映画『老ナルキソス(2017)』の口コミ・レビュー

老ナルキソス(2017)

[ロウナルキソス]
Old Narcissus
2017年上映時間:22分
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-03-30)
ドラマ同性愛ものショート(短編映画)
新規登録(2025-07-11)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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キャスト田村泰二郎(男優)山崎薫
美術山下修侍
あらすじ
高齢のゲイでナルシストの絵本作家・山崎。老いの苦しみを味わい創作活動もままならない中、マゾヒストでもある彼は、ある日美しく若い男娼のレオとSMプレイに興じるもその最中に倒れてしまう。気を取り直した彼はレオに自らの苦しみを打ち明けるが若いレオの理解は得られず、失望の挙句自暴自棄な行動に出てしまうのだったが…。後に同名の長編作として製作された作品の元となった短編作品。
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💬口コミ一覧(7点検索) [全部]

1.ネタバレ 長編化作品については未見です。

短編作故に主人公の過去については推測することしか出来ませんが、おそらくはゲイについての理解は勿論、多様性について世間が殆ど振り向かなかった時代を生きて来た男性。今に至るまでも、誰にも言えない苦しみを抱えて来たことと思います。

そして現在。それでは誰もが彼のことを真に理解してくれるのかと言えば、そんなことはないのでしょう。今も彼は日々苦しみ、表向きの自己表現の手立てとしての絵本作家活動もままならない状況。しかも、その原因は世間の理解という外的要因ばかりではなく、寧ろ「老い」というものに直面した自分自身の内的要因が優って来ているようです。

そんな中、若いレオと出会ったことでより一層の苦しみを味わう主人公。外見は自分とは全く比較にならないほどに美しく、内面では自分を全く理解し得ない世代間のギャップ。自虐的にホームレスのような男をカネで買い、ある意味予想通りに手酷い仕打ちを受けてしまう主人公。

しかし、レオも若いなりに苦しみを背負って生きており、とりわけ父親のことを知らないで生きて来た彼にとって、主人公の苦しみに対しては理解出来ないまでも単なる同情心ではないある種のシンパシーが芽生えたようです。

ラストシーン。去り行くレオの後ろ姿にシャドーバッティングする主人公の笑顔には、私の理解力が足りないのか少々不可解な後味がありましたが(スッキリし過ぎじゃない?)、20分余りの短い尺にテーマが程良く凝縮された佳作であると思います。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-12 13:08:33)《新規》
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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600.00%
71100.00%
800.00%
900.00%
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