映画『パラサイト 半地下の家族』の口コミ・レビュー

パラサイト 半地下の家族

[パラサイトハンチカノカゾク]
(モノクロ版タイトル:パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.))
Parasite
(기생충)
2019年上映時間:133分
平均点:6.72 / 10(Review 112人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-01-10)
公開終了日(2020-07-22)
ドラマホラーサスペンスコメディ
新規登録(2019-09-08)【LOIS】さん
タイトル情報更新(2025-01-05)【Cinecdocke】さん
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監督ポン・ジュノ
キャストソン・ガンホ(男優)キム・ギテク
チョ・ヨジョン(女優)パク・ヨンギョ
パク・ソダム(女優)キム・ギジョン
山路和弘キム・ギテク(日本語吹き替え版【ソフト/日本テレビ】)
折笠富美子パク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【ソフト】)
恒松あゆみパク・ヨンギョ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
神木隆之介キム・ギウ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
内山昂輝キム・ギウ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
東地宏樹(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
早見沙織(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小林由美子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
花輪英司(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
脚本ポン・ジュノ
配給ビターズ・エンド
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
定職にも就かず楽天的な父とそんな夫に当たり散らす母。能力はあるものの思うように学校に入れずにいる長男と長女。一家は半地下の住宅で貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男に舞い込んだ思いがけない好機。一家は人並みの生活を望むが余り、とある富裕層の一家に取り入ることに成功する。そして、相反する二つの家族が複雑に交差した時、思いもしない事態が起きてしまい…。カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞、アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を始め監督賞、脚本賞、外国語映画賞を受賞するなど数々の映画賞を受賞した韓国の奇才ポン・ジュノ監督によるコメディ風味のサスペンス。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

30.ネタバレ 北米の映画館にて英語字幕版を鑑賞。話題の作品ということもあって映画館はほぼ満員。笑ったり、驚いたり、感度のよい観客のみなさんも最後は不思議な静けさに。ポン・ジュノ監督らしい格差社会の「寓話」です。絶対的・絶望的なわかりあえなさを描いたという意味では、監督の達観した「毒」が見事に発揮された一作だと思います。序盤の貧乏一家がどんどん金持ち一家に入り込んでいくプロセスは、それぞれが自分の思考の枠組にいいように考えるプロセスをコメディタッチで描いて、どんどん引き込まれます。大雨の日から一転する物語は、「パラサイト」、モールス信号、臭いなどをメタファーに、これでもかと貧乏一家を追い詰めます。とくに半地下の家が水没するシーン、その後の避難所のシーンは、ちょうど同時期に日本を襲った台風・大雨のニュース映像を思わせ、そこに浮き彫りにされる格差の現実は韓国だけの話ではないのだと痛感しました。韓国映画らしい凄惨なシーンに続くラストは、それでも貧乏一家が見せる人間性の力強さをじんわりと伝えてくれて大満足。大雨のシーンを思えば、来年1月と言わず今すぐに日本で公開してほしいと思います。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 8点(2019-11-07 19:31:23)
👍 2
29.ネタバレ もともと、犯罪を生業とするような家族だったのね。半地下の家族が苦しい貧乏生活のなかで、悩み悩んだあげくに、こういった犯罪行為に染まっていく物語、と勝手に思っていたので、楽しそうに金持ち一家に "寄生" していく様子を、半ば呆気に取られて観ておりました。前半の展開は (不謹慎な) 笑いを交えたコメディタッチ、でも後半は展開が激変して、期待通りのポン・ジュノ節が楽しめます。秘密の地下室に住む男とか、白昼の惨劇などはとにかく正気の沙汰じゃなくて、いかにもポン・ジュノらしい。そして、「殺人の追憶」や「母なる証明」あたりの重苦しい雰囲気はなくて、作りとしては血みどろのブラックコメディ。何となくですが、初期の園子温監督を思い出しました。映画全体としては、とにかく階段や坂が登場します。古今東西に映画においては、富裕層は高台で貧困層ほど低地という描写はセオリーであって、それを意図しただけの高低差かしら? と思っていましたが、もう一つとても重要な役割を担っておりました。それは雨です。アタリマエですが、降りしきる雨が下へ下へと流れていくんです。高台に住む金持ちや半地下の家族だろうが関係なく、彼らが流した血と汗と "臭い" も全て一緒くたに混ざり合って、汚物と一緒に側溝に洗い流していきます。それはまるで、都会 (という格差社会) にこびりついた垢を浄化するように。
タケノコさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-11 17:41:48)
28.ネタバレ 史上最悪とも言われる日韓関係の中にあっても傑作があると聞くと気になって仕方ない。それが韓国産であろうとも…(別段、ポン・ジュノ監督のファンというわけではない)。というわけでちょっくら鑑賞。一言で、やはり面白かった。しかし、思っていた感じとは結構違って驚きもあった。割とコミカルだし、寄生が完了した後はドタバタもしてる。パルムドール=静かな作品というイメージがあったから、こういう作風でも行けちゃうんだなって…。取っつき易く、観る者を楽しませることを忘れない作り。それでいて最後に残る感情はこの映画の凄さを証明する。確かにキム一家は悪いことしてきたし、金持ちパク夫妻にムカッとしたのも事実だ(子供たちは最後まで純粋でいてくれてホッ)。だけどあの惨劇を目の当たりにして、因果応報!などと喜べるはずもない。どうしてこんな事になっちゃったんだ…。そんな虚しさが支配する。最悪の事態を招く前に考える必要がありそうだ。そういう段階に来ているとも思う。
リーム555さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-12 01:34:44)
27.ネタバレ  韓国映画は久々に観たのですが、数年前と比べて、とてつもなく洗練されて極めて完成度の高い作品となってました。
 以前よくあった、泥臭さやグロテスクさも、うまいことするりと見せるなあと感心しきり。

