映画『犬神の悪霊』の口コミ・レビュー

犬神の悪霊

[イヌガミノタタリ]
1977年上映時間:103分
平均点:4.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(1977-06-18)
ホラーオカルト映画
新規登録(2020-11-13)【S&S】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督伊藤俊也
キャスト大和田伸也(男優)加納竜次
泉じゅん(女優)加納麗子
鈴木瑞穂(男優)剣持剛造
小山明子(女優)剣持佐和
室田日出男(男優)垂水隆作
岸田今日子(女優)垂水君代
白石加代子(女優)霊媒(「カラ」に立つ女)
三谷昇(男優)久賀村駐在
小林稔侍(男優)久賀村青年団長
小野進也(男優)西岡(竜次の同僚)
川合伸旺(男優)梶山所長(竜次の上司)
相馬剛三(男優)田辺(久賀村村会議員)
河合絃司(男優)桧垣(久賀村村長)
関山耕司(男優)医者
高月忠(男優)掘削機で死ぬ作業員
久地明(男優)作業員
脚本伊藤俊也
音楽菊池俊輔
撮影仲沢半次郎
企画天尾完次
安斉昭夫
配給東映
美術桑名忠之
振付田中泯(舞踏協力)
録音小松忠之
スポンサーリンク

💬口コミ一覧(5点検索) [全部]

1.ネタバレ いや完成度という意味では、決して褒められたモンじゃない作品なのは確かですよ。ただ、この行き当りばったり感というかチグハグ感というか支離滅裂かげんというものについて、これが何故にこーなったのかを考えるのはホラー愛好者としては中々に面白いことであったりもするのですよね。あと単純に、こんなホラー世界中探しても今作くらいしかないでしょうし、今後こんなのがつくられる可能性も限りなく低いでしょう。その意味では、あくまで珍品としての鑑賞価値というものは今後も衰えることもないものか、とも思ったり。

まず本作、質感としては(現代劇ながら)50~60年代の「怪談」系の邦画ホラー映画の影響を色濃く残すというか、ショック描写その他にしても諸々矢鱈とおどろおどろしいです(正直あまり怖くありません)。同時に妙にややっこしい(その一方でイマイチ繋がりの悪い)展開運びも、我が国古来の怪談ばなしをどこか想起させるというか。落語や講談の世界に残る「怪談」というのを幾つか聴いてみても思いますが、この国のソレの根底にあるのはただ「怨念」なのであって、その怨みつらみに重みを与えるべく、とでもいうか、その手の怪談というのは思いのほか筋が複雑なのですよね(有名な部分というのはごくダイジェスト的に切り抜かれたものだったり、という)。

ド初っ端からウランがどーたらゆってたりちょっと風変わりな作品にも見えますが、根本的な部分は色々と実に古典的で日本的な作品だと思うのですよ。その今作がある種「失敗」している最大の要因は、コッチが恐らく70年代の洋画オカルトホラー(『エクソシスト』とか『オーメン』とか)の影響なのでしょうが、より迫力・凄みのある描写をしこたま入れてやろうという強い目的意識と、それをこの日本的怪談ばなしとどう整合させるかというノウハウの欠如、ということなのでしょうね(その部分について、割かし気合の入った製作だということも完全に裏目に出ていますね)。本作のショック描写というものは所謂ホラーのソレではなく(少なくとも後にJホラーという形で価値あるものとして結実したソレではなく)、なにか別のジャンル(アクションとかカンフーとか任侠ヴァイオレンスとか)のものになってしまっているのですよ(何故か爆発シーンも多かったりとか、ラストのアレとかもそーですし)。結果、スゴくチグハグで統一感の無い作品になってしまっている、ということですね(もちろん、現代のホラーに観られる「人を怖がらせるために必要なノウハウとしての統一感」が無い、という意味です)。

以上、駄文はご容赦願いたいですが、結論です。重ねて本作、珍品枠あるいはホラーのお勉強として観る分には大変参考になる作品かと思います。エロシーンも(中盤までは)結構多いので、普通に観るにも全く無価値、というワケではないですし。
Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 5点(2020-12-30 23:03:18)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 4.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4150.00%
5150.00%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

■ ヘルプ