映画『バービー(2023)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

バービー(2023)

[バービー]
Barbie
2023年上映時間:114分
平均点:6.30 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-08-11)
ドラマコメディファンタジー青春もの
新規登録(2023-06-27)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2025-01-09)【TERU】さん
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監督グレタ・ガーウィグ
キャストマーゴット・ロビー(女優)バービー
ライアン・ゴズリング(男優)ケン
ケイト・マッキノン(女優)へんてこバービー
アレクサンドラ・シップ(女優)売れっ子作家バービー
ジョン・シナ(男優)ケン
キングズリー・ベン=アディル(男優)ケン
アメリカ・フェレーラ(女優)グロリア
マイケル・セラ(男優)アラン
ウィル・フェレル(男優)マテル社CEO
ヘレン・ミレンナレーター
高畑充希バービー(日本語吹き替え版)
武内駿輔ケン(日本語吹き替え版)
朴璐美へんてこバービー(日本語吹き替え版)
斎賀みつき大統領バービー(日本語吹き替え版)
沢城みゆき売れっ子作家バービー(日本語吹き替え版)
坂本真綾ノーベル物理学賞受賞バービー(日本語吹き替え版)
諏訪部順一ケン(日本語吹き替え版)
小野大輔ケン(日本語吹き替え版)
置鮎龍太郎ケン(日本語吹き替え版)
下野紘アラン(日本語吹き替え版)
本田貴子グロリア(日本語吹き替え版)
内田直哉マテル社CEO(日本語吹き替え版)
早見沙織サーシャ(日本語吹き替え版)
榊原良子ナレーター(日本語吹き替え版)
脚本グレタ・ガーウィグ
ノア・バームバック
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影ロドリゴ・プリエト
製作マーゴット・ロビー
配給ワーナー・ブラザース
美術サラ・グリーンウッド
衣装ジャクリーン・デュラン
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💬口コミ一覧

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3.小学6年生の娘はブルーやグリーンが好き。小学3年生の息子はピンクやイエローが好き。 自分の好きな“色”に対して、子どもたちが違和感を持つことはないし、親の僕自身も好きな色を選べば良いと心から思うけれど、一方で、こうやって敢えて言葉にすること自体が、僕自身が古い価値観を抜け出しきれていない証明なのだろうとも思う。  ただ、時代の変遷とともに移り変わり様変わりする価値観そのものを「古い!」と言って一概に否定したり、拒否したりすることは容易なことだけれど、あまり意味のないことだとも思う。 なぜなら、一つ一つの価値観には、それぞれの時代や環境において、何かしらの「意味」と「役割」を持っていただろうから。 本作の主題である“バービー人形”は、その顕著な事例であり、価値観という概念を象徴するものだったのだと思えた。  それまで少女たちの“ままごと”の子守相手に過ぎなかった人形が、バービー人形の登場により、夢や理想を投影する存在となった意味。 そして、少女(=女性)たちに、“定番”の夢と理想を与えて、“現実”から目を背けたかった意図。 なぜ少女たちは、金髪の白人人形に自らの夢を投影したのか、なぜ女性たちは非現実の世界に逃げ込まなければならなかったのか。 そこには、「功罪」が等しく存在していて、一方的な否定も肯定もできないと思う。  時代の変化、社会の変化に伴い、価値観の象徴であるバービー人形の存在意義そのものが問われることは必然だろう。 ただし、だからといってそれまでの価値観をそっくりそのまま“反転”できるかというと、無論そうではない。 「時代が変わった」「価値観が変わった」とただ声高に叫んで、バービーたちの女性社会を、ケンたちの男性社会に逆転させてみたところで、本末転倒で結局何も変わらないということ。  本作の最も素晴らしいところは、そういったこの世界の“価値観”の今現在の有り様に対して、極めてフラットな視点に立ち、そのことを偏った価値観の象徴であった“定番バービー人形”の変化の中で顕わにし、笑い飛ばしていることだ。 “定番”であり、世界の女性たちの夢と理想の権化であると信じていた“彼女”が、いつの間にか古臭い旧時代の女性像の象徴であると突きつけられるシーンは、つまるところ、今この瞬間に是とされている価値観すら常に変容していくものだということを物語っていると思えた。   いつからか世界は「完璧」を求めすぎている。 それは決して皆が一様に完璧な自分になりたいわけではなく、完璧でなければ許容されない現代社会の風潮に振り回されているからだろう。 そして、その“風潮”自体にも、必ずしも真っ当な信念があるわけではなく、ただ耳障りのいい“トレンド”に過ぎないことが、この世界の悶々とした息苦しさに繋がっているように思える。  本作は、ピンク一色のイカれた世界観の中で、浅はかな見識や無責任な正義感によって、“ポリコレ”や“ジェンダーレス”という言葉の嵐に振り回される現代社会に対する痛烈な批評性と風刺に満ち溢れていた。 “バービー人形”の中に、今この瞬間の世界で描き出すべきテーマの本質を見出し、映画化を実現し、この狂気的な映画世界の中で終始“バービー”としての存在感を貫き通したマーゴット・ロビーが、映画人として、女優として、そして一人の現代人として、本当に素晴らしい。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2023-08-20 11:14:45)
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2.ネタバレ 米公式Twitter(現X)のやらかしで違う意味で有名になってしまった作品ですが普通に面白かったです。グレタ・ガーウィグの作品が好きというのもあるでしょうが。 バービーランドの非現実的な描写はあまり気にならずに「現実世界」とのうまい描き分けがなされていたし、序盤にケンが感じていることやバービーランドでの男の扱いも「でもこれって現実世界での女性も同じだよね」という感じで嫌味などなく自然な感じでした。 社会での女性の地位と女性進出というテーマですが「結局男って女の子にチヤホヤされたくて格好つけてバカな生き物なんよねw」という点を見事についてる点や「仕切るのって全然楽しくない(でも見栄っ張りだからしないといけない)」っていう男の8割方にグサグサ刺さるセリフがあって「それなーw」という感じでした。 でもちゃんと非現実の世界でも「変化」を許容できるようになる展開や自分らしさとか関係なくて自分は自分ということを言っていてフェミニズム云々とか抜きにちゃんとそうした点を描いていて良かったですし、何より散々いいこと言っておいてラストよっぽど前を向いた感動の話を用意してるんだろうなーと思わせておいて「婦人科に来ました!」で、「そう来るかw」と思い、最後まで皮肉が利いてるぜ!と思わずにはいられませんでした。
クリムゾン・キングさん [映画館(吹替)] 7点(2023-08-13 21:40:08)
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1.  今日は、初日なので観てきた。  ――バービー(2023年)吹き替え版  前情報は殆どない感じだったので…ある意味ベスト・コンディション。 だが、悲しい事に客があまり居らず、1/3程度しか入っていない…若干劇場ごとに誤差があるのかな? そして親子づれが居たんだが、小学4~5年生くらいの女の子が「大人ばっかりだね~」と、席に座ろうとする俺を見ながら言い放ってて、少し恥ずかしい気持ちになった次第。 オトナを虐めんな。笑  そして、例によってネタバレ厳禁。 まず、俺は「マテル社」のバービー人形は全然詳しくない。 それを念頭に置いて貰ってになるんだが…いや、確かにこの映画って攻めてると思う。 作り手の気持ちっつーか、テーマも含めて。  ただ、このテーマってのが若干”難解”だろうと思う。 難しいって意味じゃなく…いわゆる”テーマを心の何処に置くのか?が難解”だ。 人によっては、ザックザクとハートにぶっ刺さるだろうし、そうじゃない人間にとっては「はぁ?」って感じの肩透かしになるだろう。 何でもアメリカでは、かなぁぁぁぁぁり受けた内容らしいが日本ではどうだろうか? んぅ~…俺は色々と考え過ぎて、観ながらも思考がグラングランに揺れ捲った。  価値観って言うか…うぅぅ~~~ん。  過去と未来の価値観、男と女の価値観…もうフェミニズムの交差が壮絶でTwitterでの論争を観てる気分になって来る。 更にはジェンダー系の問題も(勝手に)俺の脳裏に出てきたりして、もう何か「触れたくない映画なんかな…コレ。」とか意気消沈もしてしまった。 正直、俺自身がこの辺の情報を、まだ自分に固定化が出来てないっつーか… フェミニズムの問題も、ジェンダーについても「これをされたら嫌だな…」くらいしか考えてないので、余計に考えがグラングランになってしまう。 