 雨の場面が、わりと日本的に、シャレにならなくてえげつなかった。
 あいかわらずエンタメに社会性を組み込むのがうまい。

 ネットに情報が上がってますが、作中に出てくる韓国の社会的状況とか風物が分かってると、より一層理解が進む感じですね。

 話の仕掛けは、すごい! なるほどー!!! と、かなり衝撃的で面白いんですけど、これ系の先行作はいくつかあるなと思って、技巧的には完璧だけど、ちょっとこう、美しさが足らんかなあ、と感じました。

 あと、「インディアン」ってどうなのか。

 そんなところです。
simさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-16 01:28:57)
26.ネタバレ たぶんスラップスティックコメディなんだと思いますが、笑えない。くすぐりどころはわかるんだけど、笑っていいのかわからない感じ。庭での誕生日のシーンも、あそこにとんでもないものをぶつけたくなる気持ちは分かるが、予定調和でもある。ただ、終幕近く。通常届くとは思えないメッセージを息子に託す父と、息子の決意。こんなとんでもない家族はきっと仲間割れするか、実は擬似家族なんだろうと思いながら見てましたが、最後まで揺るぎなく崩れない家族の信頼関係。そこが物語の核だとは思いませんが、ああ、いいなと思いました。
なたねさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-20 16:20:45)
👍 1
25.ネタバレ おいおい、こんなに簡単に騙されるなよと思いつつ、前半のコメディ部分を乗りきり、怒濤の展開の後半戦へ突入。最後まで楽しく観れました。
階段の上り下りで格差を演出してるとか、他の人が書いてるような細かい演出には気がつかなかったけど、大雨での洪水被害を機に、抑えていた感情が制御できなくなるまでの流れは同情できました。
お父さんのその後に思いを馳せてしまいます。
おとばんさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-25 10:45:20)
24.ネタバレ ◇お金持ち一家に、あっという間に侵入していく半地下一家。コミカルに、期待どおりに。上手く行き過ぎて、どこで綻びが....?と、大嵐とともに不穏な予感...にドキドキしっぱなし。
◇そこから二転三転、ジェットコースターのよう。エンタメ作品として久々に人に勧めたい作品。純粋に面白かった!
◇ラストは、あの結末のための必然性は分かるものの、動機はちょっと弱くて、お金持ち一家に同情してしまった。
◇何よりも、半地下一家の仲の良いこと。韓国は家族の結びつきはこんなに強いのか...日本だったら、息子娘はさっさと家を出てそうなのに。
◇「金持ちはシワを金で伸ばせる」「計画を立てるから、計画どおりにいかない」セリフも印象的でした。
ハクリキコさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-28 01:43:05)
23.ネタバレ 実際のところ前半はかなりありふれた展開なのですが、端折り方が絶妙です。
だれる寸前で痒い所に手が届くかのように次の展開に進んでくれる…これが実に心地よかったです。
あまり詳しくは書けませんが、何より中盤切り替わりのインパクト!
さらには、適度なスリル、適度なちょいエロ、残虐、絶望・・・
このテーマにして”面白い”…そのうえで胸に突き刺さる。
とにかく作り手のうまさにやられました。
午の若丸さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-29 21:26:30)
22.アカデミー賞候補作品ということで鑑賞。
半地下に住む平凡な家族が、どんどん展開していく。
それで良いのか?と思うが応援している自分も居る。
ぐいぐい引き込まれました。

