映画『切腹』の口コミ・レビュー

切腹

[セップク]
Seppuku/Harakiri[米]
1962年上映時間:132分
平均点:8.34 / 10(Review 163人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-09-16)
ドラマ時代劇モノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-05-30)【イニシャルK】さん
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監督小林正樹(1916年生まれ)
キャスト仲代達矢(男優)津雲半四郎
三国連太郎(男優)斎藤勘解由
石浜朗(男優)千々岩求女
岩下志麻(女優)津雲美保
丹波哲郎(男優)沢潟彦九郎
三島雅夫(男優)稲葉丹後
中谷一郎(男優)矢崎隼人
佐藤慶(男優)福島正勝
稲葉義男(男優)千々岩陣内
井川比佐志(男優)井伊家使番
武内亨(男優)井伊家使番
青木義朗(男優)川辺右馬介
松村達雄(男優)清兵衛
小林昭二(男優)井伊家使番
林孝一(男優)代診
五味勝雄(男優)槍大将
安住譲(男優)新免一郎
富田仲次郎(男優)人足組頭
田中謙三(男優)
中原伸(男優)
池田恒夫(男優)
西田智(男優)
小宮山鉄朗(男優)
成田舟一郎(男優)
片岡市女蔵(男優)
五味龍太郎(男優)
原作滝口康彦「異聞浪人記」
脚本橋本忍
音楽武満徹
撮影宮島義勇
製作細谷辰雄
岸本吟一(製作補)
配給松竹
美術戸田重昌
大角純一
編集相良久
録音西崎英雄
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
寛永七年。井伊家の屋敷に、旧福島藩の浪人・津雲半四郎(仲代達矢)が現れ、「切腹をしたいから玄関先を拝借したい」と申し出る。家老の斉藤勘解由(三國連太郎)は、そう言って銭金をたかっていく輩がいることを指摘、かつて同じことを願い出た千々石求女(石浜朗)への処置を言ってきかせるが、津雲は不敵に笑うばかり。やがて彼は井伊家家臣の前で、切腹に至るまでの境遇を語り始める……。小林正樹監督の異色時代劇。
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💬口コミ一覧(9点検索) [全部]

47.ストーリー構成、仲代達矢の演技がよい。渋い映画だなあ。
ちこさん 9点(2002-05-02 18:22:11)
46.これまで観た日本映画のなかでも特に印象に残る作品です。それにしても、竹褌で切腹する(させられる?)場面の凄惨さといったら・・・。それといい、仲代演じる武士が単身大名屋敷に乗り込んで、切り合う場面といい、この作品での「刀」のもつ質感の描き方は鬼気迫るものがあります。仲代が刀を振り落とす度に漏らす「フンッ」という息遣いに、武器としての刀の重量感がにじみ出ていたような気がします。こうした描き方は日本映画でしかお目にかかったことがありません。
ヨアキムさん 9点(2002-08-06 12:53:51)
45. 時代劇初挑戦の小林正樹監督にとって、橋本忍の脚本を得たことが成功の第一歩となった。彦根藩江戸屋敷を舞台に回想が入り乱れる怒濤のストーリー展開は並みのシナリオ作家には到底無理だった筈。石浜朗の若侍(千々岩求女)の竹光による悲劇的な死に様、リアルなお歯黒メイクの若き岩下志麻の熱演等見所も多いが、仲代達矢扮する津雲半四郎が丹波哲郎演じる沢潟彦九郎相手に見せるケッタイな剣法(胸の前で腕を交差させる)だけが何か浮いてしまっており、やや減点。ラスト、半四郎の大立ち回りで家宝である井伊家の赤備えを滅茶苦茶にされ、茫然となる三國連太郎演ずる家老・斎藤勘解由の表情がイイ。武満徹の音楽も秀逸で正に異色の時代劇。
へちょちょさん 9点(2002-12-24 12:11:16)
👍 1
44.昔むかしに観た。ビデオに採ってある。何度かビデオを整理し、消去したが、この一本は、消すことが出来ないでいる。黒澤監督も属していた「四騎の会」の一人、小林監督入魂の作品である。大仰なセットはなくとも、良い脚本とキャストがいれば、傑作が出来る証明であろう。殺陣は今ひとつであるが、それを見る映画ではないから、許したい。それにしても武士とは、辛いものよ、のお。
すぎささん 9点(2003-07-09 17:35:54)
