映画『落下の解剖学』の口コミ・レビュー

落下の解剖学

[ラッカノカイボウガク]
Anatomy of a Fall
(Anatomie d'une chute)
2023年上映時間:152分
平均点:6.15 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-02-23)
ドラマサスペンス法廷ものミステリー
新規登録(2023-12-18)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-07-22)【イニシャルK】さん
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監督ジュスティーヌ・トリエ
キャストザンドラ・ヒュラー(女優)サンドラ
安藤麻吹サンドラ(日本語吹き替え版)
脚本ジュスティーヌ・トリエ
アルチュール・アラリ
作曲フレデリック・ショパン"Prelude in E Minor (Op. 28 No. 4)"
配給ギャガ
字幕翻訳松崎広幸
動物スヌープ(演:メッシ)
あらすじ
フレンチアルプスの山荘で起こった男性の転落死。唯一の発見者は視覚障害を抱えた11歳の息子で、不審な点が多いことから人気作家の妻が夫殺しの嫌疑をかけられる。幾度の裁判を通して仲睦まじかった夫婦の嘘と秘密が露わになって…。ジュスティーヌ・トリエによる長編4作目で、カンヌパルムドール(最高賞)、アカデミー脚本賞を受賞した法廷ミステリー。
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💬口コミ一覧(7点検索) [全部]

5.裁判を題材に、夫婦の関係を解き明かしていくので、結末にはもやもやが残りました。それでも見ごたえはありますね。物語が進むにつれ、少しずつ夫婦に対する印象が変わっていくんですけど、そういう気持ちにさせるのがすごくうまいと思いました。
shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-26 23:54:12)
4.ネタバレ 死亡事故が起きる。
状況は、いたってシンプル。
第3者が入ってきた可能性はない。
ならば、妻が殺したか、自殺か・・
それを法廷劇で延々2時間近く見せる。

母親や子どもの心理、表情、そこを丁寧に描いてる。
スヌープ(犬)がいい。
なんとも賢い。
ラストは、この子も家族の立派な一員と示して終わり。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-08 22:02:30)
3.事故? 自殺? 殺人?
それぞれの視点で事象が明らかになっていくところは興味深いが,長い・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-29 14:42:03)
2.ネタバレ 冒頭、「音楽うっせぇなぁ」って不快に思いましたが意味があっての演出だったのですね。良くできている映画だと思いました。個人的には少なくとも妻は夫を意図的には殺していないと思い、可能性としてはケンカの中で誤って落下させてしまった、夫が自殺した、もしくは夫が間違って落下した、のいずれかだと思いました。最後の最後で「そういう事だったのか!」を期待している部分もありましたが、それはありませんでしたね。ハンサムとは言えない犬がいい役どころでいい演技してました。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-05 13:59:37)
1.ネタバレ 本当に妻は夫を殺したのか――。フランスの人里離れた雪山に佇む一軒の山荘。暮らしているのは、家族とともに最近ここに越してきたばかりの作家、サンドラだ。教師である夫はこの山荘を改修し近い将来、民宿を開くことを計画している。幼い頃に事故に遭い、今はまったく目が見えない11歳の一人息子は自宅学習をしながら平穏に暮らしている。色んな事情を抱えながらもそれなりに満たされた生活を送っているそんな家族。だが、ある朝、とある事件が起こる。夫がベランダから突然転落死してしまったのだ――。当初は事故と思われていたが、警察の捜査が進むと幾つかの不審な点が明らかとなる。遺体近くに残っていた不自然な血痕、何度も変遷する息子の証言、そして夫のパソコンには事件の前夜、激しく口論する夫婦の録音データが。容疑者として逮捕され、裁判を受けることとなったサンドラ。友人である弁護士とともに公判に臨んだ彼女だったが、次々と不利な証拠が明らかにされ……。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、アカデミー賞でも作品賞などにノミネートされたということで今回鑑賞。まず印象的なのは、音楽の使い方が物凄く独特だった点。冒頭、主人公の夫が転落死するシーン。そこにかなり大音量でノリのいい音楽が流されているところからなんとも不穏な空気が漂っている。どうやら上階で山荘の改修をしている夫が流しているらしいのだが、階下では何事もないかのように妻が取材を受けている。目が見えないはずの息子は、何故か一人で険しい山道に犬の散歩へ出かけてしまう。もうここから、この夫婦に隠された事情が暗示されているようで、この監督の独自のセンスに惹き込まれてしまった。気を紛らわせるために息子が何度も弾くピアノの早弾きも観客の不安感をこれでもかと煽ってくる。音楽ばかりではない。事件の舞台となる雪深い山荘や、長い伝統を感じさせる裁判所の重厚な雰囲気など隅々にまで監督の映像への拘りが感じられ、素直に感嘆させられる。そうして紡がれる物語。一見仲の良さそうな夫婦がそれぞれに抱え込んでいた心の闇。かつては好き同士で一緒になったはずなのに小さな擦れ違いからここまで壊れてしまうという事実が、なんともリアルかつ丁寧に描かれている。特に裁判所で流される生々しい夫婦喧嘩の録音テープは、まさに最悪な夫婦の姿を見せつけられたようでなんとも暗澹たる気持ちにさせられてしまった。それでも両親のため、なるだけ気丈に振る舞おうとする息子の姿が切ない。かなり暗い気持ちにさせられる映画なのだが、それでも一時たりとも目が離せないのはこの監督の優れたストーリーテリングによるものなのだろう。息子のために必死で頑張ってきた母親が後半、息子に拒絶されるシーンには胸が張り裂けそうになってしまった。惜しいのは最後の展開。敢えてなのだろうが、ことの真相をうやむやのまま終わらせてしまったのはやはり不満が残る。ここは物語として何らかのカタルシスを与えてほしかった。それでも、平凡な女性が些細なことから人生の落とし穴へと落下してゆく過程をつぶさに解剖してみせることで、生きる意味を改めて問い直そうという本作のテーマは充分見応えのあるものだった。なかなかの秀作と言っていい。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2025-06-04 08:02:31)★《新規》★
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.15点
000.00%
100.00%
200.00%
315.00%
4210.00%
5210.00%
6735.00%
7525.00%
8210.00%
915.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ザンドラ・ヒュラー候補(ノミネート) 
監督賞ジュスティーヌ・トリエ候補(ノミネート) 
脚本賞アルチュール・アラリ受賞 
脚本賞ジュスティーヌ・トリエ受賞 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ザンドラ・ヒュラー候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞 
脚本賞ジュスティーヌ・トリエ受賞 
脚本賞アルチュール・アラリ受賞 

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