映画『PLAN 75』のいいねされた口コミ・レビュー

PLAN 75

[プランナナジュウゴ]
PLAN 75
2022年フィリピンカタール上映時間:112分
平均点:6.55 / 10(Review 22人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-06-17)
ドラマSF
新規登録(2022-05-30)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-10-25)【かっぱ堰】さん
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監督早川千絵
キャスト倍賞千恵子(女優)角谷ミチ
磯村勇斗(男優)岡部ヒロム
河合優実(女優)成宮瑶子
大方斐紗子(女優)牧稲子
串田和美(男優)藤丸釜足
脚本早川千絵
製作WOWOW(「PLAN 75」製作委員会)
ハピネットファントム・スタジオ(「PLAN 75」製作委員会)
配給ハピネットファントム・スタジオ
あらすじ
少子高齢化が進む将来の日本。75歳以上の国民に安楽死の権利を与える制度「プラン75」が、賛否両論の激しい議論の末に国会で成立する。そんな中、身寄りもなく働きながら独り暮らしを続けている78歳の角谷ミチは、ある日突然勤め先を解雇され、更には住まいも追われることとなってしまう。そして、窮地に陥った彼女は「プラン75」による死の選択へと揺れ動き始めるのだった。本作が長編デビュー作である早川千絵監督が自らの短編作品を長編化。
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💬口コミ一覧(6点検索) [全部]

4.ネタバレ いやあ、何か切ないというか明日は我が身
というか、暗い映像と共に何とも言えない余韻が残りました。
近未来が舞台というけれど、既にヨーロッパのいくつかの国
では安楽死が合法化されており、15年後には人口が1億人を
割ると言われる日本では、大地震と同様にいつ起きてもおか
しくはない内容ではあります。

但し、登場する高齢者は要介護者ではなく自立した生活を
送り働くこともできる人たちである為、今ひとつ悲惨な実態
が伝わってきませんでした。
生き甲斐を見失って生きる気力をなくした高齢者の孤独な生活
が良く描かれてはいるのですが、PLAN75がターゲットにするの
は彼らではないはずです。
また、少ない年金の足しにするべく必死に働く高齢者に若者
の怒りが向くとは考えにくいと思いますし、労働者不足が深
刻化する中では働ける高齢者は貴重だと思います。

この映画が描くべきなのは、寝たきり状態や認知症が進行、
あるいは重篤な病気に罹患して、呼吸活動以外は現役世代
の介護なしではでは自ら行えない高齢な人たちを社会が
どこまで金と労力をかけて延命しなければならないのか、
そんな余力がなくなった時にどうするべきかを問うもの
ではないかと思います。
さすがにそこまで切り込むのはあまりにも露骨でためらいが
あったのでしょうか。

おそらくそういう人たちへの安楽死を政治家が今訴えれば、即
大炎上を起こし政治生命が断たれてしまうでしょうが、近い将来
ヒューマニズムよりも現役世代の生活や国家財政の方を優先せざる
を得ない世論が形成される時代が来ることは不可避ではないかと
思います。

人の命は地球より重い、などという理想が崩壊し、社会を支える
現役世代の生活と社会の重荷でしかない寝たきり高齢者のどちらを
優先するべきかの選択を迫られる時がすぐそこまで迫ってきています。

将来自分が老いて寝たきりとなり、排せつも入浴も一人では出来ず
死を待つばかりになったとしたら尊厳死を選んでしまうかもしれま
せん。
しかし、その場合はこの映画で描かれていた安っぽい方法では
なく、映画「ソイレントグリーン」で描かれたような美しい風景
の映像を見ながら安らかに旅立ちたい、などと願ってしまう今日
この頃です。
キムリンさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-06-21 09:21:55)
👍 1
3.ネタバレ 少子高齢化で社会保障制度が破綻した国家が「PLAN75」という窮余の一策によって問題の解決を図る、というシナリオは、斬新とは言わないまでも近未来SFのひとつのアイディアとして「今の時代だからこそ」生きて来る設定と言えないことはないと思います。ただ、(元の短編作品は未観賞ですが)長編作品としての掘り下げ方はもう少し何かあったのではないかと思えてしまいました。