43.ネタバレ ・・・STING大好きさんみたいなきちんと分析的なレヴューを書いている方に自分の(時に文法的にかなり怪しい)レヴューを引用されるのは嬉しいけど、ちょびっと恥じゅかしいでしゅ(もともと「美味しんぼ」からのパクりだし)。それはいいとして、いや、凄い映画でした。まず前半の、静かなのにじわーりじわーりとしたテンションの高さで一気に映画に引き込まれてしまいました。中盤に入ってくるとちょっと話の展開が読めてきてダレた感じがしたんですけど、あの「髷狩り」はさすがに読めなかった!それに最後の「かっこ悪くも生々しい」殺陣!僕は剣術もチャンバラも詳しくないのであくまで素人考えなんですが、実際1人対大勢の戦いになったらあんな感じなんじゃないでしょうか。あの「腕十字構え」も一瞬「なんじゃ?」と思ったけど、要はあれは、実際の戦場を潜り抜けた経験の上で編み出した、型にはまらない実践的な構えってことなんだろーなー、と納得がいきました(丹波哲郎との戦いの時に、実戦経験がない剣法を「しょせん畳の上の水練」と言ってましたしね)。いやー、しかしこういう時代におもねっていない作品って古びませんね。現代だと、例えば企業の不祥事隠しと重ね合わせたりできると思うし。変な見方かもしれないけど、僕はこの映画の浪人を現代日本の不法滞在外国人と重ね合わせて観たんですよね。そりゃ違法行為だし、中には強盗や殺人を犯すようなのもいるかもしれないけど、もし自分が貧しい国に生まれたとして、ある国でがんばって働けば大金を稼ぐことができるって言われたら、たとえ違法と分かっていてもいくでしょ、そりゃ。あなたにはそういう、相手の立場になって考えてあげる優しさはないのか慎ちゃん!と言いたい。
ぐるぐるさん 9点(2003-07-17 18:39:42)
42.ネタバレ  なにげなくレンタルしてぶっとんだ映画。やっぱ映画はシナリオだなぁと思い知らされた。それこそハリウッドがシナリオ買いに来たりしないのだろうか。今見てもオリジナリティにあふれてるし、しぶーい役者ばかりで言う事なし。それにしても竹光で切腹はいやだねー 今のところマイワースト死に方ぶっちぎり一位。あと岩下志麻がすごい若いのに、声は今と変わらないのは不思議だね。さすが極妻
ぽちょむきんさん 9点(2003-09-12 04:02:59)
41. 知り合いでこの映画を絶賛してる人がいまして、「ラストサムライ」観た後だったので、本家日本の侍映画も観てみたいと思い、DVDを買いました。レンタルでも置いてないし。で、こんなにすごい映画があったのかと衝撃を受けました。「ラストサムライ」と比べるのもあれですが、ある意味対極にある映画ですね。殺陣がしょぼかったので-1点ですが。ズウィックは観た事あるのかなあ。黒澤以外にもこんなすごい時代劇があるというのを知って欲しいものだ。
ロイ・ニアリーさん 9点(2003-12-15 19:28:47)
👍 1
40.仲代達矢の全身を使った立ち回りがうそ臭くてかっこいい。竹光で切腹のシーンはうわ!っとなった。丹波ひでぇ~。存分に引き回されいって・・・。引けねーよって感じ。仲代達矢の熱演、先が読めない展開など素晴らしいでした。
バカ王子さん 9点(2004-05-19 01:02:59)
39.ネタバレ ほっほう~。絵の立体感が素晴らしゅうごさる。ほっほう~。突然、仲代達也のキャラクターが変わるのが面白いでござる。ほっほう~。映画というに相応しい味わいにございますな。まるで小話のように終わってしまうところが好きだ。
ぷりんぐるしゅさん 9点(2004-05-22 21:06:23)
38.シナリオも素晴らしいが何よりも仲代達矢の眼に魅了された。上辺だけの侍ではなく「心」の侍を演じていた仲代達矢は素晴らしいの一言に尽きる。
ゆきむらさん 9点(2004-07-03 14:21:08)
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37.ネタバレ 時代劇なのですが、現代の社会を見ているようでもあります。白黒の画面からは凄みが感じられます。体裁だけを繕おうとする体制に対しての痛烈な批判は、命がけであるが故に迫力があります。実に見ごたえのある邦画でした。
たこげるげさん 9点(2004-09-13 13:53:39)
