいます。。。 この映画の基本設定はボロボロです。スノーピアサーが永久機関を持つにしても、休みなく走っていれば車輪や車体は摩耗するし、何年も野ざらし状態の線路だって走れる状態にはないはず。そもそも、スノーピアサーが地球一周旅行を続けてることの理由もよくわからないし(どこかに停車している方が安全なのでは?)、疑問は尽きることがありません。それでも前半部分では、この映画において設定とはあってないようなもので、出てくる画を楽しめばそれでいいのだと納得しながら見ることができたのですが、エド・ハリスが分かったような分からんようなことを言い始める後半部分になると、設定の弱さが一気に気になり始めます。だいたい、あのカースト社会自体が意味不明。最後尾の人間は過酷な労働をさせられているわけでもなく、ただマズイ飯をもらって生かされているだけ。スノーピアサーという世界において、彼らの生にはどんな意味があるのかがよく分からないので、エド・ハリスが世界を語り始めると、途端に設定の抱える弱さが露呈してしまうのです。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-06-09 01:31:47)
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《改行表示》 3.2014.02.18鑑賞。ゴールは明快で結末が皮肉めいているのも良いのだが、もう少しテンポよく進んで欲しいところ。また、2月の大雪で電車が運休に見舞われた自分としてはそもそもの設定にノれなかったのが一番残念。 【かんちゃんズッポシ】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-03-01 16:42:36)
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《改行表示》 2.ネタバレ 前半、ありがちなB級SFアクション映画で、ポン・ジュノ監督ともあろうものがハリウッドに呑み込まれまくったモノを作っちゃったかぁ、って失望気味だったのですが、中盤からどんどんと一筋縄ではいかないヘンな映画になっていって、ああ、監督、ちゃんとブレなかったんだ(笑)ってひと安心。 『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』『母なる証明』と、ポン・ジュノ監督の作品は一貫して「英雄になりそこなう底辺の人々」を描いています。正義の名の元に体制に逆らい、真実を暴いてゆこうとする、だけど待ち構えるのはいつも皮肉な展開。 今回の作品はそのポン・ジュノ路線をいっそう純化させたような内容で。 一本の列車に凝縮された社会の縮図があって(この部分、エド・ハリスのセリフを始めとして説明し過ぎた感はありますが)、その中で底辺の人々の闘争があって。 一両一両の小さな空間にまとめられ象徴された世界(扉が開かれるごとに全く趣向が変わってゆく、その魅力的な仕掛けが楽しく)、そしてその社会の縮図を守ろうとする意志と破壊しようとする意志のバランス。それぞれが脆弱なものの上に成立している現実、それぞれの役割を全うする事こそが、社会のシステムのバランスを保つ秘訣・・・でも? 最後の投げっぱなしには決して明るい未来が開けてはいません。だけど、じゃあ今のシステムの上に安住する事こそが幸せなのか、上を向かずただそこにある現実を甘受していればいいのか、と言えば・・・。いずれにしろ今の行動が未来に責任を残す事に変わりはない、その「今」を描く事にポン・ジュノ監督はいつも腐心しているように思います。 予告から受ける印象よりもずっとヘンな映画で、それゆえポン・ジュノらしい快作でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-13 20:50:35)
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1.色んなジャンルを詰め込んだ満員電車ムービー。個人的には楽しめなかったんだけど(笑)、「旨いものと旨いものを混ぜれば、もっと旨くなるんじゃね?」的発想が感じられる珍味になっております。まるで回転寿司のように次から次へと前からネタが流れてきますが、ヘンテコなものばかり。カリフォルニア・ロールみたいな定番(?)メニューになるにはまだまだ遠い、といった印象です。ポン・ジュノ監督作品ということで期待しすぎたかなあ。バイオレンスシーンや悪夢的なトンデモ展開はハリウッドっぽくなくて良かったんですけどね。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-02-08 12:17:59)
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