最初の『ONE CUT OF THE DEAD』にあたる『Z』部分はオリジナル版にかなり忠実だけどテンポ悪くてカメラも(意図した部分以前の基本的なテクニックで)見劣りしてしまうわ。 二幕目の製作に至る部分の見どころは竹原芳子さんの出番が意外に多い!ってところくらいかしら。主演男優がいちいち監督に絡むのクドいし。 いちばん問題なのは三幕目の撮影の裏側部分かしらね。1つ1つのネタの描写がクドいの。ゲロとか下痢とかオリジナルの数倍引っ張るわ。そんなモンでテンポ悪くしてどうすんの?みたいな。監督が現場とコントロールルームを移動する描写を何度も繰り返すのもクドいばかり。 一方で護身術ネタのカナメな「ポン!」が無いので護身術がアクセントとしてちっとも機能してないし、脇のスタッフとキャスト一人一人の扱いが軽くなっているので群像劇としての魅力が薄くなっているわ。