映画『せかいのおきく』の口コミ・レビュー

せかいのおきく

[セカイノオキク]
Okiku and the World
2023年上映時間:89分
平均点:6.00 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-04-28)
ドラマ時代劇モノクロ映画青春ものロマンス
新規登録(2024-01-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2025-06-29)【Cinecdocke】さん
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監督阪本順治
キャスト黒木華(女優)松村きく
寛一郎(男優)中次
池松壮亮(男優)矢亮
真木蔵人(男優)孝順
佐藤浩市(男優)松村源兵衛
石橋蓮司(男優)孫七
峰蘭太郎(男優)大家
脚本阪本順治
音楽安川午朗
津島玄一(音楽プロデューサー)
撮影笠松則通
企画原田満生
プロデューサー原田満生
配給東京テアトル
美術原田満生
録音志満順一
照明杉本崇
その他こうの史代(ポスターイラスト提供)
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💬口コミ一覧(6点検索) [全部]

3.ネタバレ オリジナル脚本による時代劇であるが、こうの史代にポスターイラストを依頼しているあたり、
幕末版『この世界の片隅に』を意識しているのは明らかだろう。

激動の時代でありながら平穏と隣り合わせで、突然抗い難い不条理がヒロインの大事なものを奪い、
それでも慎ましやかに市井の人々の生活は続いていく。
短めのエピソードがオムニバス形式に並べられているのも共通している。

2020年代になって何故モノクロで撮られたのか不思議に思ったが、
汚穢屋を題材にしていることもあり、糞尿ネタが多く、流石にカラーで描くには厳しいのは納得した。
とは言え、章の終わりのワンシーンだけカラーで映されているのもあり、
当時と現代への橋渡しとして描くには視聴に集中できなくなるのは確か。
全編モノクロで突き通して欲しかったなと。

いつの時代も社会には必須だが、誰もがやりたくもない仕事を生活のために誰かが請け負っている。
汚穢屋だけでなく、屠畜業も、皮革業も、葬儀屋も、「不浄」とされる仕事は全てそう。
そして、そうしてもらうことが当たり前の意識へと変わっていき、搾取して、差別する流れに変わっていく。
彼らみたいに存在しないような扱いの人間は大勢いたし、現在でもさして変わらない。
この"クソ"みたいな現実でささやかな楽しみと喜びを見出すしかない。
それが世界だ、いや正しくは苦界なのかもしれない。

明確な着地点もないまま映画は終わりを迎える。
林道の中、"あっち"に歩いていく3人はいつかは一周して"こっち"に戻っていく。
それは1年後かもしれないし、明治時代を迎えた10年後かもしれない。
そのとき彼らはどのような世界を歩いているのだろうか。
Cinecdockeさん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-27 23:39:53)
2.ネタバレ 本サイトきっての良識派レビュワーを自負し、目隠シストと書いて「道徳」と読ませる私がこんなことを言うのは百害あって一利なしであることは重々承知しています。だけど言いたい。レイザーラモンRG並に早く言いたい。でも、多分、きっと、こんなことを言ったら「あんたバカぁ」(惣流アスカラングレーの口調で)あるいは、「目隠シストさんのえっち」(しずかちゃんの心で)もしくは「きめえんだよてめえ!」(とゆうちゃみに罵られたらと想像するとゾクゾクしませんか)と皆様から集中砲火をうけること必死の戯言であるのは間違いありません。だから本当に迷っています。思いついたことを言えばいいってもんじゃないと。おきく=お菊、おしりのあ、えーと、なんと言いましょうか、マムゲート的な意味合いが込められていると考える奴は「下衆の極み」(ハマカーン最近見ないな)であると私は強く訴えかけたい。危ない、危ない。本当に危ないところでした。ギリギリで回避しました。これはタイトルに隠された罠ですので、皆様も充分にご注意頂きたいと思います。こんな良い話に何言ってんだ。
すみません。前置きが長くなりました。感想は、カラーパートは無くていいと思います。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-22 19:29:05)
😂 1
1.「せかい」という言葉を知ってるか?「あっちの方に向かってゆけば必ず、こっちの方から戻って来る。そうゆうものです。」真木蔵人が演じる和尚はこう説明する。「世」は現在過去未来、時間を表し、「界」は東西南北上下、空間を表す言葉なんだそう。うん、和尚の言葉も何となく分かるような気がする。でっかいどんぶりの中に微生物のように生息する生物(人間)は、今も昔も生きるために活きている。物騒なことがあったり、小さい怒りや些細な悩みは毎日際限なく生まれ、人を好きになり、仲間とくだらない話をして、飯を喰うため仕事をする。何でもない毎日を送る主人公は「青春だなあ」と嬉しそうに繰り返し言う。他人の糞尿を運ぶ彼らの世界をモノクロで表した青春映画は、色と引き換えに、見えない「臭い」を画面から終始匂わせ、同じく見えない「青春=未来への希望」をふんだんに表現しようとしている。なかなか攻めた作品だったように思う。
ちゃかさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-09-03 10:44:27)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5120.00%
6360.00%
7120.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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