4.これほどインパクトのある映画には、なかなかお目にかかれません。デミ・ムーアが出演を決めた気持ちがよくわかります。とにかく強烈な内容なので、途中で見ているのがつらくなってきました。主人公のためにも、ここで映画が終わってくれ、と念じながらラストまで何とか見ました。あまりに衝撃が強かったので、今は再び見たいと思いません。でも、しばらくすると、薬の効果が切れてきた時のように、また欲しくなっちゃうんだろうな。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-25 21:25:09) ★《新規》★ |
3.ネタバレ 力作で、問題作で、怪作。 暴力的なまでに痛快で、滑稽で、恐ろしく、哀しい。
キューブリックとクローネンバーグへのオマージュを盛り込みつつ、 最後はロバート・ロドリゲスばりの悪ノリが炸裂。 ルッキズムの大量消費と底の見えない承認欲求へのツケが、 ショービス業界に、スクリーンの観客に大量の鮮血として返ってくる。
どんな歳でも彼女を想っている同窓生がいたのにも関わらず、 化粧でも抗えない老いを受け入れられなかった、優柔不断の彼女の運命を決定づけた。 その果てで、理想の象徴であるスーは、現実のエリザベスを受け入れることができず、殺してしまった。 誰にも見向きされなくなっても、最後に味方になってくれるのは自分自身ただ一人。 "This is Me"で前向きに生きたいものだが、勝者が作り出した価値観に人間そう単純に捨て切れない。
140分の長尺をものともしない、スタイリッシュな演出の手札の多さと力業で捻じ伏せる。 過去の人だったデミ・ムーアが若手のマイキー・マディソンにオスカーを奪われて初めて本作は完成したと言っても良い。 サブスクになったらもう一度見たい。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-24 00:10:46) 《更新》 |
2.ネタバレ 2025.5.20観賞。 若さと美貌を手にしたいアタシ。若返り薬を注射したと思ったら、アタシの背中をバキバキに割ってピチピチギャルが出現。7日間限定でアタシから外出。その若さと美貌により、輝く日々を入手し、スターとなる。段々と元のアタシに戻りたくなくなり、7日間限定という約束を破り倒すようになっちまう。その反動でみるみるうちに衰えていくアタシ。いよいよヨボヨボのハゲババァとなったところで不用品となり、若いアタシにドツき殺されちまう。本体を失くした若いアタシ、北斗神拳のポリポリひでぶ5秒前みてえなんになり果てる。大晦日のスペシャル番組司会にて大衆にそのお姿をさらして、てんやわんや。最後は焼肉のカルビもどきになって没する。これが欲望を求めて魔法の道具に頼っちまった成れの果て。あまり後味は良くないね。ブラックなSFホラー・バイオレンス。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2025-05-21 02:21:45) 《新規》 |
1.この映画がアカデミー賞に5部門もノミネート(うちメイクアップ&ヘアスタイリング賞は受賞)されるとは、時代も変わりましたね・・・ しかし、デミ・ムーアが主演であったり、フランス出身の女性監督であったり、そういった要素がなければ見向きもされなかったんじゃないでしょうか? 作品のテーマや、ビジュアルのグチョグチョ感は、完全に80年代のB級ホラーのソレです。 オチも途中で容易に読めてしまいます。 この映画を一言で表現するなら、最高に贅沢な『笑ゥせぇるすまん』と言ったところですね。 【J.J.フォーラム】さん [映画館(字幕)] 5点(2025-05-18 08:37:19) |