韓国の国内外の問題も少し分かったし、貧富について深く考えるきっかけになりました。
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-30 18:54:16)
21.深~い作品ですわ。
【貧富の差】をこれでもか!と見せつけます。

インターホン越しの家政婦さんが怖かった。。
tonaoさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-08 18:49:13)
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20.前評判が良かったので見に行った。本当に見て良かった。
貧困層と富裕層の描き方、視覚・聴覚・臭覚・触覚・・全て繊細に気を配っている。
監督も役者もカメラマンも全て良い。

映画館の帰りの車中、ラジオでアカデミー賞作品賞となったことを知った。うーん、すごい。
海牛大夫さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-10 16:39:44)
19.アカデミー作品賞取ったということで、時間もあったので観にいった。
なる程、本当によく出来た脚本と言える。ありがちな展開だが、それを上回るものが出てくるし、伏線の張り方もいい感じ。
ただし、終盤が(もちろん重要だが)アレなので万人には勧めにくい。この映画は「凄い」と思うが「好き」にはなれない。
simpleさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-10 19:09:15)
18.韓国の社会事情だからこそ出来た作品だと思います。鑑賞中、ああなるのかな、こうなるのかなと予想したが、全く搦手から
攻められた展開に。ただ最後のストーリー展開が気になる。「コクソン」見た時も思ったが、韓国の○○はもっとしっかりし
たほうがいいのでは?(映画の描写だけの話ですが)
代書屋さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-11 23:23:10)
17.ネタバレ 前半は期待通りの展開で面白かった。後半も様々な要素が入っていて面白かったけど駆け足感があった。家政婦がたずねてこなかったらあのまま平和に暮らせていたのか。そうなると主人公の男の子と金持ちの娘とのラブストーリーという展開か。韓流ドラマっぽくなるけど。
Yoshiさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-12 02:17:32)
16.ネタバレ 9点にしてみたり、7点にしてみたり悩んだ挙句の8点。
前情報入れ過ぎで見てしまい、驚く事は出来なかったが、素直に面白かった。
1歩引いて考えると、これだけの金持ちが、自宅に他人を何人も招き入れるのに
素性の確認もせず、室内に監視カメラも付けないって、どんだけ能天気なのかとも思う。
ストーリーを都合よく進めたいが為の、甘々な設定が多い。
本当に貧乏なら、金持ちに直ぐ見破られてしまうのだが、鈍感なセレブという設定かな?
更に欺いた相手の家で、あんなにハメ外して宴会するとか、緊張感のない犯罪一家。
万引き家族にも似た、浅はかでアンダーグラウンドなアジア家族の描写に、当のアジア人である自分は
ついイライラしてしまう。
それでも、後半のバイオレンス展開からラストまでは、引き込まれてしまった。
情報が無ければ主人公は誰なのかすら間違えそうな脚本がイイ。予想の斜め上の結末に唸ってしまった。
なーんだ、アッサリここで爽やかにエンディングかと思わせておいての、ラストショットで、また唸る。
かつての映画、未来世紀ブラジルを思い出しましたよ。 このラスト良いです。
映像も音楽も、韓国感覚丸出しではなく、落ち着いたもので、欧米の映画ような品格があります。
変な韓国歌謡曲で終わる映画多かったので、その分、今回は新鮮でした。
アカデミー賞を取るに相応しい映画かというと、肯定も否定もない。あの賞自体が以前から
迷走しきりなので、比較された作品の方に要因があるのかも。
今回は、ヘイトは慎みまして、素直に称賛を送りたい。ホント、なかなか面白かったですよ。

