2.ネタバレ デュランというバンドは、90年代中盤くらいの時点ですでに、「何とまだ頑張って活動してます!」みたいな捉えられ方をしていたのです。そこから20年経ってもまだ健在です。彼らもまた「怪物」の1つです。●というわけで勇んで見てしまうわけですが、見た人は誰でも10秒で分かるとおり、デヴィッド・リンチがグシャグシャにかぶせて崩しまくった特殊映像があまりにも酷すぎる。メンバーのステージの姿を邪魔しまくっている上に、それ自体に何の表現の意味があるのかも分からないという、最悪の手法。●そんなわけで映像面では躊躇なく0点なのですが、"Planet Earth"とか"Notorious"とか"Hungry Like The Wolf"とかが炸裂してしまうとつい体が反応してしまうので、点数はその辺に対して。他方で、セットリスト全体はむしろ近時の曲中心であり、懐メロヒットパレードになっていないところも良い。●個々のメンバーで見ると、サイモンはすっかり熊親父になってしまったのに、一声発すれば昔のとおりのチャラチャラ声(褒め言葉)なのは偉い。ジョンは渋いミドルになりましたねー、かつて一番嬌声を浴びていたのはこの人なのですが。ロジャーはほぼ違和感がないのですが、昔から老け顔だったのかな。そして「元祖男性版クール・ビューティー」のニック・ローズは、顔に皺は刻みつけられても、やはりキザ道を貫いておられます。
ライブ自体のセットリストにつきましては既に公式サイトにて発表されていましたので既に興奮は無かったのですが、2011年発売の、『All You Need Is Now オール・ユー・ニード・イズ・ナウ』からの選曲を中心に往年のヒット曲が挟む展開となっていました。 だけど、ありがたく感じたのがライブ中の全曲に歌詞日本語字幕が付けてあった事が新鮮でありがたかった。 中でも12曲目の「The Man Who Stole A Leopard ザ・マン・フー・ストール・ア・レパード」 (with ケリス) この曲の日本語歌詞がかなりミステリアスで妙にドキドキしてしまって変に衝撃受けてしまった。いや、日本語字幕ありがたったな~