映画『国宝(2025)』の口コミ・レビュー > english page

国宝(2025)

[コクホウ]
2025年上映時間:174分
平均点:8.00 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(2025-06-06) (公開中)
ドラマ小説の映画化
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タイトル情報更新(2025-06-12)【イニシャルK】さん
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監督李相日
演出中村鴈治郎(四代目)(歌舞伎指導)
キャスト吉沢亮(男優)立花喜久雄(花井東一郎)
横浜流星(男優)大垣俊介(花井半也)
渡辺謙(男優)花井半二郎
高畑充希(女優)福田春江
寺島しのぶ(女優)大垣幸子
森七菜(女優)彰子
三浦貴大(男優)竹野
見上愛(女優)藤駒
永瀬正敏(男優)立花権五郎
嶋田久作(男優)梅木
宮澤エマ(女優)立花マツ
中村鴈治郎(四代目)(男優)吾妻千五郎
田中泯(男優)小野川万菊
原作吉田修一「国宝」(朝日新聞出版刊)
脚本奥寺佐渡子
作詞坂本美雨「Luminance」
主題歌井口理原摩利彦 feat. 井口理「Luminance」
撮影ソフィアン・エル・ファニ
製作市川南〔製作〕
アニプレックス(製作幹事)
配給東宝
美術種田陽平(美術監督)
ヘアメイク豊川京子
編集今井剛
録音白取貢
北田雅也(音響効果)
照明中村裕樹
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💬口コミ一覧

6.ネタバレ 歌舞伎のことなんて、実は全然わからない。でもこの映画を観て、私はただ、心の中で「すごかった…」と呟いてしまった。
それだけで充分じゃないかと思えるほど、見せ場の連続だった。

吉沢亮と横浜流星、二人の舞踊シーンがとにかく圧巻。
『藤娘』『二人道成寺』、そして『曽根崎心中』では二通りの演じ分けがあり、ラストは吉沢亮一人による『鷺娘』。
もう、観ているこっちが力みすぎて疲れちゃうくらい、ものすごい気迫だった。

ラストの『鷺娘』は、演目の意味など知らなくても、力強く、自分の運命を噛み締めるような、そしてこれまでの人生を振り返り嘲笑うような舞にも見えた。
田中泯演じる万菊お姉さん(最高!)が俊ボン(横浜流星)に向かって言った言葉、「あなた、舞台を憎んでるでしょ。それでいいの。」
このセリフが胸に残る。
俊ボンにかけられた言葉だったけど、実はその奥にいた喜久雄(吉沢亮)に向けられたものだったのだろう。

舞台に生き、舞台に喰われる。そのどうしようもなさを知っている人間だからこそ言えるセリフだったと思う。

喜久雄と俊ボンの関係。
血筋に嫉妬する喜久ボンと、芸に嫉妬する俊ボン。
二人は最初からライバルなのだが、それでも憎しみ合うことなく、最後まで信頼し合っていたところが今風で、とても美しかった。すごく爽やかなスポ根だ。
汗と涙と努力の世界。そこに嫉妬や屈辱もあるけど、根っこにあるのは敬意と愛。だから常に温かい。

喜久雄が地方のどさ回りで観客から「このニセモノ!」と罵倒されるシーンがある。それが胸に突き刺さった。きっと彼自身が、ずっと自分のことをそう思っていたんじゃないかな。
血筋を持たない自分はニセモノ。
女形なのに女じゃない、自分はニセモノ。
子供がいても父親ではない。
一体自分は何者なんだ?そうだ、ニセモノだ! そう思ったら少し楽になる。
『鷺娘』はニセモノとして生き抜いた男の、魂の証明のように見えた。偽物だろうと、血筋がなかろうと、魂を削り、自分を閉じ込め、命懸けで演じる姿に観衆は喝采を浴びせる。

