13.ネタバレ バスケをやっている沖縄の姪たちが「絶対に映画館で見て!」とずっと言っていた『THE FIRST SLAM DUNK』。連載&単行本でストーリーも登場人物も名台詞もある程度わかっているものの、大ファンというわけではない。公開からすでに6ヶ月経っていたが、近所でレイトショーをやっていたので、平日フラッと行って鑑賞。まず、オープニングがカッコイイのなんの。ペン書きで5人が描かれ(ゴリが真ん中なのがポイント!)、まるで命が吹き込まれたかのように5人に色がつく。いやぁ、30年の時を超えマンガがそのまま動き出した!という高揚感。ココだけでも姪の言う通り映画館で見た甲斐がある。そして、映画の主役が宮城リョータでビックリ!彼が沖縄出身設定になっており、生い立ちが差し込まれ、沖縄の風景を含めて楽しめた。リョータのコメディ要素が薄いのがちょっと残念だけど、マンガのときからリョータ好きの私としては大満足。CGアニメーションのクオリティの高さのおかげで、ヤマオウ戦も結末がわかっているのにえらくドキドキできた。気がつけば自分で驚くほど泣いていた。。。
8.スラムダンクのドンピシャ世代です。マイケル・ジョーダンと宮城リョータに憧れる中高バスケ部野郎でした。映画が始まった瞬間にあの頃に戻る感覚というか、まさか、こんな歳を重ねてまたスラムダンクに興奮する日が来るなんて!スラムダンクを知らずともこの映像は素晴らしい体験になると思います。本当に漫画がそのまま動いてるかのような表現は凄すぎるし、バスケ経験者なら尚更この動き!この感じ!って絶対なるはず。よくあの試合を遜色なく映像で動かせたなと驚嘆しました。井上雄彦が漫画で描く人物描写は人間以上に人間らしく感じ、豪快であり繊細であり、色っぽくもあり時にお茶目だったりする。監督としてガッツリ参加された事、スタッフの方々の井上先生へのリスペクトが、それらを映像表現として見事に昇華され、素晴らしい作品に繋がったんだなと思います。最初はリョータが軸のストーリーなん!?と思ったけど、試合と回想で丁寧に緩急をつけ、納得の構成でした。井上監督はスラムダンク連載後に、小学校6年のリョータが主役の「ピアス」という短編を描いており、沖縄の海が舞台だったことが、今回の映画を見て繋がってきます。宮城という名前は本当に沖縄に多い名前ですし、ちゃんとその頃からストーリーの構想があったんだと。リョータの過去と山王戦の映像化を、この映画のために温めていたかのように思えます。映画のHPに、井上監督や関係者のインタビューが載っています。特にプロデューサー松井俊之さんのインタビューをぜひ見てください。それと映画をもっと知れる本『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』もおすすめです。井上監督のロングインタビューで語る数々のエピソードや心情は必見。「ピアス」も収録されています。商業的な成功ももちろん大切なこと。だけど、まずは人々の思いから始まっていて、その純度の高さがこれだけの映画を産み出したんだとわかります。長い年月をかけて制作してくださったみなさんに本当に感謝します。
2.ネタバレ SLAM DUNKはジャンプ連載開始から最終回までリアルタイムに追いかけた思い入れのあるマンガ。一方アニメは自分の中でアニメを見ていない時期とちょうど重なっていたので劇場版含め全く見ていない。なので声優の変更が話題になっても何も感じなかったし、見終わったあと声優に関して違和感は全くなかった。マンガがアニメ化されるとき原作者はよく「アニメになるということは自分の手を離れるということなので好きなように作ってもらってかまわない。どうなるのか楽しみ」と言う。この言葉に嘘はないと思う。けれど一方で自分の思い通りに作りたいという想いもあるはず。今回原作者の井上雄彦が監督と脚本を引き受けたのは、インタビューによるとプロデューサーの熱意に押されてということのようだが、自分自身で納得のいくものを作りたいという気持ちがあったからだと思う。自身の関わらないアニメは自分の手を離れているので、新たなアニメを作ろうということだと思う。それは原作の最終盤の山王戦を題材にしているにもかかわらずタイトルに"THE FIRST"と付けたり、アニメでも使われた連載時のロゴを使わなかったりという点からもわかる。そんな井上監督が目指したのは原作を「映画的に」再現するということだと思う。見た方なら共感していただけると思うが原作の持つスピード感・息詰まる緊張感が完璧に表現されている。特に原作ではセリフがないことでもそれらを表現していたが、映画でも一切のSEやBGMなしでそれを実現している。また、原作では宮城リョータ以外の主要メンバーは過去のエピソードが効果的に挿入されていたが、宮城リョータのエピソードはなかったと記憶している。今回はそれを補完した形になっているのも新しい試みでいいと思う。長々と書いたが結論は「原作のファンなら満足すること間違いなし!」
1.あー…今朝、うん。起きた時から少し身体の調子が悪かったー…。なので、いい感想になってるかどうかは分からない。もう一回観るなら…アレだ。気分が好い時に観たら感想が変わると思うけど。さて、観てきた!本当は「マッドゴッド」にするか迷ったけど、今日は時間のタイミングが合わない感じ。なので、コレにしたんだわ。――THE FIRST SLAM DUNKなんか周囲(マニアさんら)が色々と煩い感じだったけど、俺はコミック準拠モノなので、アニメは全く観てないんだな。んで、ストーリーっつーか…ネタバレには気を付けたいけど…コミック読んでるんだったらキャラの着眼点以外は、あまり関係ない気もする。上映前に、過去からのアニメファンが騒いでたのが「声優の変更」だったけど、俺はアニメを観てないので全然、なぁぁぁぁぁぁぁんとも思わなかったし…監督であり、作者の井上雄彦先生の意図した事は何となくだが、理解できる。多分だが…実写映画っぽくしたかったんじゃないかなーと思うんだ。要は、キャラの声がアニメに準拠してなかったので、実写映画を観てるような感じを受けた。ともあれ、愛の力は凄いもんなー…マジで。アニメ版のスラムダンクに「愛を持ってる人」は悔しかったかもだけど…ずーっと「アニメの●●さんが~!」とか「だよね~」って言い合ってた女子2名が居たが、終わった後で「これはこれで良かったね」と言ってて(俺は全然無関係なのに)少し嬉しくなったな。クリエイターの意図が組み込まれたようで、さ…。さて、SLAM DUNKだ。もう一回観るかどうかは迷うけど、ずっと観てる間は胸がワクワクした作品だった。漫画で読んでるから、作品の情報が頭の中に入ってるけど、この映画からスタートした人だったら、どういう感想になるんだろう?そこも気になるけど、全体的にカラーが沈んでるのも、少し(俺的に)勿体ないなーと思った。やっぱりキャラの服装じゃなく…景色だけで春夏秋冬を表現出来てたらいいなーと思う。しかし、キャラの心理や表情は流石だ。漫画連載の時から、井上雄彦先生には想ってたけど…絵の上達速度や、場面やキャラの表現力はやっぱり半端じゃないね。才能と努力が見事に連結してるんだろう、きっと。世の中ってのは「見本」は嫌って程にある。けど、その「見本」をみんなで知らん振り。勿体ないね、マジで。特に――俺に。