映画『恋人までの距離(ディスタンス)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

恋人までの距離(ディスタンス)

[コイビトマデノディスタンス]
Before Sunrise
ビデオタイトル : ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)
1995年オーストリアスイス上映時間:105分
平均点:7.47 / 10(Review 157人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリーシリーズものロマンス
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タイトル情報更新(2013-03-02)【ESPERANZA】さん
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監督リチャード・リンクレイター
キャストイーサン・ホーク(男優)ジェシー
ジュリー・デルピー(女優)セリーヌ
アダム・ゴールドバーグ(男優)電車内で寝る男(ノンクレジット)
宮本充ジェシー(日本語吹替)
岡本麻弥セリーヌ(日本語吹替)
脚本リチャード・リンクレイター
音楽フレッド・フリス
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ"ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調BWV1027"他
ヨハン・シュトラウス2世"Wiener Blut"
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン"ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」"
アントニオ・ヴィヴァルディ"ヴァイオリン協奏曲イ短調RV 358"
撮影リー・ダニエル〔撮影〕
製作アン・ウォーカー=マクベイ
グレゴリー・ジェイコブズ〔助監督〕製作補
コロムビア・ピクチャーズ(共同製作)
製作総指揮ジョン・スロス
配給東宝東和
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
パリへ向かう列車の中、セリーヌ(ジュリー・デルピー)は五月蝿い夫婦喧嘩を避けて席を移る。そこで同じように本を読んでいたジェシー(イーサン・ホーク)と眼が合い、何気ない会話の中で意気投合してしまう。ジェシーはウィーンで下車してしまうのだが、どうしてももっとセリーヌと話がしたい。彼はウィーンでの一晩を一緒に過ごして欲しいとセリーヌに切り出す。14時間のラブストーリー。
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3.この映画を観た誰しもは、“美しすぎる一夜”は、美しいままの「思い出」にすべきだと、考えることだろう。
この映画の主人公の男女も、ちゃんとした“大人”なので、一時の“甘美”に溺れることなく、「朝」の訪れとともにちゃんと一旦断ち切って、それぞれの旅路に戻っていく……一応は。

そのまま付き合って、結婚しても、きっとこんなにも幸福な夜は二度と味わえないことはきっと二人共分かっている。
それでも「再会」の約束をせずにはとてもいられなかった。
失望することが分かりきっている選択をすることは、愚かなことなのだろう。
けれど、その愚かで、滑稽な様こそが、「恋愛」であり、結局人間にとって、それ以上に優先されるモチベーションなんて有りはしないのだと思える。

僕自身は現在結婚5年目で、まだまだ酸いも甘いも経験値としては序の口程度だろう。
ただ、もしこの映画の二人のような美しすぎる思い出の夜があったとして、その綺麗なままの思い出を、時に辛辣な現実と比較して、ただただ「今」を悲観することほど不幸なことはないと思う。
そんな一夜を過ごせたならば、その思い出を抱えて、二人、たとえ罵り合い続けてでも共に生きたほうが、やっぱり幸せなのではないかと思える。


見知らぬ外国人夫婦の日常的に繰り広げられているのだろう喧嘩がきっかけで、この映画の二人は出会う。
それは、この二人に向けての何かの暗示なのかもしれない。
それでも、冷静を装った“大人”を理由にただ離れることなんて出来ない。
それが恋愛、それが人間、残酷で、だからこそ眩い。


ふいに出会った愛しい人と、夜通しを歩き通したことによる疲労感と多幸感の中でまどろみに沈んでいくラストシーンのヒロイン。
目覚めた時、彼女は何を思い、どういう人生を歩んでいくのか。

20年前の公開時にこの映画を観たならば、この後の彼らの人生に思いを巡らせつつ、気になってやきもきしたことだろう。
それはそれでこの恋愛映画の醍醐味だったことだろうと思う。

しかし、幸か不幸か、2015年のタイミングで今作を初鑑賞した僕は、彼らの人生をあと映画2作品に渡って確認することができる。
“美しくすぎる一夜”の後、残酷な時の流れを経て、一体二人の何が変わり、何が変わらなかったのか。
それを確かめることは、とても恐ろしくもあるが、やはり楽しみでならない。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-09-29 23:36:23)
2.恋愛映画の中でも特に好きな一本。とはいっても、恋愛映画の中では結構な変わり種で、ほぼ全編主役二人による会話劇。
でもこの会話がいい。ウィーンの街並みを背景にすれば、どんな会話もお洒落に、かつ哲学的に見えてしまうという奇跡が発生してしまう。
本作のこのちょっと気取ったような会話劇を好意的に見れるかどうかが、本作に対する評価の分かれ目になるのだろう。

どうでもいい余談だが、高校生くらいのころに本作を見て、一人で海外旅行してみるっていいなとか、もしかすると、万に一つの確率かもしれないけど、旅先で素敵な女の子との出会いがあるかもなんてアホな期待を抱いたものだ。それで大学生になって、本当にこの映画みたいに、一人で海外旅行に行く事になった。英語はある程度喋れるくらいに勉強した。選んだ街はウィーンではなくロンドンだった。で、素敵な女の子との出会いはあったのか? 残念ながら女の子とは出会わなかったが、宿泊先で中国やポルトガルやオーストラリアから来たあんちゃんたちと出会い、彼らと映画の話で超盛り上がった。そのころ公開していたダークナイトのジョーカーについて、あれはポストモダン的な悪役だ!とか、アナーキー/パンクの文脈で捉えるべき!だとか、そんな馬鹿な会話を夜通ししていたような…。女の子には出会わなかったが、私の拙い英語に付き合ってくれて、お馬鹿な議論もしてくれる素敵なあんちゃんたちとの出会いはあったわけだ。もちろんそれは一期一会。彼らとはその後二度と会っていないし、彼らがいまどうしているのかもわからない。でも一生忘れぬ思い出だ。

外国でいきなり女の子と出会って、一日中会話して、恋に落ちて、そして別れる。
そんな本作を荒唐無稽だとか、或いは非現実的だと斜に見ているそこのあなた。
海外に一人で飛び込んでみたら、意外にこういう展開があなたを待ち受けているかもしれませんぜ。
nakashiさん [DVD(字幕)] 9点(2019-01-03 13:32:14)
👍 1
1.ネタバレ 男の理想を描いたような映画。一つの恋愛のために人生が存在しているかのような感覚が上手く描かれている。セックスが描かれていないのにリアルを感じられる点も良かった。女性を引き付ける英語のセリフはこんな感じなのか。

しかし邦題が酷すぎる笑。なぜそのままに出来ないのか、つけた人の罪は重いぞ。
なすさん [インターネット(字幕)] 9点(2019-12-23 00:07:58)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 157人
平均点数 7.47点
010.64%
100.00%
210.64%
342.55%
485.10%
553.18%
62616.56%
72717.20%
83522.29%
92314.65%
102717.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review12人
2 ストーリー評価 7.23点 Review13人
3 鑑賞後の後味 8.07点 Review14人
4 音楽評価 7.77点 Review9人
5 感泣評価 6.50点 Review6人

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