しかし役者としての体をほどいて己に戻った時、この喝采と祝祭は幻になってしまうのだろう。
何とも辛い生き様だが、そこに後悔は無い。
父親が殺された時の雪が散らつく景色、それが喜久雄の心象風景。全てはそこから始まり、それが全てなのだから。
ちゃかさん [映画館(邦画)] 9点(2025-06-15 15:10:55)《新規》
5.ネタバレ  歌舞伎は世襲の世界。
 門閥外から血筋を押しのけて名跡を継ぐなどよほどの実力がなくてはできない。いや実力があってもできない。
 喜久雄は悪魔と取り引きをし、芸の道を登っていく。半二郎も万菊も、血筋が可愛くない訳はない。しかし、芸を極めてきた者だからこそ、喜久雄の芸を認めてしまう。
 そして、血筋という甘えを捨てた半弥も芸の道を登っていく。
 芸の神でもある悪魔と契約した喜久雄は求道者となり人が見られなくなる。ふと、「どこ見てたんやろな」と省みる。
 何かに見られているとは芸の神であり、求めていた景色は芸の神域なのだろう。
ぶん☆さん [映画館(邦画)] 8点(2025-06-14 23:21:27)《新規》
4.ネタバレ 素晴らしい作品です。 でも、言わせてもらうなら...カンヌに持って行っちゃダメ、外国人に歌舞伎の世界なんてわかるはずないでしょ、日本人でもわかる人なんて少ないのに。 あとは、3時間は長すぎます。 それこそ、前・後編に分けて合計4時間半くらいにするとか、やり方はあるでしょ。
 
平日の昼過ぎの上映に行ったのですが、意外なくらいに多い観客、でもおっちゃん&おばちゃんばかりでした。
前半は話の流れがゆったりだったのに対し、跡目を決めて以降は話が早くなりすぎて意味不明な部分も多いです。
それでも、歌舞伎のシーンは見応えがあり、実際に歌舞伎を観に行きたくなりましたね。
 
そうそう、どうしても言いたいこととして、主人公二人ともトラブルやスキャンダルを起こして業界を追われながらも、舞台に戻ってこられるあたり、実際の芸能界と同じで甘い世界だなあと感じました。 私は許せません。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 8点(2025-06-12 19:57:44)《新規》
3.ネタバレ 2025.6.11観賞。
国宝級のイケメンと称されるリョーくんが渾身の怪演を見せる、歌舞伎役者の半生を描いた壮大なドラマ。ライバルは歌舞伎名門の御曹司を熱演するリューセイくん。女形の競演。ちんにゅるかくごはぁ…ナニ言うとるか分からんのが歌舞伎の醍醐味やったっけ。女形の面構えはピエロみてえで物凄い形相。早速、今夜のユメに出てきそうやな。それでも、歌舞伎役者の頂点に昇り詰めるまでの数十年が如何に波乱万丈で凄惨かがよく伝わってきたので良作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2025-06-12 01:00:07)《新規》
2.ネタバレ 原作未読。
歌舞伎の世界を少しだが知る機会が出来てよかった。また、歌舞伎のシーンも素晴らしかった。(大昔にNHKのテレビ放送でみた歌舞伎中継とは大違いだ)でも、上映時間3時間超えはさすがに長すぎる。。。
国宝に選ばれるまでの、ほぼ一代記に近い半生記であり、また歌舞伎のシーンを多くのカットで魅せてあり、そのこともあって時間が長くなるのはわかるが、同じ演目を同じ熱量で何度も見せられるのは、3時間超という時間もあり正直つらい。。。
もう1点。喜久雄と彼を取り巻く女性たちとの描き方が中途半端というか、雑というか、とてもモヤモヤする。
特に、あれほど一途だった春江の心変わりが唐突過ぎてまったく理解できない。さらに、俊介と結婚した後の春江の喜久雄に対する冷たい態度(視線)には、憎しみすら感じさせる雰囲気がある。おそらく原作ではそこが丁寧に描かれていると信じたい。
リニアさん [映画館(邦画)] 7点(2025-06-11 01:19:19)《新規》
1.ネタバレ <原作未読>1964年から50年の歳月を描く大作。将来が約束された歌舞伎界の御曹司・俊介と、才能はあるが「守ってくれる血」がない喜久雄。共に稽古に励んだ仲だが、師匠・花井半二郎が自身の代役に喜久雄を抜擢したときから二人の関係が崩れていく。妬み、憎しみ、負い目… 両者に訪れる浮き沈みを、旬な俳優二人が演じ、重鎮が脇を固める盤石の布陣。怒涛の3時間で大いに満足した。勝ち負けとかそんなものを超えて舞台に立ち続けた二人をどう表現するか。ライバル、盟友、戦友、同志… それなりに思い浮かぶけど、シンプルに二人は「役者」だった、とだけ言っておこう。
リーム555さん [映画館(邦画)] 9点(2025-06-06 22:17:57)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 8.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7233.33%
8233.33%
9233.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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