映画『Kids Return キッズ・リターン』の口コミ・レビュー(3ページ目)

Kids Return キッズ・リターン

[キッズリターン]
Kids Return
1996年上映時間:108分
平均点:7.73 / 10(Review 232人) (点数分布表示)
公開開始日(1996-07-27)
ドラマシリーズものスポーツもの青春ものヤクザ・マフィア
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-12-02)【イニシャルK】さん
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監督北野武
助監督清水浩
キャスト金子賢(男優)マサル
安藤政信(男優)シンジ
森本レオ(男優)担任教師
モロ師岡(男優)ハヤシ
山谷初男(男優)ジムの会長
大家由祐子(女優)サチコ
丘みつ子(女優)サチコの母親
石橋凌(男優)ヤクザの組長
寺島進(男優)ヤクザの若頭
下條正巳(男優)ヤクザの親分
大杉漣(男優)タクシーの客
平泉成(男優)秤販売会社の上司
津田寛治(男優)カズオ
芦川誠(男優)橋田先生
宮藤官九郎(男優)かつあげされる学生
やべきょうすけ(男優)不良三人組のリーダー(矢部享祐 名義で)
谷本一(男優)教師
森下能幸(男優)酒場の男
日野陽仁(男優)タクシー会社の事務
十貫寺梅軒(男優)相手側ヤクザ
荻野崇(男優)
脚本北野武
音楽久石譲(音楽監督)
撮影柳島克己
山本英夫〔撮影〕(応援撮影)
小林元(応援撮影)
製作オフィス北野
バンダイビジュアル
プロデューサー森昌行
柘植靖司
吉田多喜男
配給オフィス北野
ユーロスペース(配給協力)
特撮納富貴久男(ガン・アドバイザー)
美術磯田典宏
尾関龍生(装飾)
龍田哲児(装飾助手)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集北野武
太田義則
録音堀内戦治
白取貢(録音助手)
照明高屋齋
木村明生(照明助手)
松岡泰彦(照明助手)
その他吉川威史(キャスティング)
東京現像所(協力)
あらすじ
高校で、落ちこぼれのマサル(金子賢)とシンジ(安藤政信)。学校へ行っても真面目に勉強する気はなく、だらだらと過ごしていた。やがてマサルはヤクザ、シンジはボクシングの道を進もうとするが…。
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💬口コミ一覧(9点検索) [全部]

9.原点回帰。自転車の2人乗りから始まり、最後再び校庭へと戻ってくるラストシーンは、安に若者たちだけの人生観を示しているだけじゃなかった。まだ自分は変われる、成長できるはず。自分に変革を起こそうと頑張っている人にとって勇気を与えてくれる。そんな不思議さを秘めた作品であり、北野映画では珍しくポジティブになれる。「まだ始まっちゃいねえよ!」Good!!
シネマブルクさん [DVD(邦画)] 9点(2011-11-06 10:35:01)
8.ネタバレ あえてジャンル名を付けるとしたらアンチサクセスストーリー。
あの後どうなるかは観客がそれぞれ自由に想像するものだろうけど、個人的には映画の冒頭とラストのように堂々巡りを繰り返す気がしてなんだかブルーになる。
eurekaさん [DVD(邦画)] 9点(2012-05-04 17:38:51)
7.ネタバレ 北野映画の中では最も分かりやすくストレートな作品。それだけに心に響くというか心をグサグサ突いてくる。主人公2人はこの社会の中で無頼として生きたがっているように見えます。だから彼らは社会の中の上下関係というものに非常に嫌悪感を抱いているように思いますし、カメラの捉え方にもそれは顕著に現れる。それを特に強く感じたのはヤクザ同士の抗争を手打ちにしようとした時に、マサルが激昂する場面。マサルは会長室を飛び出しますが、会長たちはゴルフのハンディについてなんか喋ってる。つまりヤクザもんの世界ですら彼ら無頼に生きる場所は無い。それでも「まだ始まっちゃいない」と主人公たちを突き放さないところに北野監督の無頼への愛情を感じました(まあ監督が自伝なんか読むと分かる通り無頼のヒトですからね)。それからこの映画が特に優れているのは真面目一貫で生きているヒロシの人生も寂しく描かれるところだと思います。ヒロシは高校を出て営業マンとして真面目に働くもどうしても上手くいかない。タクシーの運ちゃんになっても変わらない。真面目な人間でも人生は余りに辛い。当たり前のことですが只のヤンキーの人生だけに絞ってない所が素晴らしかったと思います。
民朗さん [DVD(邦画)] 9点(2012-11-11 20:06:01)
👍 2
6.ネタバレ 北野武のヤクザ映画は余り好きじゃないけど、「あの夏、一番静かな海」と「キッズ・リターン」は大好き。

少年から青年になっていく子供たちの多感な時期を描いた青春ドラマ。

この映画には色んな「あの頃の自分」がいるんだよな。

授業サボッてた奴、
真面目だった奴、
カツアゲされた奴、
されなかった奴、
見て見ぬフリをしていた奴、
スポーツやってた奴、
恋をする奴、
学校辞めた奴・・・色んな「自分」が見え隠れしている。

登場人物は一目見ただけじゃ印象に残らない奴も多い。
それを毎日会って話している内に馴染みになるように、じんわりと染み込ませてくれる。

大人になろうと一生懸命背伸びして、馬鹿やって、何をやっても長続きしない。
ただ、報われないだけが人生じゃない。
失敗から学んで別の成功をする奴だっているし、努力を続けて報われる奴だっている。

