《改行表示》 1.ネタバレ 6年前に劇場で鑑賞、6年たってhuluで再鑑賞 改めてみても、大変啓発されるドキュメンタリーでした 言っている内容自体はもはや常識的な内容で、マジョリティと違うこと(障害を持つことやゲイであること)を否定するのではなくそれを個性として生きられる社会を作っていければいいよね、ということ 親の目線で語られているのが新鮮。 とはいえ、「違い」を持っている人たち(ゲイ、ダウン症、自閉症、低身長症)は、それぞれその「違い」を持つ者の中でも、様々な能力や生まれ持った境遇が恵まれている人たちであることは間違いない たとえば、原作者(ゲイ)とそのパートナーが、女性カップルや女性の友人や代理母との間に子どもをもうけて、幸せで裕福な家族生活を築いているのは、大変勇気づけられる一方で、少なくとも世界中でそうした幸せを築けるゲイはものすごく限られた恵まれた人だろうなあ、とも思った そして、自らの意思を希望を大切にすることが語られれば語られるほど、自分のことを考えたり、表現することができない人は、どう考えるんだろうかという疑問ももった 結局「meritocracyの罠」からは抜け出られないのではなかろうか また豊かな先進国アメリカの話なので、「違い」は単なる少数者(マイノリティ)ということだけでなく、多数者(マジョリティ)が築いた豊かさに依存しているという面をどう考えるのだろうか 低身長症の人たちが、それを「治療する」という発想が受け入れられないのは、とてもよく分かるのだが、一方で世の中の人々がみんな低身長症になったとすれば、現代の世の中とは違う世の中になってしまうのだろうと思う 原作の本は3冊分冊になっているので、これを読んでまた考え直してみようと思う 15mA18/12/05 ohnSX 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-18 20:19:59)
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