《改行表示》 3.ネタバレ 終始荒れた色調の画面で繰り広げられるやけに生々しい登場人物達の立ち居振る舞い。 主役のトランプ、狂言回しの文字通り狂った弁護士ロイ・コーン、この二人の描写には常にホモセクシュアルの雰囲気がするのは何故なのか。 パワハラ・セクハラ何でも有りの当時の社交界に財界人、絢爛豪華な表舞台の裏で蠢くエゴにまみれた人間達。 The Apprentice=見習いとはよく言ったもの。 こんな出自の人物が大統領になってしまう国、それが現在のアメリカ。 そのアメリカの病巣の一部を抉り出すかの様な本作、自主製作映画の域を超えない低予算だったが故の有る意味ぶっとんだ内容。 アンソニー・マッキーはよくこんな作品に出たものだ。 監督さんはあの怪作「ボーダー 二つの世界」でメガホンを取った人。観終わってその事実を知り妙に納得。 観る人を極端に選びますが、かなりの意欲作だと思いますよ。 そんな私、本作鑑賞後に頭の中を無性にリセットしたくなり、「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」を通しで観てしまいました笑。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-05-27 11:35:59) ★《新規》★ |