映画『落下の解剖学』の口コミ・レビュー
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落下の解剖学の口コミ・レビュー
>
(レビュー・口コミ)
落下の解剖学
[ラッカノカイボウガク]
Anatomy of a Fall
(Anatomie d'une chute)
2023年
【
仏
】
上映時間:152分
平均点:6.15 /
10
点
(Review 20人)
(点数分布表示)
公開開始日(2024-02-23)
(
ドラマ
・
サスペンス
・
法廷もの
・
ミステリー
)
新規登録(2023-12-18)【
Cinecdocke
】さん
タイトル情報更新(2024-07-22)【
イニシャルK
】さん
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監督
ジュスティーヌ・トリエ
キャスト
ザンドラ・ヒュラー
(女優)
サンドラ
声
安藤麻吹
サンドラ(日本語吹き替え版)
脚本
ジュスティーヌ・トリエ
アルチュール・アラリ
作曲
フレデリック・ショパン
"Prelude in E Minor (Op. 28 No. 4)"
配給
ギャガ
字幕翻訳
松崎広幸
動物
犬
スヌープ(演:メッシ)
あらすじ
フレンチアルプスの山荘で起こった男性の転落死。唯一の発見者は視覚障害を抱えた11歳の息子で、不審な点が多いことから人気作家の妻が夫殺しの嫌疑をかけられる。幾度の裁判を通して仲睦まじかった夫婦の嘘と秘密が露わになって…。ジュスティーヌ・トリエによる長編4作目で、カンヌパルムドール(最高賞)、アカデミー脚本賞を受賞した法廷ミステリー。
【
Cinecdocke
】さん(2024-08-18)
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2.
ネタバレ
この映画は「おとなのけんか」である(ポランスキーにそういう映画があったが)。夫婦が喧嘩するだけでなく、裁判での検察官と被告、証人、弁護人とのやり取りも口喧嘩のようなもの。言葉尻を捉える子供じみたソレである。そういえば、冒頭にキャストの子供の頃の写真が出ていたなと。
被疑者の女はドイツ人で、転落死した夫はフランス人。裁判ではフランス語の質問に英語で答える。言葉の壁に子供っぽい心理が加わり、共通のコードを持たないコミュニケーション不全が前提であれば、それは言語ゲーム(ウィトゲンシュタイン!)となる。
言語ゲームとは、言葉と意志が通わないところに起こる本来的な他者との邂逅。結局のところ、彼らの子どもで、おとなになろうとする盲目のダニエルにこそ全能性が宿るラストが象徴的であった。
転落死した男は自殺か他殺か? 彼は落下する。私には、それもダニエルに見透かされたように、言葉を失いながら、言葉を紡ぐしかない作家の子供っぽさ所以の自作自演の典型のように思えた。
『ある言葉の根拠を示そうとして、いくら言葉を尽くそうとも、その説明のための言葉すら、根拠のないルールをもとに述べられているにすぎない。自分自身で決めたルールのなかで、自分自身を正しいとしているのだから、つまるところ「論理」というものは、すべて「自作自演」となる』 飲茶「哲学的な何か、あと科学とか」より
【
onomichi
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2024-03-05 19:21:31)
👍 1
🔄 処理中...
