映画『M3GAN ミーガン』の口コミ・レビュー

M3GAN ミーガン

[ミーガン]
M3GAN
2023年上映時間:102分
平均点:6.52 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-06-09)
ドラマホラーサスペンスミステリー
新規登録(2023-05-29)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2025-05-20)【タコ太(ぺいぺい)】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジェラルド・ジョンストン
キャストアリソン・ウィリアムズ(女優)ジェマ
原作ジェームズ・ワン
製作ジェイソン・ブラム〔製作〕
ジェームズ・ワン
ブラムハウス・プロダクションズ
配給東宝東和
あらすじ
楽しいはずの一家3人でのスキー旅行の途中、突然の交通事故で両親を失ってしまったケイディは、おもちゃ会社の開発技術者である叔母のジェマに引き取られる。子育て経験もなく、新製品の開発に追われて余裕のないジェマは、試作品であるAI搭載の人形「M3GAN(ミーガン)」を何があってもケイディを守るようプログラムし、最高の友だちとして彼女に与えるのだったが、あまりに優れた性能により「ミーガン」はジェマの想像を超えた行動に走るのだった。超高性能AIが引き起こす惨劇を描いたSFホラー。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧(8点検索) [全部]

4.多くの子どもは、幼少期に人形を話し相手として自我を育てる。そしてある時は、孤独を感じる子どもたちを癒す存在にもなるだろう。
ただしそれは、“何も話さない人形”を通じて、自分自身を投影し、「自分」という存在を知っていく過程で成立するものなのだと思う。
そんな子どもの成長における普遍的な事象を根底に置き、生み出されたホラー映画が、スリリングであると同時にエンターテインメント性に優れた「怪作」に仕上がっていた。

ホラー映画はとても苦手なのだけれど、本作のキービジュアルやイントロダクションから醸し出される妙な魅力に惹かれて鑑賞。想像通り、私にとってはちょうどいい恐怖感と、SF的要素を踏まえた危機感と緊張感、そして“ミーガン”というキャラクター孕む“悪魔的魅惑”が見事に融合して、特異なエンタメ作品として成立していたと思う。

私自身の生活の中には少なからず“AI”は浸透し、必要不可欠なものになりつつある。
Alexaに自室の照明を点けてもらい、仕事の諸々の文章作成にはChatGPTを多用している。今まさに書き綴っている映画鑑賞のレビュー文章を、ライター視点で読んでもらい感想を聞いて調整することも日課となっている。
そんな“AI”の発展期が、SF映画の世界ではなく現実の中で展開している今の子どもたちにとっては、その存在がより一層身近で、常識的なものになることは明らかだろう。

この映画世界の中で、不慮の事故の両親を同時に失ってしまった少女・ケイディが、最新の高性能AIを搭載した人形を心の拠り所とし、守られ、次第に依存していく過程は、とても説得力があった。
そして、高性能過ぎるあまりAI人形自体も、守るべき相手である少女と「共依存」の関係となっていくことが、興味深かった。
AIが進化し、人間のようになっていくということは、すなわちそういった人間の心のなかで生じる精神的な病理すらも、想定外の“エラー”として発生し得るということだ。
そういったSF的な観点を踏まえた危機意識が、奇異な題材でありながらも、しっかりと芯を食ったストーリーテリングを構築していたと思う。

その一方で本作は、ホラー映画史における新たなポップアイコンとして残り続けるだろうと確信する。
その理由は明らかで、“ミーガン”という人形のキャラクター造形が、あらゆる側面において悪魔的な魅力を放ち、映画内外の人間たちを魅了しているからに他ならない。
美貌と不気味さのちょうど分岐点を捉えた“彼女”のビジュアルがまず良い。一目で「なんか怖い」と感じさせつつも、完璧な美少女像には、趣向性を超越した魅惑が充満している。
そんな不気味なまでに美しい少女人形が、明晰な言語表現と、恐ろしいまでの人心掌握術を駆使して、コントロールしていたはずの人間たちを逆に支配していく様には、単純な恐怖感を越えて、「畏怖」すら感じた。
もっと完璧に人間の少女を模した人形の造形は容易だったはずだが、奇怪なダンス描写やぎょろりとした目線の動きなど、「人形」という媒体が元来持っている“おぞましさ”を最大限に活かしたキャラクター造形が見事だったと思える。

クライマックスでは、“ミーガン”の「破壊」を願いハラハラしながら見届けながらも、「絶対に復活するだろうな……いや絶対に復活してほしい──」というアンビバレントな思いに気づいた。
ホラー映画嫌いの自分にそう感じさせるのだから、続編の製作は勿論、今後のシリーズ化も必至だろう。