36.冒頭の若浪士の切腹までは淡々と展開するが、仲代達也扮する主人公がかの若浪士を「いささか拙者の存じよりのものでな」とひときわ据わった声で語り始めるところから、物語の展開がガラッと変わる。そこからは一気に引き込まれた。回想シーンで語られる主人公の主家没落から家族がたどる悲哀の末路には、本当に心が痛む。歴史の影にはこうした悲劇はおそらく無数にあったのだろう。今でこそ努力次第でチャンスはいくらでも開けるが、当時は身分や階層という絶対に乗り越えられない壁が厳然とあったのだ。それゆえに主人公が「所詮うわべだけ」と語る武士の誇りの空しさが一層心に響く。「切腹」という世界的にも特異な作法をキーワードに、本作はその武士の空しさを存分に描いている。若浪士が家族のために自分の差料を竹に代えていたことを知った主人公が、自らこれだけは、と手放さずにいた刀を放り出し「こんなもののために・・」と絶句するシーンが圧倒的に胸に迫る。それにしても、どの役者も腹の据わった力のある台詞まわしで、圧倒された。今の役者に、いや今の時代にない力を感じる。見終わって、いい時代に生れて本当に良かったと思う反面、人間としての強さとは、と考えてしまった。
田吾作さん 9点(2004-10-10 12:09:07)
👍 1
35.書物に残される歴史を鵜呑みにしがちな我々だが、本質というものは“その場に居合わせた者のみ知る”ということでしょう。特にこの時代は写真や映像も残ってないのですから。井伊家の連中にしても、千々岩求女の本心(本質)は分かっていなかった。つまり、自分のことは分かっていても他人のことには無関心なのが人間である。
争いのない泰平の世。皮肉なことに武士(侍)たちはその職を失い、戦乱の時代より比べ物にならないほど苦しい日々を送ることになった。果たして争いの無いことだけが幸せな世の中と言えるのだろうか? 確かに今の日本は“比較的”裕福であり、戦争という物の危機感も無く、食うことにも困らない。しかし、それは“比較論”であり、苦渋の生活を強いられている人もいるのです(現代ではバブルの影響もあったでしょう)。この作品で語られる物語は、戦後間もない時代のバランスを欠いた生活土壌が舞台である。世の移り変わりの際には、こうした理不尽な理由で転落の立場に置かれてしまう人達が置き土産とされてしまう。それは今も昔も同じではないだろうか?
おはようジングルさん 9点(2004-10-14 12:01:45)
34.9点つけたけど、ぶっちゃけると小星にわよくわからんかったてゆうのが本音かなー。もうちょっと大人になってから、もいっかい見ようと思ふ。小星わ邦画があんま好かんのやけど、この映画わ、製作者の人や出演者の人たちの、勢いといれこみを感じました。そこんところわ心動かされました。やっぱもいっかいみらな。
小星さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-03-31 04:32:00)
33.もう既に大勢の方が書かれてらっしゃいますが、まず何よりも脚本が素晴らしいです。さすがは日本映画史に名を残す名脚本家、橋本忍さんの書いた作品だけあって本当にお見事としか言いようのない素晴らしい脚本、そして主演の仲代達也をはじめとする出演者の演技も素晴らしく正統派時代劇としてもかなりの完成度。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-29 21:51:57)
32.ネタバレ 重苦しい雰囲気の中、重苦しい会話の受け渡し、しかも恐ろしいくらい暗い話。だが、引き込まれる。いくらかは短くできる映画だろうが、良い脚本を、うまくより以上に表現出来る演出、力を感じさせられた130分。しかしこの時代の白黒を使いこなす技は見事の一言。
monteprinceさん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-01 01:12:41)
