映画『評決』の口コミ・レビュー(2ページ目)

評決

[ヒョウケツ]
The Verdict
1982年上映時間:129分
平均点:7.23 / 10(Review 79人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-03-19)
ドラマサスペンス法廷ものミステリー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-14)【イニシャルK】さん
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監督シドニー・ルメット
助監督バート・ハリス
キャストポール・ニューマン(男優)フランク・ギャルビン弁護士
シャーロット・ランプリング(女優)ローラ・フィッシャー
ジェームズ・メイソン(男優)エド・コンキャノン弁護士
ジャック・ウォーデン(男優)ミッキー・モリッシー
ミロ・オーシャ(男優)ホイル判事
エド・ビンス(男優)ブロフィ司教
リンゼイ・クローズ(女優)ケイトリン看護婦
バート・ハリス(男優)ジミー
ウェズリー・アディ(男優)タウラ―医師
ロクサーヌ・ハート(女優)
ブルース・ウィリス(男優)(ノンクレジット)
トビン・ベル(男優)(ノン・クレジット)
羽佐間道夫フランク・ギャルビン弁護士(日本語吹き替え版【TBS】)
弥永和子ローラ・フィッシャー(日本語吹き替え版【TBS】)
平林尚三エド・コンキャノン弁護士(日本語吹き替え版【TBS】)
大宮悌二ミッキー・モリッシー(日本語吹き替え版【TBS】)
斎藤志郎ミッキー・モリッシー(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
村松康雄ホイル判事(日本語吹き替え版【TBS】)
竹口安芸子(日本語吹き替え版【TBS】)
山口健[声優](日本語吹き替え版【TBS】)
石井敏郎(日本語吹き替え版【TBS】)
亀井三郎(日本語吹き替え版【TBS】)
秋元羊介(日本語吹き替え版【TBS】)
脚本デヴィッド・マメット
音楽ジョニー・マンデル
撮影アンジェイ・バートコウィアク
製作リチャード・D・ザナック
20世紀フォックス
デヴィッド・ブラウン〔製作・1916年生〕
製作総指揮バート・ハリス
配給20世紀フォックス
美術ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr(小道具)
衣装アンナ・ヒル・ジョンストン
編集アンドリュー・モンドシェイン(編集助手)
字幕翻訳戸田奈津子
その他ジョセフ・M・カラッシオロ(ユニット・プロダクション・マネージャー)
あらすじ
エリートであるギャルビンは、事務所の不正を正そうと立ち上がる。。が。。結果全てを失い新聞で係争問題を起こしそうな事故死を調べる酒浸りの毎日。ミッキーに説得され 彼の回してくれた事件をようやく調べ始める。。。4年前に出産で入院した女性が、誤った麻酔処置を施され、それが原因で植物人間になってしまった・・医療ミス事件である。この事件を単なる飲み代稼ぎと考えていたギャルビンであったが、心の底の何かが再び芽生え、廃人となってベットに横たわるデボラ・ケイを訪ねた時から それがある決意に変っていく。
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💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

3.ネタバレ 本作は公開時劇場鑑賞しているのですが、生卵入りビールを飲むポール・ニューマンらしからぬグダグダ飲んだくれ模様以外記憶に残っていません。
お目当てジェームズ・メイソンはベルベットボイスでの見た目上品性根下品なコンキャノンを貫禄たっぷりに好演。ただ、彼にとっては通常運転の演技でオスカー受賞ならずも渋々ながら納得でした。
ポール・ニューマンはオスカー受賞すべきでした。
人々の手助けを成す「師」「士」の付く職業での正義感。それの為に落ちぶれてそれに目覚めての一念発起も依頼人を置き去りにした独り善がりでとどのつまりに陪審員の情に訴える有り様。そしてラストの電話越しの無言会話。それぞれの内面が滲み出る絶品演技に魅入りました。また、随所に見られた見事なカメラワークでの演出も素晴らしい。
ナチスものの判事のような度が過ぎる描写に怒りよりも現実味を感じない点が残念でした。

来年元日鑑賞作も決まっており、それまでの新たな作品・人物・レビューと出会いたいと願うところです。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2021-01-01 02:46:27)
👍 2
2.ネタバレ ラストシーンの秀逸さゆえ、他の凡百の法廷映画とは一線を画す作品になっていますね。欲を言えば、敵役J・メイスンとガップリ四つに組んだ丁々発止的攻防が、法廷内でもっと大掛かりに繰り広げられるのかと思いきや、意外にあっさり片が付いてしまったのが少々惜しまれる。メイスン自身、彼らしい演技のしどころがなく困っているようなもったいない役どころ。うーん・・・、でも「ハスラー2」なんかより、こっちでアカデミー賞獲得した方が、ニューマン自身も絶対嬉しかっただろうに・・・。「熱いトタン屋根」「ハスラー」「暴力脱獄」あたりの、ギラついてた若かりし頃はともかく、銀髪のオッサンになってもこんなカッコいいオーラを放ってたスターって、なかなかいるもんじゃない。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2023-08-13 21:41:06)
1.ネタバレ 第55回アカデミー賞で、この映画「評決」は、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞にノミネートされていましたが、何一つ受賞出来ませんでした。

