《改行表示》 5.ネタバレ 【彊屍先生】《キョウシ(硬直した死体)を操る師匠》みたいな意味でしょうか?“霊幻道士”“キョンシー”どっちも映画公開に合わせて東宝東和が創った言葉でしょうけど、言葉に魂が宿ってます。 公開当時、ユーモラスな動きのキョンシーと、異文化を感じさせる道士の戦闘方法が斬新で、一気に国内に浸透して滅茶苦茶流行りました。記憶では“幽玄道士”がテレビ放送されてからのブームだった気がします。気が付いたら流行ってた状態。どっちも観てなかった私にしたら『スイカ頭が爆死した』なんて話題は他人事でした。 ただ『子供向けの幽玄、大人向けの霊幻』って棲み分けだったので、ブームの後年(中学くらいかな?)、本作“霊幻”だけ観ました。凄く面白かった。家族の前でティン=売春婦ネタで笑いを堪えるの大変でした。 振り返ると香港映画ってあまり観なくなっていました。ジャッキー・チェンのカンフー映画が、ゆるい昔話からガチな現代劇ばかりになって以降、私の興味が湧かなくなったのかな。本作の舞台が“古き良き中国の昔話”なのが、とってもゆるふわで柔らかい印象を与えてくれます。外国人にサムライ映画がウケるのと同じ感覚なんでしょうかね?こんな楽しい映画を世に送り出してくれた香港映画の懐の深さも大好きでした。 久しぶりに再視聴。吹き替えでも観たかったけど、残念ながらDVDに入ってなかった。 本作がキョンシー映画の元祖なのに、初っ端からクドクド説明もなく始まるのも良いですね。当時はキョンシー・ブームの下地があるから、何で死体が動くのか?とか道士がどう戦うのか?とか、本当にこれが最初なのか?って思うくらい説明が無い。女幽霊なんかも唐突だけど、ほんわかした作風とマッチしていて、良い具合のスパイスに感じました。 道士が使う道具なんかは観てりゃ解るけど、弟弟子とキョンシー隊なんて、もっと説明必要な気がする(本作の前に)けど、このサッパリ具合は学ぶところを感じました。そして再登場はかなりムネアツ。頑張れキョンシー隊!ってなるもんなぁ。幸せな気持ちになれる97分でした。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 8点(2025-05-31 08:05:36) ★《新規》★
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4.ネタバレ これは衝撃的で面白かったです。当時まだ小学生でしたが、ジャッキーチェン映画が現代劇になってきてクンフー映画にかげりが見えかけた頃でした。この当時はかなりのホラー映画ブームでした。この映画はこれらの要素を取り入れて、クンフーとホラーと笑いをたくみに混ざり合って頂点を極めた感があります。サモ・ハン・キンポーはすごい人だとつくづく思います。それを支える俳優もラム・チェン・インやリッキー・ホイなど名優がそろっているのもすばらしいです。面白くない訳がないという勢いです。お二人共亡くなってしまったのは非常に残念です。 【金田一耕助】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2016-05-07 15:44:57)
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《改行表示》 3.何度見たかわからない思い出の映画です。当時ダ○エーのAVフロアで最新のレーザーディスクが発売されていました。そこにデモとして流れていたのがこの映画です。何度も何度も通い、立ち見しました。みなさん御存じの様にレーザーディスクは前半・後半に分かれていて裏返さないと続きが見れません。日によって前半が流れていたり、後半が流れていたりするわけです。ある日、いつもの様に立ち見で前半を見終わった自分は無性に後半が見たくなり、自らLDを裏返す暴挙に出たのです。それを見て係員が飛んできました。厳重注意です。きっと以前からマークされていたんでしょう。あ~もうこれでこの映画は見れない・・・と悲しい思いで家路につきました。時は経ち、二十歳になりました。レンタルビデオ屋で見つけた懐かしくも苦いこの映画を手に取りました。ちなみに裏返す必要がないVHSです。係員に怒られた苦い思い出が甦りましたが、やはりこの映画は自ら裏返し、怒られるに値する映画だと確信いたしました。鑑賞環境はVHSが多いですが、この映画との出会いであるLDにしときます。 【オニール大佐】さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2008-07-23 19:29:45)
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2.これをくり返し見過ぎたせいか、キョンシーが中国からはるばる我が家を襲いにくる夢をよく見ました。今でもたまに見ます。
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1.ブームを予感するような、インパクトの有るゾンビキャラ・キョンシー。火葬が主流な日本では、死後のイメージと言えばせめて幽霊やお化けぐらい。映画を観ると、その土地・お国柄で埋葬方法がわかってしまうのも実に興味深い。更に、死後硬直で関節が曲がらないキョンシーの独特な歩き方は、なんとも強烈な印象だった。「幽幻」よりもこちらの方が映画として確立されてます。作品性でもこちらの方が好きなのでやはり自分は霊幻派。 【_】さん 6点(2003-10-05 18:30:34)
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