31.ネタバレ 十数年ぶりに見たが、まず冒頭からもう一気に見る者を引き込む橋本忍の脚本のうまさによってグイグイと物語に引き込まれるし、主人公 津雲半四郎(仲代達矢)の口から語られる身の上話が仲代の熱演により相当な説得力を持っていて、飽きさせず、緊張感が最初から最後までずっと持続するので全くだれることがなく見入ることができる。半四郎が武士の面目が上辺だけのものとなったと批判するのは今の世の中に当てはめてもじゅうぶんに通用する。クライマックスの大立ち回りにより出た死傷者に対する勘解由(三國連太郎)の対応はおそらく現代であれば批判の矢面に立たされるであろう。このシーンこそ小林正樹監督がこの映画で言いたかったメッセージがもっともストレートに出ていると感じる。実は初めて見た時はそれまで静かに進行していた物語がこのクライマックスの半四郎の大立ち回りによって分断されてしまったような印象があったが、このシーンを見せるためには必要な展開だと今回見て思った。後半の半四郎と彦九郎(丹波哲郎)との決闘も迫力があり、見ごたえじゅうぶん。(クライマックスの大立ち回りよりこの決闘のほうが印象に残る。)求女(石浜朗)の竹光による切腹シーンは初めて見たときも強烈に印象に残ったが、久しぶりに見てもそのリアルな痛々しさが見ているこちらにも伝わってくる。あまたの時代劇映画の中でも歴史に残る名シーンだ。こんなところも本作が評価される所以かもしれないが、もちろんそれだけではなく、権力組織の慢心や傲慢さを鋭くついている内容で、ドラマとしても完成度が高く、名作とされている理由がよく分かるし、個人的にもそう思う。無論、仲代達矢、三國連太郎、丹波哲郎といった出演俳優の熱演もこの映画の完成度を高めるのに貢献しているのは言うまでもない。(2013年1月10日更新)
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-04-01 14:28:58)
30.泰平の世が訪れ、武士の多くは浪人へと成り下がり、衣食を憂う。事象の成り行きは全て均衡へと向かい、一定を保つ。疎から密へ、密から疎へ。上がるものあれば下がるものもある。だが、人はそのことに気付かぬフリをする。均衡を崩す者現れれば、世迷い事と切って捨て、かろうじて一定を保つ。津雲半四郎に武士の誇り、武士の魂が宿っていたわけではけしてない。彼は建前を捨て、鎧を纏わず、ただ本質を追求し、真実を見せ付けたに過ぎない。誤読された賛美を受けていることに対して監督はどう感じているのだろうか。“竹光での切腹”、“お預かりしていたものをお返ししましょう”作られすぎた世界で真実を暴く。もしかすると驚異的な作品なのかもしれない。
stroheimさん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-16 05:02:13)
29.驚いた。勝手に「日本人が忘れてしまったアイデンティティ取り戻せ!」的な作品か、カンヌで賞取ったってんなら「オー!ニホンジン・ハラキリ・ブシドー・ファンタスティック!」的な極東文化バンザイ作品か?とタカをククっていたが(相当に失礼ながら。笑)、なんと緊張感のある上質な物語か。配役・脚本の秀逸さもさることながら、終始に衰えることのない張り詰めた緊張感が堪らない。激渋な時代劇というよりかは、これぞ真の人間性を問う本格武士道作品!といった感じ。恐れ入った。

小ネタとは言えなくも無いが、仲代達也、公開当時は30歳という事に気付き、二度驚愕。迫力あり過ぎる。
aksweetさん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-29 06:05:05)
28.な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!??と、度肝を抜かされた!こんなスゴいニポンエイガがあったとは・・・・!!あと、モノを食いながら見ないように!
ペケジローさん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-01-19 21:28:13)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 163人
平均点数 8.34点
000.00%
100.00%
200.00%
331.84%
410.61%
531.84%
674.29%
72515.34%
83923.93%
94728.83%
103823.31%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.21点 Review19人
2 ストーリー評価 8.84点 Review26人
3 鑑賞後の後味 7.09点 Review21人
4 音楽評価 7.42点 Review19人
5 感泣評価 6.75点 Review16人

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