“ミーガン”のキャラクター像には、ホラー映画史のポップアイコンの“先輩”である“チャッキー”を彷彿させることは言わずもがな。クライマックスの各シーンにおいては、「ターミネーター」や「エクソシスト」「シャイニング」をはじめとする数々のホラー映画のオマージュも散りばめられ、映画ファンとしても楽しかった。
これから“彼女”が、ポップアイコンとしてどのように成長し、人間たちに恐怖と混乱をもたらし続けるのか、大いに期待したい。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-29 10:20:23)★《更新》★
3.ネタバレ 彼女の名は、ミーガン。最新の学習型AIを搭載したアンドロイド型玩具だ。9歳の少女の姿をした彼女は、自ら思考しほぼ自立して行動できるもはや人間とほとんど変わらない存在だった――。交通事故で両親を亡くし哀しみの底に沈んでいた少女ケイティ。一人ぼっちになってしまった彼女は、玩具メーカーに勤める伯母ジェマに引き取られることに。だが、両親を亡くしてしまったショックから、ケイティは誰にも心を開かずいつも一人で過ごしていた。どう接していいのか分からないジェマは、まだ試作段階であったミーガンを家に持ち帰り、ケイティに与えるのだった。自分の傷ついた心に寄り添ってくれるかのようなミーガンの優しい言葉や気遣いに、瞬く間に心を開くケイティ。ご飯を食べる時も遊ぶ時も常に一緒のもはや大の親友同士と言ってもいい関係を築いてゆく2人。だが、まだ誰も知らない。ミーガンは自ら学習し思考する機能により、徐々にその一途な愛情を暴走させてしまうことを……。巷で何かと話題になっていた本作、これが期待通りの面白さで自分は大満足でした!何が良いかって、もちろんミーガンのあまりにキャラ立ちしまくった唯一無二の造形美。おめめぱっちりのふさふさ金髪美少女なのに、どこか人をいや~~~な気持ちにさせるとこなんかもうサイコー!彼女が喋ったり微笑んだりするだけで、なんか物凄く不安になってくる。本物の人形が動いてるかのようなこのぎこちない動きは全部CGなのかなと思ってメイキングを見てみたら、なんと何十体もの様々なミーガンを用意して何人もの人形師が動かしていたとのこと。いやー、この絶妙な気持ち悪さはやはりこんなアナログな手法から来てるんですね。ミーガンが意地悪な男の子の耳を引きちぎったり、隣の嫌がらせおばさんを高圧洗浄機でむちゃくちゃにするシーンは斬新過ぎて「ひえぇぇ」と変な声が出ちゃったし。そしてミーガンの全身が映るシーンは、実際の少女が人形のお面を被って演じていたそうで。ネットで話題となったあのクネクネダンスはこのプロ級のテクを持った子役が実際に踊ったらしいですね。あのシーンはしばらく脳裏に焼きつくくらい強烈なインパクト!いやー、あそこだけでご飯何杯でもいけます。ただ惜しいのは、全体的に演出が大人しめで優等生にすぎること。エンタメなんだからクライマックスはもっとやり過ぎってくらいぶっ飛んだ展開にして欲しかった気がしなくもない。そこいらへんが少々物足りなくもありましたが、それでも充分面白かったです!とにかくミーガンのキャラが強烈過ぎてこれはもう続編決定ですね!以下、本作を観て思い出したどーでいい余談。以前とあるアダルトショップに行ってみたら、奥の方の暗がりのショーケースに一体ウン十万もする超リアルな少女型ラブドールが置いてあって、心底ビックリしました。人形も怖かったけど、これを買う人の方がよっぽど怖いわって後で思った記憶が…(笑)。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2024-09-14 19:29:31)
2.うん、面白かった、あっという間の100分。
ミーガンがあまりにも可愛いカッコイイので見ているうちに頭がおかしくなってくる。
ホラーでなく自分の中ではダーティーヒーローになってしまった。
最終バトルのワンシーン、リングへのオマージュあったかも?
血とか苦手な人いなければ家族でワイワイ見れる作品だと思います。8点!
masaovさん [インターネット(字幕)] 8点(2024-06-25 02:02:28)
1.ネタバレ プロットそのものとしては少なからず既視感のある、ホラーと言うよりエンタメ色の強いSFサスペンスですね。

ミーガン誕生までの流れは、SF的には荒唐無稽と言いますかご都合主義が過ぎる気がします。いっそのことミーガンありきの設定でも良かったのかも。試作失敗だとか既製品の廉価版開発の遅れだとかのエピソード抜きで、会社に秘密で3人の技術者が極秘開発していた超高性能AI搭載ロボットがありまして、みたいに。それだと薄すぎるかなぁ?

でも、両親を失った幼女の悲しみ、救いを求める心、そして擬人化した「物」への依存というメンタル的な流れは丁寧に語られていると思いますし、何だかんだ言って(個人的には)「嫌な女」っぽく表現されていた叔母が、姪の心の移ろいによって本当に大切なものを見つけて行くあたりは、薄くはあるものの良質なヒューマンドラマであるとも思えます。

終盤までは「何だよ大人たちはどいつもこいつもクズじゃないか!悪ガキもざまーみろ。ミーガン頑張れ!」みたいに作品世界に入りつつ、終盤には「ミーガンはヤバイよ。頑張れブルース!」みたいになっている。結構感情移入してしまいました。

ネットワークを通じてスマートスピーカーに移り住んだミーガンの「心」は、既にケイディを守るというミッションを離れ完全に「人間憎し」へと変化しているのでしょうか?それとも更に進化し「感情」を手に入れているのでしょうか?続編が気になります。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 12:43:59)
👍 2
スポンサーリンク
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.52点
000.00%
100.00%
200.00%
313.03%
413.03%
526.06%
61133.33%
71339.39%
8412.12%
913.03%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

■ ヘルプ