1.男は事故死したのか、自殺したのか、それとも殺害されたのか。その真相は、主人公である女性(作家であり妻であり母親)の胸中で静かに眠る。
まさに「真相は藪の中」。黒澤明監督の「羅生門」よろしく人それぞれの見え方や、考え方、捉え方によって、複数の「真実」めいたものが浮かび上がっては、食い違い、先の見えない藪の中に追い込んでいく。
“羅生門方式”でストーリーが展開される作品だが、個人的には、1961年の日本映画「妻は告白する」を思い出した。登山中にザイルを切って夫を死に追いやった妻の行為が、やむを得ない事故だったか、故意の殺人だったかを追求するサスペンス映画で、主演の若尾文子の演技が強烈だった。
今年鑑賞した韓国映画「別れる決心」や、西川美和監督の「ゆれる」も、同様の手法で、主要人物が孕む「本心」が、捜査や裁判を通じて詳らかにされ、真相が明らかになるという展開は共通している。
ただし、本作の場合、そういうストーリー展開の性質は類似しているけれど、本当に描き出したいテーマはまったく異なっていたとも言える。
そこには、一人の女性が孕む「本心」以上の、彼女を取り巻く人間関係や家族関係の本質、もっと言えば現代社会の本質的な病理がにじみ出ていたように感じた。
人間一人ひとりが抱える本心や感情は、決して一つの側面で捉えられるものではない。人間同士分かりあえているつもりでも、交錯しているのはほんの一点で、大部分は乖離し、平行線を辿るのが常なのかもしれない。
本作において、フランス語と英語が行き交う法廷劇は、真実と疑念が交じっては行き違うこの社会の構図を巧みに表現していたのだろう。私自身は、語学力の乏しい日本人なので、その様を字幕で追うしかなく、おそらく本作の脚本の根幹的な価値を汲み取りきれていないのだろうなと、少し悔しい思いがした。
交わらない価値観は、事件の“第一発見者”である主人公の一人息子が視覚障害者であることでも、巧みで描き出されている。
彼が見えていないものと、彼が感じ取れるもの、そして導き出された“より良い”結論。その変遷こそが、この映画のストーリーの肝でもあり、他の映画にはないソリッドな情感と、言葉に言い表せない余韻を生み出しているのだと思う。
前述で例に出した過去の類似作の多くが、男女の愛憎を描き出しているのに対して、本作がたどり着くテーマ性が全く異なるのも、まさにその息子の存在に所以する。
対象となる事件のあらまし、そして法廷劇の争点は「夫婦」の関係性に焦点を当てられるけれど、そのもっと奥に存在していたものはこの家族全体が抱えていた綻びだった。
主人公の“母親”は、終始一貫して息子を愛する気持ちを表現していて、もちろんそれは彼女の「本音」だろうけれど、果たして深層心理にそんざいしていた感情はどういうものだっただろう。息子に対して何か疎ましい思いや、嫉妬、ジレンマみたいなものがなかっただろうか。そもそも、この母と子には健全な“絆”があっただろうか。
映画を振り返ってみると、各シーンの端々に、彼らの親子関係に小さな疑念を覚える言動や空気感が見え隠れしていたことに気づく。
いずれにしても、この母と息子は、きっと元には戻れない。それぞれが“藪の中”の真実をひた隠し、別々に眠り、人生を歩んでいくのだろう。主人公はそれすらも実は覚悟していたようにも思えてくる。
そして最後に、この物語の真実を最も如実に表してた存在に気づく。飼い犬の“スヌープ”である。
冒頭の現場検証時、そして最後のカット、彼が“主人”として認識し、寄り添っていた対象がが誰だったか。それは、本作の“支配者”を暗に指し示していたのかもしれない。
【
鉄腕麗人
】
さん
[インターネット(字幕)]
8点
(2024-09-08 00:50:24)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】
Review人数
20人
平均点数
6.15点
0
0
0.00%
1
0
0.00%
2
0
0.00%
3
1
5.00%
4
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5
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6
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35.00%
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8
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10.00%
9
1
5.00%
10
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【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
Review0人
2
ストーリー評価
6.00点
Review1人
3
鑑賞後の後味
7.00点
Review1人
4
音楽評価
Review0人
5
感泣評価
Review0人
【アカデミー賞 情報】
2023年 96回
作品賞
候補(ノミネート)
主演女優賞
ザンドラ・ヒュラー
候補(ノミネート)
監督賞
ジュスティーヌ・トリエ
候補(ノミネート)
脚本賞
アルチュール・アラリ
受賞
脚本賞
ジュスティーヌ・トリエ
受賞
編集賞
候補(ノミネート)
【ゴールデングローブ賞 情報】
2023年 81回
作品賞(ドラマ部門)
候補(ノミネート)
主演女優賞(ドラマ部門)
ザンドラ・ヒュラー
候補(ノミネート)
外国語映画賞
受賞
脚本賞
ジュスティーヌ・トリエ
受賞
脚本賞
アルチュール・アラリ
受賞
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