あと、お色気シーンが独特です、肌は見せないけど、超エロい。この濡れ場はありそうで無かったかも。
グルコサミンSさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 19:15:40)
15.まさに歴史を変えた一作として永遠に語り継がれるだろう作品。アカデミー作品賞受賞後の日本の報道を見ていて思ったのだが、ちょっと余りにもあっさりし過ぎではないだろうか。確かに松たか子氏の日本人としてのアカデミー初歌唱も素晴らしい事だと思うが、どう考えても本作のアジア映画初作品賞受賞の方がよっぽど重大な事件だ。しかし、その事はほんのちょっとしか報道されない。もし日本映画が取ってたら絶対に今の100倍は報道されているはずである。「我が国の名誉ではないし、お隣韓国の名誉になる事柄だから、余り大々的に報道する事はやめておこう」なんて報道規制されてたりして。だとしたら相当ヤバイしダサい事である。私は常々、映画の力はその国の力、つまり映画=国力だと思っているのだが、まさに今の韓国の底力を見せつけるような面白おかしい作品。とにかくチョヨジョンの美しさだけでも見る価値がある。
rain on meさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-16 18:58:16)
14.ネタバレ 傑作。これでアカデミー賞なのか、という気はするけれど、面白かった。【ネタバレ注意】うん、みんな、なんで谷原章介が出てるのかと思うよね……。それはともかく、今どき、あそこまで成功する人が、(運転手や家政婦はともかく)“名のある美術の先生”を検索もせずに信用してしまうのはどうか、というか“信頼できる人”が家庭教師つながりしかいないとか、夫婦ともども交流範囲が乏しすぎるだろ、という気はしたが、それも細かい話。中盤のアレ以外は、そこまで褒めるような脚本かな、という展開だった気はするけれど、十分に面白かった。でも、まあ、そこまでかな。あと、最後のシーンは「家が買える」ようになるまで待たせる前に普通の暮らしができるようになってるはずだろうから、さすがにとっとと迎えに行けよ、とは思った。
mohnoさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 02:03:32)
13.勢いとリズムがよくて、序盤から終盤まで退屈することなく惹きつけられた。
どこのシーンを思い返してもおもしろい!見応えあり!
へまちさん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-18 20:46:16)
12.突っ込みどころは多々ありますが、すべて許せてしまうくらいの緊張感と可笑しさに引き込まれます。
○○は××だけど映画はイケてます。
ProPaceさん [映画館(字幕)] 8点(2020-06-24 21:23:08)
11.ネタバレ テンポも良くて最後まで見入ってしまった。序盤こそ無茶な設定で強引な展開だと思うが、不思議なことに気にならなくなってくる。むしろ、観終わった後は、社会問題としての風刺を強烈に感じてしまう。予備知識がなく、あの映画ポスター(目線の入った家族写真)の足さえ気づかなかった自分としては、元家政婦が訪ねてきた時からの展開が結構衝撃でした。ピンポン押してモニター越しに話したシーンからの緊張感がすごい。この辺が本当にうまいですね。もう一つ、匂いの使い方は貧富の差をストレートに表現してインパクトがあった。
ラグさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-05 00:21:40)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 112人
平均点数 6.72点
010.89%
110.89%
221.79%
343.57%
421.79%
598.04%
61916.96%
73430.36%
83026.79%
998.04%
1010.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.75点 Review8人
4 音楽評価 7.40点 Review5人
5 感泣評価 5.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ受賞 
脚本賞ポン・ジュノ受賞 
美術賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞(長編国際映画賞)

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
外国語映画賞 受賞 
監督賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 
脚本賞ポン・ジュノ候補(ノミネート) 

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