映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の口コミ・レビュー

ヴェノム:ザ・ラストダンス

[ヴェノムザラストダンス]
Venom: The Last Dance
2024年上映時間:109分
平均点:4.83 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-11-01)
アクションSFアドベンチャーシリーズもの漫画の映画化
新規登録(2024-11-05)【ノン】さん
タイトル情報更新(2024-11-09)【イニシャルK】さん
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キャストトム・ハーディ〔男優〕(男優)エディ・ブロック / ヴェノム
キウェテル・イジョフォー(男優)レックス・ストリックランド
ジュノー・テンプル(男優)テディ・ペイン博士
リス・エヴァンス(男優)マーティン・ムーン
スティーヴン・グレアム(男優)パトリック・マリガン / トキシン
アラナ・ユーバック(女優)ノヴァ・ムーン
諏訪部順一エディ・ブロック(日本語吹き替え版)
中村獅童ヴェノム(日本語吹き替え版)
恒松あゆみテディ・ペイン博士(日本語吹き替え版)
内田直哉マーティン・ムーン(日本語吹き替え版)
森川智之パトリック・マリガン / トキシン(日本語吹き替え版)
大塚明夫ヌル(日本語吹き替え版)
悠木碧(日本語吹き替え版)
瀬戸麻沙美(日本語吹き替え版)
桐本拓哉(日本語吹き替え版)
武内駿輔(日本語吹き替え版)
原作トム・ハーディ〔男優〕(原案)
製作アヴィ・アラッド
エイミー・パスカル
トム・ハーディ〔男優〕
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
振付アンディ・サーキスヌル(モーションキャプチャー)
衣装ダニエル・オーランディ
編集マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕
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2.稀代のダークヒーローたちの最後の闘いは、鑑賞前の自分自身の想定以上に胸に沁みた。シリーズ3作を通じて、僕はこのダークヒーローに対して、“愛着”を育んでいたのだということに気づいた。
そう、その愛着感こそが、本シリーズとしての最大の課題であり、達成した最たる成功要素だと思える。

人生に打ちひしがれた主人公に、こちらも宇宙の果てから命からがら逃げてきた奇妙で凶暴な生命体が寄生することで誕生したダークヒーローの冒険活劇を描いた「ヴェノム」。
MCUを大看板とするマーベル・コミックスの数々の映画作品の中でもやはり“異質”なこの映画シリーズにおいて、最も重要だったのは、“主人公たち”による“キャッキャ感”だった。

広大な宇宙の中で奇跡的に邂逅した“負け犬”同士が、文字通りに「融合」し、ブラックユーモア満載のドタバタとした活劇を繰り広げる中で、歪(いびつ)な信頼と友情を構築していく。
その様こそが、このシリーズの肝であり、この最終作においても、最も求められる要素だったことは間違いないと思う。

前述の通り、彼らの“ラストダンス”に対して、一抹の寂しさと離れ難い思いを、主人公のエディと同様に感じられた時点で、本作は成功していると言っていいだろう。
ただそれと同時に、「これで終わりなのか……」という寂しさだけでは留まらない口惜しさも、この“最終作”には残った。

シリーズの最終譚に相応しく、ヴェノムが様々な生物に寄生して見せるギミック的な面白さや、ヴェノム同様に地球に逃れてきた他の“シンビオート”たちが、それぞれ地球人に寄生してバラエティー豊富な寄生体を披露してくれるなど、画的な魅力や娯楽性は随一だった。

ただし、ストーリー的には大きな盛り上がりに欠けたことは否めない。その最たる要因は、本作で対峙する“外敵”の弱さ、地味さだろう。
ヴェノムたちシンビオートを地球に追いやった強大なる敵“ヌル”の存在は表されるけれど、本作において実際に主人公たちに襲いかかるのは、その使い魔的な魔獣であり、それのみで最後までストーリーを推進させるには無理があった。
原作等は未読なので聞きかじりになるけれど、“ヌル”こそがシンビオートを生み出した存在であり、ヴェノムら主人公や地球のみならず宇宙全体を脅かす「神」のようなキャラクターらしい。ならばその強大すぎるヴィランと、ヴェノムらシンビオートたちが改めて“対峙”するさまをしっかりと見せてほしかった。

結局、噛ませ犬的な造形の魔獣たちによって、個性豊かなシンビオートたちは次々と倒され、ヴェノム自身も死に至る。
その顛末には、ダークヒーローの最期に対する寂しさよりも、用意された展開の雑さに対する悲しさの方が大きかった。
「ザ・ラストダンス」と冠するからには、最大級の敵に対して、エディーとヴェノムがまるでダンスを舞うように共闘するビジュアルを最後に観たかった。


そういったストーリーテリングの粗雑さも含めて、本作を俯瞰してみると、やはりどこか注力しきれていない要素が散見される。
前作「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」では、ポストクレジットシーンの“スパディ”登場で次作に対する期待感が最高潮に達したのだが、結局それもおざなりにスルー。
前作まで登場していたヒロイン役のミシェル・ウィリアムズの降板も残念だったし、代わりに新登場する女性科学者や、キウェテル・イジョフォー演じる軍人らのキャラクターも唐突で、ストーリーを終幕させるための強引な設定に感じてしまった。
そして、主演のトム・ハーディーの風貌が前作までよりもずんぐりむっくりしていて、演技プランの一環なのかもしれないけれど、「さすがに太り過ぎじゃ…?」と、終始不協和音として鳴り響いた。

アメコミ映画の製作事情を考えれば、権利関係や資本関係など、クリエイティブに集中できない要素が多々絡んでいたのだろうことも推察されるけれど、愛すべきキャラクターのラストだけに、もっと存分に「愛」を注いでほしかったなあと思えてならない。

日本の漫画ファンとしては、本シリーズに対して、岩明均の「寄生獣」との類似性を感じずにはいられない。「寄生獣」の寄生生物“ミギー”は、最終的に主人公新一とは別々の道を歩むことを選択するが、彼の体の中で眠り続ける。
ヴェノムの細胞も、エディの体の中で眠り続け、いつか不意に「腹減った!人間食わせろ!」と目覚めることを願ってやまない。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2025-07-06 12:32:31)
1.ネタバレ シリーズ第3弾、最終章。ヤツとの奇妙な共同生活もいよいよ佳境。オイラの中から聴こえてくるヤツの濁声。陽気でノリノリ、歌って踊って。いつになくやけに人間臭いヤツ。やがて、よく分からねえバケモンがいっぱい急襲。迫る別れの時。いつになくおセンチなヤツ、バイバイ。ちょっぴり悲しくって、思わずちょちょ切れちまうオイラ。そういえば、カナザワさんみてえなミシェル・ウィリアムスが出てないではないかっ。オイラとカノジョの絡みが割りとヨかったんだけどね。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2024-11-18 06:39:04)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 4.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4350.00%
5116.67%
6233.33%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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