時折出てくるあの漫才コンビは良い例だね。
馬鹿にされてもプラス思考でコツコツ頑張り、夢を叶えた。
自分のために、誰かの夢になるために。
この漫才コンビはたけし自身を表現したものだと思う。

この話の下敷きは漫才師になった「たけし」自身と、
たけしが以前ボクシングに打ち込み始めた頃に東洋フェザー級チャンピオンとして活躍していた「関 徳光」のエピソード。

漫才師になった自分と、ボクシングに打ち込んだ関光徳。

そっからこんな爽やかな良い映画が生まれた。

「もう終わっちまったのかなぁ?」

「バカヤロウ、まだ 始まってねぇよ!」
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2014-03-23 21:17:24)
👍 2
5.ネタバレ 久々に見直してみたが、北野映画では断トツで一番好き。
それぞれの人生模様が面白い。
サラリーマン、タクシードライバー、漫才師、そしてボクサーとヤクザ。
浮き沈みが激しく、力関係も絶えず入れ替わっていく。
兄貴分のマサルがスパーリングでシンジに圧倒されて、ボクシングを辞めヤクザの世界へ足を踏み入れていく姿には哀感があった。
悲しいかな、人には向き不向きがあるということ。
そのシンジも伸び悩みの先輩に悪影響を受け、ジムで期待の星とされながらもKO負けし、新たな期待の星に席を奪われる。
ヤクザの組長が優しい笑顔で子分の親御さんを気にかけている素振りを見せながら、対立組織の構成員を躊躇なく殺させ、罪をその子分になすりつける。
ヤクザの怖い裏の顔にインパクトがあったが、その組長もあっけなく敵対組織に殺されてしまう。
憧れの喫茶店の娘とようやく結ばれた真面目高校生が、タクシー会社に転職し、苛酷な労働条件が原因と思われる交通事故死。
栄枯盛衰の世の中でのほろ苦さが、この作品の底流にある。

ボクシングとヤクザの世界に分かれた二人の友情。
高校でバカやってた時には思いもしなかった挫折が、人生のどこかで待っている。
雑魚キャラの中から、不良三人組の一人がボクシングで頭角を現し、漫才コンビが客席を沸かせていたのが皮肉。
それぞれこの先どんな浮き沈みが待っているのだろうか?
夢の途中で梯子から落ちた感のある二人も、まだ負け犬の表情ではないのが救い。

とにかく全編に良いシーンが散りばめられており、説明過多にもならずに映像で語りかけてくる。
他の北野映画はそれほど好みではないのだが、この作品だけでも賞賛に値する。
脚本も兼ねてこれを作り上げたのだから、映画人として才能があることは確か。
後続の芸人たちが何人も監督業に手を出しているけど、プロと言えるのは北野武だけ。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 9点(2014-10-10 00:31:18)
👍 2
4.見よう見ようとは思っていたものの北野映画独特の敷居の高さからなかなか踏ん切りがつかなかったのですが、ナッツリターン騒動の影響でむしょうにこの映画を見たくなりついに見ることとなりました。内容は小難しいこともなくエンターテインメントとして普通に楽しく見ることが出来ました。まだこの頃はそんなに名前が売れてなかったであろう若手の顔もチラホラと見ることが出来て俳優の顔だけ見てても面白いです。監督が撮りたいものがハッキリしているせいか一つ一つのシーンの安定感が異常で非常に安心して最後まで見ることが出来ました。やっぱり他の監督さんとは一つ次元が違いますね。
映画大好きっ子さん [DVD(邦画)] 9点(2015-01-08 22:11:25)
3.マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな。
馬鹿野郎、まだ始まっちゃいねーよ。
最後、校庭で自転車に乗りながらのラストの台詞が大好きすぎる。
人には必ずある人生の失敗、挫折を青春に乗せて描く最高のストーリー。
レイジングブルに影響受けたというがやっぱりボクシングいいよね。北野武監督の才能に拍手喝采。
mighty guardさん [地上波(邦画)] 9点(2016-09-09 19:28:48)
2.ネタバレ 北野作品は結構観ていて、どうも本人が出てきてピストルぶっぱなすイメージが強いですが、本人未出演のこの作品は群を抜いてると思います。
主人公のおちこぼれ二人は何処の世界に行っても他人との軋轢や、組織のしきたりで縛られたり潰されたりしてなかなか思うように行かない。それと入れ替わるようにかつては主人公達に馬鹿にされていた漫才コンビや、後進ボクサーが台頭していく。
淡々とした描写の中に人の世の栄枯盛衰と無常感がよくでていて痛いほどでした。若者の話なので最後は少し救いを入れたのかな。
タイトルバックの自転車二人乗りの疾走感、スパーリング時のリズム感、音楽も素晴らしいです。
クリプトポネさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-25 23:16:51)
👍 1
1.ネタバレ 単純にプロットが面白い。
最初は金子賢が主人公だと思うんだけど、実はシンジのほうがボクシングの才能があって…という展開が意外。
そこからまた話が二転三転して、それぞれの立場が目まぐるしく変化するので飽きさせない。

人生の挫折を味わった2人のラストの台詞で映画がグッと締まる。
確かに人生はまだまだこれからだ。
この映画は観終わった人に前を向かせる力があると思う。
Nigさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-08-21 03:12:45)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 232人
平均点数 7.73点
000.00%
100.00%
210.43%
310.43%
493.88%
5125.17%
6198.19%
74519.40%
86929.74%
94921.12%
102711.64%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.92点 Review14人
2 ストーリー評価 7.94点 Review18人
3 鑑賞後の後味 8.10点 Review19人
4 音楽評価 8.64点 Review17人
5 感泣評価 7.90点 Review11人

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