そして、ここで答えは書けないけど「それぞれの希望する世界観」についても、どれが自分に合うだろう?なんて考えるから余計に脳が揺れる。  ――女性の自立か? ――男性が主軸となる世界か? ――更には新しい道か?  その距離感のベストなんかも考えたが…色々と迷う。 だって人其々の好みだし、その理想系って自分で決めるのは非常に困難だ…ある意味で教育の指導と似てるなーなんて思いつつ…人は、男・女のどっちであれ、所詮は「自分の事しか分からない事もある」だろうから。 いや、過去の仕事なんかも想い出して来たぞ……嫌な思い出もあるから忘れてたけど。  ただ――アレだ。  揺れなかったのは「マーゴット・ロビー」のキュートさ…だけ。 特にTwitterで騒がれていたキノコ雲の事は(本作の中では)描かれて無かったしね。 あ、バービーのボーイフレンドの「ケン」ってブレードランナー 2049のライアン・ゴズリングなんだね…うん、いい演技してたわ。  ともあれ、子供向けのコーティングをしてるが、バリバリのオトナ用の映画だった。 近くに居た子供が余りにも退屈なのか、ペットボトルを指で押さえてパッコンッパッコンッ!って音を立てて時間を凌いでたし(怒れ親よ!w) でも、まぁ…俺は観ながら、アレコレ考え過ぎて、今までに無いくらいの「自己喪失に陥りそう」だった(←若干大袈裟)  最終結果っつーか、俺的な評価は敢えて言わんでおく。 時期っつーか、何年か経った後なら、俺はこの映画に対する評価もかなり違ってくるだろうし…そこは俺個人として楽しみにしておこう。 けど、何も考えてない映画じゃないし「好き・嫌い」の好みは置いても…内容は詰まってる映画だったのは事実だ。  ただ、価値観ってものは…この世界にゴマンとある。  俺は人の価値観を聴き過ぎて「自分を変化させ過ぎた」と思ってるんで、アレだ。 これからは自分の在り方を…もぉぉぉ~~っと中心に置きたいと思う。 最終的に合わせる覚悟があれば別だが…結局は、合わせる事だけで終わるのは…悲惨な事になり兼ねんからね。  まずは己の確立…そこからだな。  人と合わせるのが必要な世界。 けど、そこも加味しつつ…まずは「自分の考え」だ。  己の確立…うん。  我儘に見えても、己の確立。 もう「俺は完成してるぜ!」と思っていても…常に。  世界の中で自分を確立させて征こう。  それでいいんだ。   .
映画の奴隷さん [映画館(吹替)] 7点(2023-08-13 01:33:35)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.35%
5626.09%
6521.74%
7730.43%
8417.39%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.75点 Review4人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 3.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
作品賞 候補(ノミネート) 
助演男優賞ライアン・ゴズリング候補(ノミネート) 
助演女優賞アメリカ・フェレーラ候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌 受賞What Was I Made for?
オリジナル主題歌 候補(ノミネート)I'm Just Ken
美術賞サラ・グリーンウッド候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジャクリーン・デュラン候補(ノミネート) 
脚色賞ノア・バームバック候補(ノミネート) 
脚色賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)マーゴット・ロビー候補(ノミネート) 
助演男優賞ライアン・ゴズリング候補(ノミネート) 
監督賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 
脚本賞グレタ・ガーウィグ候補(ノミネート) 
脚本賞ノア・バームバック候補(ノミネート) 
主題歌賞 受賞What Was I Made for?
主題歌賞 候補(ノミネート)I'm Just Ken
主題歌賞 候補(ノミネート)Dance the Night
シネマティック&Box Office業績賞 受賞 

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