5.劇の冒頭でニックが「マスター・マインド」をカウンターに置くとマーゴはそれを棚に仕舞うがカメラは執拗にゲームのタイトルを映し続ける。 次のシーンで二人は「人生ゲーム」をやっている。 こんなゲームのどこが面白いのかねぇ?とボヤきながら。 プロットの肝を開始数分でネタバレする監督はお茶目です、が… やっぱしエピローグ部分は長くてダルい。 作り込みたかった気持ちは良く判る、でも僕には饒舌すぎた。 余談ではございますが某映画評論家が言っている、フィンチャー自身が手がけた(らしい)トレーラーで割愛された歌詞は以下の通り (意訳ご容赦)She, May be the beauty or the beast May be the famine or the feast May turn each day into a heaven or a hell She, May be the mirror of my dreams The smile reflected in a stream She may not be what she may seem Inside her shell She, Who always seems so happy in a crowd Whose eyes can be so private and so proud No one's allowed to see them when they cry She, May be the love that cannot hope to last May come to me from shadows of the past That I'll remember till the day I die彼女 それは女神かケダモノ彼女 それは飢えか飽食日々は天国にも地獄にもなる彼女 それは夢の映し鏡せせらぎに映る微笑み目に映る姿と彼女と内側は違うかも知れないけど…彼女 取り巻きのなかで何時も幸せその眼差しは、とても気高く孤独その泪を眼にする者は決してない彼女 それは必ず醒める愛なのかも知れない過去の闇からやってきたのか覚えていよう、死を迎えるその日まで…。
4.ネタバレ 「ある日妻が失踪した」というたった1つの出発点から、2時間半を一気に見せ切る手腕はさすが。一気に話を走らせない、じわじわとした進行がスリルを高めているのだが、トレント・レズナーの不安感を溢れさせる音楽センスも大きく貢献していると思う。ただし、エイミーが帰還してからは終わるようで終わらない中途半端な展開になっており、あそこはうまくまとめれば10分で切り上げられたのではないか。●父親を警察から引き取って車で送るシーンで、ブルー・オイスター・カルトの"(Don't Fear) The Reaper"(※死神が扉から入ってきて彼女を連れ去ってしまうという曲)が流れるのだが、あれは意図的な選曲なんだろうか、やっぱり。