《改行表示》 14.既視感があるというか、いろんな映画や小説を寄せ集めてイメージビデオにしてみました。という印象ですけど、北関東の鬱屈した中学生の雰囲気は充分に伝わってくる。それをリアルと言えるのかは賛否がわかれるのでしょうけど、中学生の不安定な時期にこの程度の逸脱やイジメなら別に珍しくはないような。あらためて中学時代の危うさと瑞々しさは感じる事はできた。あの頃に戻ってみたいようなみたくないような複雑な気持ちにはなる。そういう心を動かされるモノはある。 群像劇なので個々の物語は弱いし、そもそもイメージビデオ的なので、物語性を求めるものではないだろう。詳細な製作過程は知らないのだが、「ネットとリアル」というのがひとつのテーマではあるハズで、そこへのツッコミというか問題提起が弱かったように思う。 |
13.いじめている人間もつらそうだったりする。傷ついた者たちが、さらに互いに傷つけ合って、そして壊れていく教室。だらしなくいじめている者と、必死にいじめている者とがいて、星野君は必死にいじめているのが、なんかとてもつらそう。沖縄で死にそうになって、悪霊がついたって感じで。でもきっと、本当に怖いのは、だらしなくいじめることができる連中の方なんだ。ひとり踏ん張っている久野さんが希望。伊藤歩がすごくいい。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-07-10 12:10:24) |
12.自分にとっては映画というより実際に体験したことばかりがだったので、現実的すぎて暗くなったけど、すでに乗り越えてきた時代だったので重くはならなかった。中学時代は多くの人にとって地獄があったのではと思う。地獄の中にいるからこそ、抜け出したいと光を探すのだと思う。この時代を生き抜けたら、大人になっても大丈夫な気がする。 【omut】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-10-31 14:05:57) |
《改行表示》 11.前半部分ばっさりカットしてもいいくらい・・・作品の半分が説明ってのは辛い。 見返す時は蒼井優登場あたりから観ることが多いです。 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-17 08:10:50) |
《改行表示》 10.イヂメ・非行・援助交際・レイプ・暴行・・・ 少年少女達の様々な陰の部分がすべて含まれている。 見ていて途中何度か静視していられなくなる。 胸に詰まるような内容が、リリイの独特の音楽・ドンヨリした映像と 共に見ている俺の心にダイレクトに入りこんできた。確かに後味悪い、 妙に心にひっかかる作品だ・・ 【アキト】さん 7点(2004-06-27 04:44:26) |
9.イジメにしても、レイプにしても、もう10年以上前から(実は三島由紀夫は30年以上前に作品にしているが、)社会問題化していて、十分に語り尽くされているストーリーなわけだが、それを臆面もなく大々的に取り上げて、観るものに投げつける岩井俊二の力技的な技量には、なんとも言えなくなる。観る者としては、これだけリアルな世界が発達し続けて、犯罪のニュースが氾濫している中では、イジメの問題も、レイプも、中学生の犯罪もお腹いっぱいで見たくないという思いが強い。だから、ニュースもその深部はあえて伝えようとしないし、知識人がテレビであえて語るようなこともない。あれだけ活発だった「朝まで生テレビ」でも、最近青少年問題を取り上げることはない。そんな中で観たこの映画は、そのストーリーの力強さに、完全に押されてしまった。正直に言って、ストーリーは過剰ではないのか?という思いも強かった。しかしこの映画を観る中で、自分の尺度では"過剰"だと思えるようなことでも、世の中にはリアルに存在して、それは稀であってもリアルなことだろうな、なんてことを考えた。それにしても、岩井俊二はいいスタッフを使う。小林武史の音楽は最近のヒットチャートでは流行らなくなったが、フィルムに載せてあげると活き活きとした音楽になる。篠田昇は光線の使い方が日本一上手い。この人は、本当に日光を知り尽くしたカメラマンだと思う。そして、監督である岩井俊二は、「本人も理由のわからない苛立ち」を描かせると本当に光った演出をする。そういうことを考えて、とにかくいい映画に仕上がっていると思う。 【fero】さん 7点(2003-12-27 21:50:11) |
《改行表示》 8.鬱になる映画だw悪いわけじゃないけど今の自分の生き方から照らし合せると共感できない。あまりにもネガティブだ。 お前らもっと上手く生きろよって不器用すぎるぞってのがどうも。数年前みたらプラス2点は行ってた映画かも。 見る時期によるわな。 【とま】さん 7点(2003-10-28 19:01:22) |
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7.前半、眠りそうになったし、全く訳のわからん内容だったけど、全体の空気感はさすが岩井監督と思いました。、ストーリーを考えるより空気感を味わう作品。余計な期待をしないで暇なときにゆっくりゴロゴロしながら観たらいい。ピアノの音が綺麗だったし、アカペラの合唱がよかったぁー。あと、ふてくされた女子高生、ああいうのいる。 【レンジ】さん 7点(2003-09-26 18:07:47) |
6.ただ一つだけ、掲示板を意識しすぎて何度かスクリーンに文字だけが挿入される部分だけは受け入れられなかったです。それ以外は(うまく言い表せないけど)「リリィ・シュシュのすべて」という映画として素直に見ることが出来ました。エンドロールの映像は美しすぎてずっと見ていたいと思わせてくれた。 【tomomi】さん 7点(2003-07-28 06:19:31) |
5.傷ましくも輝かしい。憂鬱になってどうしようもない。この手の話は、嫌いな人は嫌いでしょう。僕は、いやだけど好きですね。 【april】さん 7点(2003-05-17 17:47:11) |
4.苦しくて、痛くて、懐かしい映画だった。この世界は、見かけは静かで、何も変わらずに流れていっているのだけど、極めて混沌としている。この頃抱え込んだドロドロした黒いものがもう一度こみ上げてきたような気がして、直視できなかったが、見をそらすこともできなかった。 僕もあの頃、彼らと同じように音楽に救いを求めていたことを思い出した。 【iroha】さん 7点(2003-04-17 17:12:23) |
3.見てるときも見た後もとても絶望的になるのだけどなんだかすごくリアルを感じる作品。こういうことってどこにでもある現実です。救われたのが田園都市の美しさ。すっごくきれいで泣きそうになった。稲森いずみさんがでてきたのは以外でした。私はやっぱり岩井俊二さんの作品好きです。 【白猫】さん 7点(2003-03-20 20:27:55) |
2.「うわ、中学生だ…」という感じの映画。これ、主人公なんかと同い年のときに観ても、全然理解できないか、痛いだけだと思う。二十代や三十代の人なら、あの頃のどうしようもない雰囲気みたいなのを思い出しながら、その雰囲気に呑まれたりもせずに程よい距離感で観られるんじゃないのかな。思春期の閉塞感(ていうんですか?)、それは上手く表現できていた気がする。映像と音楽は、とても奇麗。内容は、好き嫌いが分かれる。監督の狙い通りの作品にはなっていると思います。 【三尾】さん 7点(2002-12-20 19:50:31) |
1.この映画は、恐ろしいほどに悲しくて、切なくて、でも、見終わった後かならず心になにかが残る映画だと思います。 【ゼットン】さん 7点(2002-11-10 11:18:01) |