《改行表示》 1.ネタバレ 監督作としては前作『火口のふたり』からも引き続きの湿り切った質感とゆーか、ただ、何とゆーか監督の「自己投影」的な側面が(登場人物がその業界の方々ってコトを踏まえると)かなり強まってるのかな…とゆーか。でも、個人的にはソコにはチョイと「引っ掛かる」とゆーか、前作よりも共感が少し難しくなっちゃってるってよーな感覚も強くありまして、どーしたってそーいう系統の人達って(我々凡人と比べると)この手のコトを「芸の肥やしにする」みたいな観点が生じちゃうんだろーな…みたいに思っちゃうと、文字どおりにコレ見よがしに「腐ってってる(ダラダラ何年も掛けて…)」とゆーのが、若干ながら「鼻に付く」みたいな感覚が全く無かったと言えば嘘になってしまうのですね。。 ただその一方で、前作や、ソレこそもっと大昔の『赫い髪の女』みたいな、質感の似通った=湿度120%みたいな監督の諸作品に比しても、男ふたりのキャラに関しては随分と大きく変わってたな~(変わり果ててたな~)と思っちゃったと言いますか、実にマ~「女々しい」連中だったと思ってしまうのですね(⇒コレも、言葉を選ばずに言えば、正に「女の腐った様な」と言いましょーか)。んで、他方でさとうほなみさんは実に爽やかに恰好好い…とゆーか、少なくとも「好い女」であったコトが完全に確実だと思われちゃってまして、だから、ある面では前作より(前述どおり)分り難い・共感し難い箇所が多かった…とは思えど、オーラスまで観切ると今作ってシンプルに「好い女=”ミューズ”と言うべき存在」の(監督の中に在る)理想形を描き出す…みたいな作品だったのかなって気もしてしまったのですよね。だから、観終わった瞬間は私も「あれ?(途中結構アチコチに「引っ掛かりまくった」んだケド)なんか悪くなかった…様な気も…」という感じだったのが(またまた)正直なトコロでしたかね⇒個人的な偶然の要素としてギリギリ、私が百恵ちゃん大好きで『さよならの向こう側』に大共鳴できてしまった…という事情も、支配的なコトだったかとは思いますケドも。。 とは言え、ね~~もう一つやっぱり少し「引っ掛かる」とゆーのが、再びシンプルに映画としてはちょっと「ワザとらしすぎた」かな…と思っちゃったってトコロで、男共もどーにもちょっと情けなさすぎると思うし(再掲)だから総じてリアリティとかはあんまし感じ取れない=その方面からもやっぱ少し共感し難い、みたいな感じだったかとは思うのですよね。替りに一つ、演出面でコレ面白いなと思ったのは、モノクロとカラーの使い分けが為されているのですが、その場合ってフツーは「過去がモノクロで現在がカラー」だと思うのですがソレが今作だと逆なのですよね⇒且つはソレが非常に効果的でもあったと。その辺、色々、差し引きして評価はこの位にしておきます⇒私は、実は、『火口のふたり』よりはコッチの方が(終わり方が)好みだったりするのですよね。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2025-05-25 21:36:19) ★《新規》★ |