登場人物は老いも若きも日本人も外国人もそれぞれに悩み疲弊し、眼前に迫る課題に対しての何らか答えを見つけようと煩悶する。やや削ぎ落した感のあるエピソードではあるものの、主演の倍賞さんは勿論のこと出演者の好演に支えられ、重過ぎず軽過ぎず観る者に(一人ひとりの今のライフスタイルや年齢に応じて)現実味をもって迫ってくるものを感じました。倍賞さん演じるところの主人公の最期の選択には、単に尊厳死を否定することだけではなく、それでは老いても生きることにおける希望とは何か、ということを考えさせられました。

にも関わらず何か絵空事のようにも感じてしまう。その理由のひとつには、「PLAN75」が(もし現実化するのであれば)今まさに必要な施策であって、いつだか分からない未来将来の話だとすれば実効性の低い施策にしか思えず(放っておいても近未来には人口ピラミッドは推移するので)、同時に対象年齢の者にとっては、仮令漠然としたものであっても「死」を現実のものとして受け止めてでもいない限り、さして喫緊の課題にはならないだろうと思えてしまうということがあります。

端的に言わせていただくのならば、興味深いけれども今ひとつ我が身のこととは思えず感情移入しにくいということかも知れません。年齢的には十分片足突っ込んでいる私ですが。

真面目に現代の社会問題を捉えた作品であることは間違いないとは思いますが、何か釈然としない思いが残り6点献上に留めたいと思います。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-18 10:12:34)
👍 1
2.ネタバレ 惜しい作品だったと思います。
以下、気になった点を
1:自死による解決・決着を作品内で提示されるのが大嫌いなので、冒頭のシーンが何を指すものであれ、好みではありません。
2:倍賞千恵子さん、まさかのタイミングで取りやめ。誰かの言動をきっかけにするのではなく、隣人がきっかけなの?
3:不正が暗黙の内に了解されるような描き方はいかがなものかと思います。
3-1:おじさんを運び出す行為
3-2:財布にある金銭を抜き出したことを暗示させる描写
4:PLAN75に申し込むと10万円が支給されるのに、申し込みそのものはいつでもキャンセル可能。生活苦等から申し込んだ人に返金を求めるの?

3:は作品全てを台無しにしているとも思います。
3:、4:についてもう少し真面目に考えてほしかったです。
hyamさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-06-02 23:32:46)
👍 1
1.ネタバレ 倍賞千恵子さんが、自らの老いを隠さず自然な演技で引き込まれました。高齢者が長生きし、少子化で子供が増えず医療費が財政を圧迫するような社会を作ったのが政府なら、それならお年寄りには自ら〇を選べる法律を作りましょうと決めるのも政府。
慎ましく暮らして来た人々がただ流されて淘汰されていく姿は、なんだか近い将来現実になりそうで私は観ていて少し苦しくなった。
近未来のお話だと思っていたけれど、「プラン75」以外はリアルタイムのお話なんですね。そこがまたリアル。
例えば子供の医療費のために日本で介護の仕事をする外国人女性。これだって日本人の若者がこの職業には就かないから。労力と賃金があまりに釣り合わない。これも政府の悪政ゆえ。
ミチさんがボウリングでストライクを出した時、周りの若者がハイタッチして来るシーンでは、ミチさんが楽しそうで涙が出て来た。
人は孤独なんだけれど(たとえ家族がいたとしても)、孤独を認識してしまった途端脆くなるし、弱くなる。プラン75を申請し、いよいよその時にカーテンの隙間から同じように〇を迎える人を見てしまい、逃げ出すミチさん。人の最期なんだからもっと気を利かせた設備にするべきだけど、それもやっぱりお役所仕事的で現実味がありました。あれはヒロムのおじさんだったのかな。
まだ頑張れる、生活保護は人様に迷惑がかかる。そんな常識を持った人が苦しむ世の中ではいけない。
若い人に見て欲しい。
milaさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-02-19 00:17:52)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 6.55点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
529.09%
6836.36%
7836.36%
829.09%
900.00%
1014.55%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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