特に、過去5回も主演男優賞にノミネートされながら、一度も受賞した事のないポール・ニューマンが、今回はきっと受賞するだろうとの下馬評が高かったのに、その力演も空しく、「ガンジー」で一世一代の名演技を披露したベン・キングスレーに敗れ去りました。

ポール・ニューマンが主演するこの「評決」を、オスカーが無視した背景として、彼が人権擁護に積極的な民主党員であり、1968年には同党のコネティカット州の代表に選ばれ、当時のカーター大統領の時代には国連軍縮特別総会の米国代表候補にされたという、反戦運動家としての政治的キャリアが災いしたとも言われています。

「核問題は全ての事より大切なんだ。非合法移民、インフレ、失業、レイオフの問題よりもだ。だって核の問題で読み違いをおかしたら、他の問題など吹き飛んでしまう」と、ある雑誌のインタビューに答えて、自分の政治的な信条をはっきりと表明するような彼は、華やかで、当時の保守的なハリウッドのアカデミー賞の会員にソッポを向かれ、アメリカ国内の既成の権力に対して反抗的な内容の「評決」が、同じ性格のコスタ・ガブラス監督、ジャック・レモン主演の「ミッシング」と同じ冷遇を受けたのは、アカデミー賞の限界を示すものだと言えるのかも知れません。

この映画「評決」は、陪審制下の"法廷もの"であり、また"医療ミス"を題材にした、弁護士出身のジョン・リードの原作の映画化作品です。

かつてはエリート弁護士でしたが、陪審員を買収した上司を内部告発しようとして失脚した、負け犬でアル中で女にも弱い弁護士のギャルヴィン(ポール・ニューマン)を立ち直らせたものは何なのか?

落魄したうつろな自分をそこに見るような、生命維持装置に繋がれた悲惨な患者の姿なのか?
真実を追求しようとせず、金だけで解決しようとする安易な法曹界への反発なのか?
支配階級であるWASPへの憎悪なのか?
それとも謎の女ローラ(シャーロット・ランプリング)への愛情なのか? --------。

この映画は、自らを失っていた弁護士ギャルヴィンの"人間としての自己回復、魂の再生のドラマ"を静かに、しかし、熱く描いていくのです。

酒と人いきれにすえたような暗いパブ、その片隅で弾けるピンボールの虚しい響き、悲惨な状態で長期療養病院に横たわる植物人間と化した患者の姿、厚味のある色調のボストンの街並み、寒々しい法律事務所の雑然とした室内、重々しく緊張感に満ちた法廷----、これらを静かに、厳しく映していくポーランド生まれのアンドレイ・バートユウィアクのカメラには深い情感があり、デービッド・マメットの脚本には濃密な味わいがあります。

監督のニューヨーク派の名匠シドニー・ルメットは、「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」「ネットワーク」で三度もアカデミー賞の監督賞の候補になりましたが、受賞しないままです。

ギャルヴィンの相棒に扮するジャック・ウォーデン、ギャルヴィンの法廷での強敵となる、被告側の弁護士コンキャノン役の名優ジェームズ・メイスンの演技は、共に白熱した演技を示しています。

そして、コンキャノンのスパイとして、ギャルヴィンを誘惑するローラを演じるシャーロット・ランプリングは、「愛の嵐」以上に神秘的な妖しい魅力を発散させています。
挫けそうになるギャルヴィンを叱咤する彼女の姿には、スパイではなく本当の愛がのぞいているように感じます。

この映画のラストで彼女がベッドからかける電話、それを取り上げようとしないギャルヴィンの思いは、複雑で切ない余情を感じさせてくれます。

法廷のシーンで自己の人間としての復権を賭け、絶望的に不利な状況の中で、ギャルヴィンが陪審員に向かって静かに訴えかける言葉------。

「正義を与えるためではなく、正義を我がものにする機会を与えるために法廷があるのです」

「法とは、法律書でもなければ、法律専門家でもなく、法廷でもありません。そういうものは、正しくありたいという私たちの願望のただの象徴にすぎないのです」

「金持ちは常に勝ち、貧しい者は無力。正義はあるのか? 私たちは自分の信念を疑い、法律を疑う。しかし正義を信じようとするなら、自分を信じることです。正義は、私たちの心の中にあるのです。あなたが今感じていることこそ正義なのです。」
dreamerさん [DVD(字幕)] 8点(2023-08-28 08:36:07)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 79人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
311.27%
400.00%
5810.13%
61215.19%
72329.11%
82329.11%
9911.39%
1033.80%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.80点 Review5人
2 ストーリー評価 7.75点 Review8人
3 鑑賞後の後味 8.44点 Review9人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 8.50点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

1982年 55回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ポール・ニューマン候補(ノミネート) 
助演男優賞ジェームズ・メイソン候補(ノミネート) 
監督賞シドニー・ルメット候補(ノミネート) 
脚色賞デヴィッド・マメット候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1982年 40回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ポール・ニューマン候補(ノミネート) 
助演男優賞ジェームズ・メイソン候補(ノミネート) 
監督賞シドニー・ルメット候補(ノミネート) 
脚本賞デヴィッド・マメット候補(ノミネート) 

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